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天翔雲流  作者: NOISE
その翼を広げて……。
1303/1794

やはり、害と成ったか……。

 スターリーに戻れば、また、一騒動。

 例の少年達の、助命嘆願書を握りしめて、貴族の者が、屋敷に押しかけている。

 頭痛がする……。

 俺は、嘆願書を破り捨てて、件の貴族達の、エネス地区への出入りを、固く禁じた。

 そして、そのまま王城へ。

「ヨセフ国王陛下!あの貴族共を、どうにかしてくれ!!」

「ジャショウ君……。私も、参ってしまったよ……。ここまで、無能だとは……。村ぐらいは、創れると思ったんだけどなぁ。金勘定も、出来ないらしい」

「さっさと、爵位を返上させ、他の者に、役目を与えるべきだ!」

「そうしたいんだけどねぇ……。息子の不手際、自分達で、何とかすると、言って聞かないんだ」

「そんな事を言って、俺の処に、助命嘆願書を寄こして来たぞ!」

 本当、話に成らない。

 馬鹿正直に、街など創る必要は無い!

 ただ、難民達の、住処を作れば良いのだ。

 村で十分。

 そこで、金を稼がせ、スターリーの街が、吸収する。

 一から言わなければ、分からないのだろうか?

 父親は意地になり、母親は、息子達を、助けようとしている。

 スターリーの街を巻き込んで、騒いでいるのだ。

 ヨセフは、ため息をつき、

「少し早いが、彼等の一族にも、スターリーから、出て行ってもらうよ。アルブレッド達も、激昂しているしね。これ以上、留まらせては、スターリーの害悪に成る」

 まったくもって、話に成らない。

 件の貴族達は、ヨセフの採決に、絶望する事と成る。

 しばらくの間は、この騒ぎも、続きそうだな……。

 ローマに言って、身辺の注意を促そう。

 余りに、見苦しいなら、やはり、潰す事にしようか……?


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