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天翔雲流  作者: NOISE
その翼を広げて……。
1304/1794

タイムアウト

 件の貴族達が、絶望した面持ちで、スターリーの門を潜る。

 どうしたものか……。

 それに伴い、難民達も、強制移動。

 俺は、エネス地区の、拡張工事に取り掛かる。

 順調であるが、一波乱が……。

 件の少年達が、最後に、国王陛下に謁見をと。

 往生際の悪い奴等だ。

 俺とヨシカは、ヨセフの脇に立ち、少年達を睨む。

 既に、憔悴しきった顔。

 震えた声で、

「ヨセフ国王陛下につきましても、ご壮健の様で何よりです……」

「前口上は良い!用件だけ、さっさと言いなさい!」

「は、はっ!」

 少年達は、言葉を発さない。

 互いの顔を見て、様子を、窺っている様だ。

 ヨシカは、イライラした風に、

「我等も、暇では無いのだ!さっさと、自らの領地に戻り、結果を出したまえ!!」

「い、いや!あのう……」

「もう少し、予算を、頂ければと……」

「君達は、ふざけているのかな?」

 ヨセフが、静かに怒る。

 少年達を見回し、

「一年の猶予を与え、吟味する時間を、与えたと言うのに……。僅か数週間で、何も考えず、金だけ使ったと?」

「い、いえ!我等は、必要な資材を……」

「何も知らないと、思っているのか!!」

 ヨセフ激昂!

 少年達を、散々に罵り、

「自分達の、屋敷を作る為に、金を使い果たし、どうすると言うのだ?民達の家はどうする?食料は?これでは、反乱が起こるぞ!!」

「し、しかし!それ相応の、威厳を見せねば、民達に、侮られます!」

「高々、屋敷如きで、お前達の無能を、隠す事など出来るか!!」

「はぁ……。国王陛下の言う通り、今必要なモノは、実ですね……」

 ヨシカの、呆れ顔。

 少年達は、遂には、泣き始める。

 ヨセフは、呆れた顔で、

「君達は、何が出来るのだ?あれだけ、大口をたたいておいて、スターリー中で、物乞いの真似事をして……。せめて、村でも良いから、ソドムを完成させなさい!エネス地区の拡張の為には、これ以上、あそこに、難民達を、留めて置く訳にはいかない!最低限の、食料を支給する。それで、難民達を養い、何度も言うが、早急に、ソドムを完成させなさい!」

「「「は、はっ!」」」

 終わったな……。

 アイツ等じゃ、どうする事も出来ない。

 逃げる様に、謁見の間を後にする、少年達。

 俺達三人、盛大に、ため息をついた……。


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