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天翔雲流  作者: NOISE
その翼を広げて……。
1302/1794

あくまで見学!

「馬鹿犬!遅い!!」

 また、アルテイシアに呼ばれた……。

 今回は、アイカ達も一緒に……。

 アルテイシアは、アイカ達を、見定める様に、

「その子達が、あんたのパーティー?」

「ああ、そうだ……。来週から、深き眠りのダンジョンを、攻略に行くから、邪魔をしないでくれ」

 まったく……。

 こちらとて、暇では無いのだ。

 アルテイシアは、胡散臭そうに、

「可愛い子達ね……」

「んあ?ああ、可愛いな……」

「可愛い子達ね……」

「ああ、可愛いな……」

 アイカ達は、真っ赤な顔で、俯いてしまう。

 俺は、ため息をつき、

「この子達の実力を、疑っているなら、見当違いだぞ?四人がかりなら、オーガも倒せるはずだ」

「まあ、あんたがそう言うなら、そうなんでしょうね!けど、変な気を、起こすんじゃ無いわよ!!」

「どんな気だ?」

 まったく、何だと言うのだ?

 俺は、ウンザリした顔で、

「用が無いなら、帰らせてもらうぞ?」

「待ちなさい!!」

 だから、何……?

 アルテイシアは、米神を押さえ、

「私達も、同行する。だから、他の生徒達にも、あんた達の訓練を、見学させなさい!もう、半数以上が、死んでいるのよ!流石に、問題だわ!」

「今更かよ……」

 アルテイシアの言う様に、エステール学園生徒、残り二十四名……。

 四分の三以上が、脱落してしまった。

 残りの者達も、とてもじゃ無いが、騎士になど成れない。

 このままでは、失敗で終わろう。

 俺は、深々とため息をつき、

「前回の様に、邪魔だけは、させるなよ?アイカ達を差し置いて、前に出る奴は、容赦なく叩き切る!」

「ええ、構わないわ。アイカちゃん達の、実力は見るけど、他の者達は、あくまで見学。その点、はっきりさせておくから」

「なら、好きにすれば良い……」

 やれやれ、面倒な事に、なりそうだ……。

 しかし、出しゃばりな貴族は、殆んど死んだし、問題無かろう。

 五階層までは、アイカ達に任せ、深き眠りのダンジョン、遊び尽くさせてもらおうか……?


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