3話 異世界初の嘘
前回のあらすじ
みんな集まった
ステータスをチェック
みんな弱くない?
クラスメイトのステータスを見ると、私よりも結構低い。この世界の人たちにとっては1Lvでこの強さならすごいみたいだが、私にとっては雑魚って感じに思ってしまう。クラスメイトのステータスの平均はこちら。
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名前
種族 人族
職業
Lv 1
状態 良好
体力 1000
魔力量 1000
攻撃力 100
魔力 100
知力 100
敏捷 100
幸運 100
固有スキル 一つ
特殊スキル クラスで四人だけ一つ
称号
異世界人 勇者
加護
創造神の加護
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大体こんな感じ。一般人の10倍はあるね。私は100倍より上だけど。
と、いろんなことを考えていると、前のほうが騒がしい。
「すげー!チートじゃねーか!」
「さすが岡本様!」
そんな声が聞こえてくる。どうやらイケメン君と私が呼んでいる岡本君のステータスがすごいらしい。ちょっとのぞいてみると、
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名前 アキラ オカモト
種族 人族
職業 勇者
Lv 1
状態 良好
体力 1500
魔力量 1500
攻撃力 150
守備力 150
魔力 150
知力 150
敏捷 150
幸運 150
固有スキル
聖剣術 聖剣召喚
特殊スキル
光魔法Lv1
称号
異世界人 真の勇者
加護
創造神の加護
光の女神の加護
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こんな感じ。THA・勇者だね。
よくよく考えてみたら、私勇者より強いじゃないか。絶対に何か大事になるでしょ。スキルにあったスキルの偽装を使ってみよう。
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名前 コクア カンナヅキ
種族 人族
職業 殺戮者
Lv 1
状態 呪い
体力 14000
魔力量 15000
攻撃力 1300
守備力 1200
魔力 1700
知力 1600
敏捷 1400
幸運 1500
固有スキル
嘘つき 真偽の魔眼
言語理解
特殊スキル
演技Lv6 全魔法Lv5
無詠唱Lv8 偽装Lv7
スキル
短剣術Lv9
称号
異世界人 勇者
嫌われ者
加護
創造神の加護
破壊神の加護
魔法神の加護
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って、いつの間にか加護が増えてる。まあこれは後回しにしよう。
これをいじって・・・
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名前 コクア カンナヅキ
種族 人族
職業 魔術師
Lv 1
状態 良好
体力 100
魔力量 120
攻撃力 90
守備力 90
魔力 130
知力 110
敏捷 110
幸運 100
固有スキル
無詠唱魔法
特殊スキル
魔力操作Lv1
称号
異世界人 勇者
加護
創造神の加護
魔法神の加護
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こんな感じか。クラスの中でも強い感じにしてみました。
固有スキルの無詠唱魔法は、詠唱がわかっていれば適正がどうであろうと魔法が使えるという設定で、特殊スキルの魔力操作は体内の魔力を自由に操作できて、このスキルがあると魔法が使いやすくなるらしい。
ステータスを見せても、王様たちのリアクションはクラスメイトのときと変わらなかった。
全員のステータスを見終わったら、何かビー玉みたいなものをもらった。これは表示玉というらしく、これを握りながらステータスを見ようとするとステータスがほかの人に見えるようになるらしい。
明日にはこの世界について説明すると言われ、解散となった。
部屋に戻って本を読んでいたら、部屋に誰かが入ってきた。
「「お邪魔しま~す」」
イケメン君と妹だった。
「この世界に来てお姉ちゃんと一度も話していなかったから来ちゃった!」
「ちょっとコクアさんがどうしているか気になって来ちゃいました」
私は本を片付けて部屋の奥へ案内する。
「ねえねえ、お姉ちゃんのステータスって、どんな感じなの?さっきは見逃しちゃって・・・」
「じゃあみんなで見せ合おう!僕もみんなのステータス見れなかったし」
たぶん二人はステータスがすごくてクラスメイトに囲まれていたからだろう。
「表示玉持った?じゃあいくよ。せーの!」
「「ステータスオープン」」
もちろん二人には聞こえないように言いました。
三人のステータスが表示される。私のステータスはちゃんと偽装されていました。
私と岡本君のステータスは見たので省略。妹のステータスは・・・
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名前 アカリ カンナヅキ
種族 人族
職業 聖女
Lv 1
状態 良好
体力 1000
魔力量 1500
攻撃力 800
守備力 800
魔力 150
知力 130
敏捷 140
幸運 100
固有スキル
天使の光
特殊スキル
光魔法Lv1
加護
創造神の加護
治癒神の加護
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天使の光
対象を淡い光で包み、回復させていくスキル。回復量は使用した魔力に依存する。
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こんな感じ。回復役だね。そして本人は・・・
「前衛は輝君、後衛はお姉ちゃん、そして私は回復役!」
と喜んでいた。
「それで、コクアさんはさっきまで何をしていたの?」
私は本を指差す。
「お姉ちゃん本見たの?ここの本って読めないんだよね。クラスのみんなも言ってたよ。言葉はわかるのに、なんでだろ?」
ん?本、読めたよ?思わず首をかしげる。
「え?お姉ちゃん読めたの?」
私は首を縦に振る。
「コクアさん、読めたんだ!じゃあこの本の題名は?」
メモ帳無いから教えてあげられないのだけれど。もう察してもらうしかないわ。
「・・・・・」
「・・・・・」
「「・・・・・・・・・・」」
「ちょっ、お姉ちゃんメモ帳は?紙が貴重だからあんまり使いたくないから?」
これは正直に言っておいたほうがいいだろう。首を横に振る。
「じゃあ、ペンが無いとか?」
また首を横に振る
「まさか・・・メモ帳を置いてきたとか?」
首を縦に振る
「「・・・え?」」
?
「「えええええええええええ?!」」
驚きすぎじゃない?
[補足]
魔法の適正については今後わかります。
次回!
『戦闘訓練』
お楽しみに!