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天翔雲流  作者: NOISE
神々の願い
1322/1794

クルセット教会

 クルセット教会……。

「チツターしゃま♪」

「シスター様!」

「お腹空いたぁ!」

 ふむ……。

 子供の数は、十三人か……。

 上は、十二、三歳。

 下は、一、二歳……。

 余り、裕福とは言えないな。

 年長の者達は、初めて会ったと言うのに、憎々し気に、俺を睨む。

「シスター、そいつ誰だよ?」

 余り、歓迎されていない様だ。

 しかし、トリナは、ニッコリ笑い、

「この子ですか?ジャショウ君と言って、皆と同じ境遇の……」

「はあ?同じ境遇?どうでも良いよ、そんな事!そいつがここに来るんじゃ、俺達の食い扶持が、減るじゃねえかよ!!」

「ガイア君!何ですか?その言い草は!ジャショウ君は、私を助けて下さり、何の見返りも求めぬ、素晴らしい子ですよ!これは、神の御導きです!異論は認めません!!」

「ちっ……!」

 少年達は、忌々し気に、出て行ってしまった。

 ため息をつくトリナ……。

 残された子供達は、無邪気に、

「お兄ちゃん、痛い痛い?」

 不思議そうな顔で、俺の顔に巻かれた包帯を、優しく触る。

 良い子達だな……。

 俺は、優しく笑い、

「大丈夫だよ。ありがとう」

「あい♪」

 幼い子達とは、直ぐに打ち解けた。

 子供の面倒は、得意なんだよ。

 トリナは、ニコニコ笑い、

「今、夕食の支度をしますね♪」

「あっ!はい!何か、手伝う事は?」

「うふふ……。ジャショウ君は、子供達の面倒を見て下さると、助かります」

「はあ……。じゃあ、お兄ちゃんと、遊ぼうか?」

「「「わ~い♪」」」

 じゃれついてくる、子供達……。

 まあ、しばらくの間は、様子を見るとしようか……。


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