タイムアウト
件の貴族達が、絶望した面持ちで、スターリーの門を潜る。
どうしたものか……。
それに伴い、難民達も、強制移動。
俺は、エネス地区の、拡張工事に取り掛かる。
順調であるが、一波乱が……。
件の少年達が、最後に、国王陛下に謁見をと。
往生際の悪い奴等だ。
俺とヨシカは、ヨセフの脇に立ち、少年達を睨む。
既に、憔悴しきった顔。
震えた声で、
「ヨセフ国王陛下につきましても、ご壮健の様で何よりです……」
「前口上は良い!用件だけ、さっさと言いなさい!」
「は、はっ!」
少年達は、言葉を発さない。
互いの顔を見て、様子を、窺っている様だ。
ヨシカは、イライラした風に、
「我等も、暇では無いのだ!さっさと、自らの領地に戻り、結果を出したまえ!!」
「い、いや!あのう……」
「もう少し、予算を、頂ければと……」
「君達は、ふざけているのかな?」
ヨセフが、静かに怒る。
少年達を見回し、
「一年の猶予を与え、吟味する時間を、与えたと言うのに……。僅か数週間で、何も考えず、金だけ使ったと?」
「い、いえ!我等は、必要な資材を……」
「何も知らないと、思っているのか!!」
ヨセフ激昂!
少年達を、散々に罵り、
「自分達の、屋敷を作る為に、金を使い果たし、どうすると言うのだ?民達の家はどうする?食料は?これでは、反乱が起こるぞ!!」
「し、しかし!それ相応の、威厳を見せねば、民達に、侮られます!」
「高々、屋敷如きで、お前達の無能を、隠す事など出来るか!!」
「はぁ……。国王陛下の言う通り、今必要なモノは、実ですね……」
ヨシカの、呆れ顔。
少年達は、遂には、泣き始める。
ヨセフは、呆れた顔で、
「君達は、何が出来るのだ?あれだけ、大口をたたいておいて、スターリー中で、物乞いの真似事をして……。せめて、村でも良いから、ソドムを完成させなさい!エネス地区の拡張の為には、これ以上、あそこに、難民達を、留めて置く訳にはいかない!最低限の、食料を支給する。それで、難民達を養い、何度も言うが、早急に、ソドムを完成させなさい!」
「「「は、はっ!」」」
終わったな……。
アイツ等じゃ、どうする事も出来ない。
逃げる様に、謁見の間を後にする、少年達。
俺達三人、盛大に、ため息をついた……。




