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天翔雲流  作者: NOISE
スターリーの街角で
106/1838

無骨いおっさんに歓迎されても……。

 馬車は、六時きっかりに到着した。

 一分の狂いも無い。

 一介の冒険者が乗るには、豪華絢爛で、なんか恥ずかしい……。

 八人乗りの馬車。

 二人乗れる椅子が対面にあり、それが、二列に並んでいる。

 細長い馬車だ。

 車輪が六つ有り、軸は、鋼鉄で出来ている。

 馬は、四頭立て。全部、白馬だ……。

 正直、目立ちすぎる……。

 朝も早いのに、人目を惹く。

 俺とサクヤは、一緒に座り、シャルは、俺の肩に乗る。

 対面には、キリカとギルムが座った。

 後ろの席は、結局、がら空きだ。

 まあ、荷物とか乗るから良いけど……。

 ホロ付きの馬車でも良いのに……。

 しかし、何て乗り心地が良いんだ!

 揺れが、感じられない。

 その上、速いと来れば、言う事も無い。

 サクヤとシャルは、流れる景色を楽しんでいる。

 俺は、軽く眠るとしよう。

 シャル達の声が、心地よい子守歌の様に聞こえる。

 キリカも、緊張が緩んできた様だ。

 楽しそうに、談笑している。

 王様か……。

 期待する事も無いが、何と言うか、珍獣を見るような気持でいる。

 何か、失礼か……。

 俺は、転寝をしながら、王城への道のりを、快適に過ごすのだった……。

 後々、この絆が、腐れ縁と成る事も知らずに……。



「開門!!」

 けたたましい、ラッパの音と、凛とした声が響き渡る。

 俺は、浅い眠りから覚め、辺りを見渡す。

 悠然とそびえ立つ、城。

 まるで、山の様だ……。

 その周りを、城壁が囲い、更にその周りを、水堀が囲っている。

 跳ね橋が降り、馬車がゆっくりと、城門をくぐる。

 城郭までの道のりは、円を描き、所々に広場がある。

 敵が来た際、迎え撃つためか……。

 そこからに二十分、馬車を走らせ、居館が見えてくる。

 規模からして、相当家臣が居る様だ。

 居館を過ぎて、愈々お待ちかねの、本丸御殿……。

 こっちでは、主館、宮殿と言うのか……。

 それに、天守閣……。キープと言うらしい。

 まあ、そんな処で、謁見は行われないか。

 謁見が行われるのは、大広間……。

 城郭に面した……。

 俺、あんまそう言うの、詳しく無いんだよなぁ……。

 まあ、偉い人についていけば良いか……。

 そうこうしている内に、馬車はゆっくりと速度を緩める。

 正面には、大きな噴水が……。

 どれもこれも、でっけえなぁ……。

 何だ?巨人の国にでも来たのだろうか?

 城の扉なんて、ドラゴンが入れそうだ。

 まあ、ドラゴン……。

 まだ、見た事なんだが……。

 扉を挟んで、白銀の鎧を身に纏った騎士が、ずらっと……。

 此処は、どうせなら、可愛いメイドだろう普通……。

 無骨いおっさんに歓迎されても……。

 馬車を下り、騎士達の間を通る。

 キリカに関しては、過呼吸を起こしかけている……。

 シャルに、背中を摩られ、ゆっくりと進む。

 ギルムは……。 

「どうせだったら、女子に迎えらえられたかったわい!」

 ……。

 俺は、大きく頷く。

 ギルムと、意見が合ったのは、これが初めてか?

 俺は、ギルムと顔を見合わせ、深いため息をついた。


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