1話 異世界転移
誤字・脱字がある
描写が少ない
投稿遅い
以上のことがありますが、それでもOK!な方は読んでいってください。
ある町の御伽中学校という中学校に、姉妹が通っていました。姉妹は母が外国人で、ハーフでした。
姉妹の妹の名は朱莉。茶髪黒目のポニーテールの美少女で、明るく優しい性格の子だったからか、学校の人気者でした。おまけに成績優秀、運動神経抜群で、先生や友達に将来を期待されました。
姉妹の姉の名はコクア。黒髪青目の前髪が左目を隠してしまっているが美人で、こちらも成績優秀、運動神経抜群でしたが、大きな問題がありました。父から毎日虐待を小さなころから受けたからか、嘘つきになり、性格や発想がおかしくなっていました。ですが、コクアはそのことを誰にも気づかれないようにしました。
姉妹は別々に暮らしていました。朱莉は母に大切に育てられ、コクアは父に虐待されて育てられました。
姉妹が出会ったのは中学に入学したとき。朱莉はコクアに明るく接しましたが、コクアは無言で表情ひとつ変えません。ならばコクアが笑顔で明るくなるようにしよう!と朱莉は考え、毎日話しかけました。それでもコクアは変わりません。ならばせめて声ぐらいは聞きたい!と、また朱莉はコクアに話しかけました。毎日毎日、そんなやりとり(?)が続き・・・・・
姉妹は中学3年になりました。
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私の名前は神無月コクア。中学3年生になったばかりで、今、新しいクラスに行っている。
私が教室に入ると話しかけてきた人がいた。
「あ、お姉ちゃんおはよう!やっと同じクラスになれたよ!」
話しかけてきたのは神無月朱莉。私の妹だ。
「・・・・・・・・・・」
だが話しかけられても私は無言でいる。無言でいるのはただ単に喋らない方が落ち着くからだ
「おはようコクアさん。僕も同じクラスになれたよ」
こいつは岡本輝。学校のリーダー的存在で、黒髪黒目のイケメン君。朱莉と協力しているようだが、いまだに輝の効果は無い。イケメンに興味ないし。
私は無言で席に着く。メモ帳とペンを取り出し『おはよう』と書いて二人に見せると満足したのか席に着いた。これが毎日していること。一年生の時はこんなことしなかったのだが、「せめて筆談ぐらいはして!」と言われたのでやっている。
キーンコーンカーンコーンとチャイムがなり、先生が入ってくる。
「おはよ・・え!なにこれ!」
急に床に魔方陣らしき物が浮き出て光りだす。
「ドアが開かない!」
「なによこれ~!」
「これが小説とかにある異世界転移か!」
「異世界でハーレム作ってやるぜ!」
一部変なテンションのやつがいるが・・・これは異世界転移というやつか。
いそいでメモ帳とペンを取り出し、『異世界転移されたらしい。帰れる可能性あり。 神無月コクア』とダッシュで書き、一か八か魔方陣の外に投げた。メモ帳が床に落ちた瞬間、光が一層増し、視界がホワイトアウトした。
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気がつくと、私は知らないところで倒れていた。クラス全員が倒れているようで、私以外全員まだ寝ている。
あたりを見回すと、壁や床、天井まで金で出来ており、天使や神らしき物が描かれていた。持ち物をチェックすると、ハンカチやスマホぐらいしか無かった。メモ帳が無いので、たぶん教室に落ちているだろう。
そうしていると、だんだんみんなが起き始めた。
全員が起きると、突然人が部屋の中に入ってきた。
「ようこそ来てくださいました、勇者様!」
と、入ってきた王女様らしき人が言った。
「ねえ、ここはどこなの!」
「早く帰せよ!」
「チートください」
また一部違うやつがいたけどスルーします。
「みなさんおちついてください!私の名前はメアリー・フォン・メルドアリーネ。この国の第一王女です。そしてここは貴方たちが言う異世界です。詳しいことは今から会う私の父に聞いてください。さあ、私についてきてください。あとマナーとかはいりませんよ」
そういうと王女が部屋に出たので、みんなは急いで後を追っていった。私も着いていこう。
「父上、勇者たちをつれてまいりました」
そういって漫画とかに出てきそうな王と対面する部屋に入っていった。その後をぞろぞろとみんなが歩く。
「おお、勇者よ。異世界からよく来てくれた。私の名はガルド・フォン・メルドアリーネ。今からおぬしのことを説明させてもらう」
と、ザ・王って感じの人が言った。
王の説明をまとめると、
・ここはメルドアリーネという国
・世界には人族、亜人族、精霊族、魔族の4種族がある
・魔族から魔王というとても強力なやつが出てきた
・魔王はほかの種族を滅ぼそうとしている
・このままではいけないので昔から伝わる勇者召喚を行った
・そうしたら私たちが出てきた
・異世界人は強力なため大丈夫
とのこと。
「いきなりそんなことを言われても気持ちの整理が出来ないじゃろう。部屋を用意している。おい、勇者たちを部屋に案内しろ」
と近くのメイドに言う。
「かしこまりました。女性は私についてきてください。男性は隣の執事についていってください」
私はメイドに着いていき、自分の部屋に行った。
次回!
『ステータス』
お楽しみに!