2話 ステータス
前回のあらすじ
異世界転移した
状況説明された
部屋案内された
部屋はリビングの3倍くらいの広さで、キングベッドがある。ほかにも、大きな本棚や動きやすそうな服やローブ、剣術の教科書まであった。しかも服以外金色である。お金大丈夫か?
「失礼します。国王様から話があるそうです。2時間後に大広間にお集まりになってください」
と、入ってきたメイドが言った。たしか机に地図があったので、それを頼りにしよう。
あと2時間も時間があるから本でも読もう。
「あ、それと、この部屋から出ないでくださいね。トイレならそちらにありますので。なにかメイドに用があるなら扉の隣にあるベルを鳴らしてください。では私はこれで」
と言って部屋から出て行った。さて、本を読もう。・・・あ、大事なこと忘れていた。メモ帳教室に置いてきた・・・紙もらわないと。そう思っていたが、読んでいた『世界の常識 1巻』という本のある一文に目が留まった。
『紙はとても貴重で、本に使われているのも稀。その代わりに羊皮紙が使われているが、それも結構高値で、紙ほどでもないが貴重』
悲しい現実でした。しゃべりたくないんだけど・・・いや、魔法でやれるかも!この世界魔法あるらしいし。いや、魔力とか毎回減っていくのはいやだな。どうしよう・・・・・
よし、しゃべろう。必要最低限だけど。たぶん魔法の詠唱とかで声出すからね。覚悟は早いうちに決めておこう。
考えているうちに、2時間たった。大広間に向かおう。
大広間に向かうと、もうほかの人が集まっていた。
「それでは紹介しよう。この一番豪華な鎧を着ているのが王国騎士団団長ダンク、そこの美人な金ローブが王国魔術団団長のエルカだ」
そう王様が言うと、二人は軽くお辞儀をした。
「さて、まずおぬしら、『ステータスオープン』と唱えてみろ。そうしたらステータスが見れる。ちなみに、平均はこんな感じじゃ」
そういって、なにやらステータスを見せてきた。
――――――
名前 ジェームス
種族 人族
職業 農民
Lv 1
状態 良好
体力 100
魔力量 10
攻撃力 10
守備力 10
魔力 10
知力 10
敏捷 10
幸運 10
スキル
農作Lv1
――――――
「まあこんな感じかの。スキルの詳細は文に触れればわかる。次はおぬしらの番じゃ。ステータスはほかの人には見えないから、後で魔道具で見るからの」
なるべく小声で・・・
「『ステータスオープン』」
――――――
名前 コクア カンナヅキ
種族 人族
職業 殺戮者
Lv 1
状態 呪い
体力 14000
魔力量 15000
攻撃力 1300
守備力 1200
魔力 1700
知力 1600
敏捷 1400
幸運 1500
固有スキル
嘘つき 真偽の魔眼
言語理解
特殊スキル
演技Lv6 全魔法Lv5
無詠唱Lv8 偽装Lv7
スキル
短剣術Lv9
称号
異世界人 勇者
嫌われ者
加護
創造神の加護
破壊神の加護
――――――
って、状態 呪いって何!?呪いかけられた覚えないんですけど!?
――――――
呪い
今のところ解呪方法がわからない呪い。相手に見られている時に無表情になり、感情が薄くなる。お互いに心から信用し、絶対に裏切らない相手の前のみ一時的に呪いを解くことが出来る。
――――――
この呪い、嫌がらせにしかならないよね。日本にいたときとほぼ同じだし、あんまり気にしないほうがいいか。
気を取り直して、スキルの方を見ていこう。
――――――
嘘つき
相手に嘘をついたり、自己暗示することができ、嘘を信じこませることができる。隠蔽や偽装をLv MAXまで強化でき、嘘がわかるようになる。
――――――
真偽の魔眼
嘘や真実を見破ることができる。
――――――
言語理解
あらゆる言葉、文字がわかるようになる。
――――――
演技
演技することができる。どれだけ信じさせることが出来るかはレベルによる。
――――――
全魔法
あらゆる魔法を扱うことができる。威力はレベルによる。
――――――
無詠唱
魔法を無詠唱で発動できる。どれだけ無詠唱で出来るかはレベルによる。
――――――
偽装
ステータスを偽装することができる。どれだけ偽装出来るかはレベルによる。
――――――
短剣術
短剣を使うのが上手くなる。どれだけ上手く使えるかはレベルによる。
――――――
まあこんな感じか。魔法がメインで敵が近かったら短剣っていうスタイルになりそう。
後は称号か。
――――――
異世界人
異世界から来たものに贈られる称号。召喚された国の言葉がわかるようになる。
――――――
勇者
勇者に選ばれた者に贈られる称号。固有スキルが一つ贈られる。
――――――
嫌われ者
多数の人に嫌われた人に贈られる称号。
――――――
異世界人と勇者は全員持っているだろう。後の嫌われ者は美少女の妹やイケメン君がいつも私に話しかけてくるから、嫉妬とか恨まれていたりしていたからだろう。
「さて、そろそろステータスを確認できたじゃろ。ステータスを見ることが出来る魔道具を持ってきた。順に触れてくれ」
そう言われて、皆順に日本人らしくきれいに一列に並ぶ。これには王様も驚いていた。
私は最後のほうで、大体の人のステータスを見ることが出来た。そこで、皆のステータスを見たが・・・
みんな、私のステータスより結構低かった。
次回!
『異世界初の嘘』
お楽しみに!