野球における二刀流について 物語を超えたヒーロー、大谷翔平
大谷翔平選手が、メジャーデビューして、三試合連続ホームランを打ち、7回途中までパーフェクトピッチングをした直後あたりに書いた文章です。虚構を超えたリアルヒーローに興奮しています。
2018年4月5日木曜日
野球におけるヒーロー、虚構の世界でも、星飛雄馬、上杉達也は、投手であり打者としては、突出した能力を持っていた訳ではない。
その最大のライバルは打者であり、投手を兼任してはいない。
あれほど多くの野球選手を描いた水島慎二も、メインキャラクターで、投打二刀流というのは、いなかったと思う。
すなわちある程度のレベル以上、野球のことを知っている人であれば、少なくともプロ野球のレベルで投打の両方において、突出した能力を持つ選手というのは絵空事、いや、空想の世界でも、描くのははばかられる、そういう存在なのであろう。
さてここで自己PR。 私は、空想の世界でぐらいそういう選手がいてもいいではないか、と思った。でそういう小説を書いた(注:このサイトにも投稿済の「ベースボールタウン鳴尾」という小説です)。
書いたのは、西暦2000年くらいであったと思う。
誰にも読んでもらえないので、その小説のもともとの構想も書く(注:上記の小説をサイトに投稿する前に書いた文章です)。
祐也、道人、秀一という三人のメインキャラクターがいて、いずれも投打二刀流。
(西宮市)鳴尾の地で、同じ中学の野球部に所属して日本一になる。
高校は三人別々。
甲子園で何度かお互いに対決し、卒業後、祐也はそのままプロ野球へ。
道人は、別の道へ。
秀一は、大学野球に進む。
四年後、その間に祐也は、投打にわたり一流の成績を残し、スーパースターとなっている。
そして大学野球で投打両方でずば抜けた成績を残した秀一と、別の世界、実は相撲なのだが、そこで横綱になった道人が、祐也と同じチーム(阪神タイガース以外で、鳴尾という名前の野球チームを想定していました)に入団。
三人が同じチームに所蔵した一年を描いて終了、というのが当初の構想だった。
祐也はシーズン三十勝と打率四割。
道人は、シーズン二十五勝とホームラン五十本。
そういう成績を残す可能性があることを示唆する文章も書いた。
実際にそこまでの記録を残すかどうかはともかく、それに近い数字は記録させるつもりだった。
この小説、結局、構想通りの年数を書く根気がなく疲れたので一年間しか描かなかった。
キャラクター設定や会話は自分でも気に入っているのだが、小説全体としての自己評価は、他の作品より高くはない。
さて、大谷翔平選手である。
この選手に対して自分がどういう感情を持っているか、ここまで書いたことで概ね想像いただけるかとおもう。
残している記録。しかもハンサムでスタイル抜群で性格も良い。
娘に聞いた話だが、羽生結弦CG説というのがあるそうだ。
現実の世界にあれだけ完璧な人間がいるわけがない。あれはみんなCG。コンピューターが作り出した架空映像なのだそうだ。
大谷翔平もCGなのだろう。そうでも思わなければ、幼い頃から野球の世界にどっぷりはまり、現実の野球の世界における常識というものが、どの程度のものなのかが身に付いてしまっている、私の精神が持たない。