第一コメ とある少女との出逢い
ここは・・・・?
僕が目を覚ますと全く知らない世界にいた。
なるほど。ここが異世界ってヤツか
よし!!この世界をレビューしてやる!
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「で、どうしようか。とりあえず町をさがさないと...流石にこんな場所じゃ何も出来ないしなー」
異世界にとばされて?僕、康 天馬が立っていたのはかなり広い草原だった。
最近は見れない地平線が見えるくらいの広さ。
僕はとにかく歩き続けた。
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「なんも見えねぇ」
結構歩いたよ?
二時間ぐらい
あ、いやごめんそんなに歩いてないや
二時間は盛りすぎた、実際三十分ぐらいかな。
それでも僕は二時間歩くぐらいのエネルギーを消費してるわけですよ。
こんな長かったっけ?
いや、道のりじゃなくてさストーリー的に
僕の知ってる異世界に行く主人公たちはみんな結構速い段階でこっちの世界の住人に出会うんだけどなー
「ん?アレは...!」
遠目で見てあやふやな印象だったアレは近づくに連れ段々とその姿をはっきりとさせていく。
「馬車だ・・・」
馬車がこちらに向かってくる。
あの馬車に乗っている人にここから町まで徒歩で行けるのか。町までどれだけの距離があるか。
色々と聞くべきことはあるが・・・
「乗せてくれー!」
そんなことを頭で考える前に身体が動いていた...
いきなり見知らぬ地でそんな軽率な行動をとった自分を呪い殺したい。
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みんな、僕は今馬車に乗っています。
乗せてもらいました。より
乗せられました。のほうがしっくりくるよ、うん
なんとあの馬車は奴隷商人の馬車でしたとさ。
いやー、なんで後ろに牢屋がついてるんだろー。とか思ってたけどね
てかそこで気づけよ自分・・・。
あのー僕はこれから一体どうなるんでしょうか
恐る恐るこわーい奴隷商人さんに話しかけてみる。
「・・・」
返事がないただの屍のようだ
「貴方、口をパクパクとさせて一体何をしているのかしら?」
「ふぇっ!?」
まいった、うまく喋れてなかったらしい。その上変な声出しちった。
って、誰?明らかに女の子の声がしたけど?
よくよく見てみると僕の真ん前にくくりつけられている女の子多分僕と同じの16~17歳ぐらいか?
真ん前の人が見えなかったのかー。僕、相当パニックになっていたんだなー
「それで、貴方は何をしているのかしら?」
「いや、ちょっとね。」
まさかビビって声が出なかったなんて口が裂けても言えませんよ。
「まぁ。いきなり奴隷にされるって聞いたらびっくりするでしょうね。」
あれぇ?
「今度のはちゃんと言葉にされてた?」
「言われなくても貴方の顔をみればすぐわかったわよ。かなり顔に出やすいのね貴方って」
そうなのか・・・顔に出やすかったのか僕って。人とあんまり話したことないからいままでわかんなかった。
なんか自分で言って悲しくなることを言ったな?
「それと、貴方どこの国の人かしら。初めて見る服だけど東の大陸の方からでも来たの?」
「僕は、日本から・・・」
日本って言ってもわからないと思うけど。
まぁ、「にほん?知らない国ね?」ってなるのは王道だ。
この道は必ず異世界へと旅立った主人公は通らなければならないのだ。
まあそこまでありきたりな返事はもらえないだろうけど。
「にほん?知らない国ね?」
「マジで!?」
「なによ、そんなに有名な国なの?」
「いや、今のは別の意味で驚いただけ、こっちの話だから気にしないで」
「?」
女の子は意味不明と首をかしげている。
って
「そういえば、名前聞いてなかったけど。君の名前は?」
「ネハ、ネハ・ビアードよ。ネハって呼んでくれたらいいわ」
「そうか、僕は康天馬、天馬でいいよ」
「そう、よろしくね天馬」
「よろしく、ネハ」
「ところでさ、ネハ?なんで・・・
ガチャン
ネハに質問しようと思った直後
牢屋のドアが開いた。
「さっきから五月蝿いぞ。それ以上騒ぐつもりなら舌を切り落とすぞ。」
なんか、怖いこと言われた気がするけど、僕は自分のスルースキルを最大にして回避した。舌を切り落とす。の部分ははっきり聞こえてしまったが・・
ダンッ
なんか無視してたら剣刺されたんですけど、あ。いや目の前にね?身体に刺されたりでもしたらこんな呑気なこと言ってられませんよ。
「・・・・」
え?何怒ってんの?なんかした?待って剣持ってこっち来ないで!!
ゆっくり僕に近づいてきた奴隷商人がゆっくり剣を振り上げる
ちょ、あ。し――
「おい、何してんだ。」
奴隷商人が剣を振り下ろそうとした瞬間もう一人の奴隷商人がやってくる。
「こいつは・・・いやなんでもない」
「もういいだろ、さっさと仕事に戻れ」
「ああ、分かった」
そう言うと短気商人は牢屋から出ていった。
「ごめんね。あいつ気が短いからさ。じゃ」
救世主商人は軽く謝って牢屋から出ていった。
・・・・・・
「そういえば」
僕が何か話しかけようと思ったとき
ネハの方から話しかけてきた。
「天馬。あの商人が入って来る前何か言いたそうにしてたわよね?」
「あーそれは。」
「何かおかしな事でもあった?」
「いや、おかしいっていうか不思議だなぁって」
「何が?」
「だってさ、会った時からなんかやけに落ち着いてるというか、さらわれてる人じゃないみたいって感じ」
「それをいったら貴方も結構早めに馴染んでたじゃない?」
「それは・・・」
僕みたいな人種はこういう非日常的なことに憧れてるからなんてことは言えるわけもなく
「なんでだろうね」
と笑って誤魔化した。
「まあ、わたしはもう慣れちゃったからね」
え?
「な、慣れた?」
「そう、もうこれで何度目か。数え切れないぐらいの回数ね」
なんでそんな何回も。と聞きたかったが流石にやめた。
「それに、そろそろ来るでしょうし」
「来る?来るって何が―――――うわっ!!」
外から爆発音が聞こえてくる。
?
何がなんだか分からないまま
ゆっくりと牢屋の扉は開いた。
そこにはで身に鎧をまとった赤髪の僕より断然イケメンな女性、騎士?が立っていて・・・
「救出が遅れて申し訳ございません、ネハ王女様。」
だってさ。なんか城に仕えてる戦士みたいな感じって
ネハ・・・王女!!?
うわー、気づかなかった。
よくよく見ると服とか派手なワンピースだしすごい豪華でお嬢様感がものすごくあるし
なんていうか、金持ちオーラがでてるもん。そりゃそうか。
適当な解釈をすると。あの助けに来てくれた騎士さんとネハが何か話してる・・・
「ネハ女王、本当にあの男を連れて帰るつもりで?
どこの国の出身か分からぬ者を城に連れ帰っては・・・」
「だから、にほんだって言ってたわよ。分かるから問題無いでしょ。」
「それすらもあやしいのです。にほんなどという国は聞いたこともありません。
もしかしたら、敵国のスパイという可能性も・・・」
あれ、もしかして僕助けてもらえないの?
このまま放置!?
「なら、我が国の拷問部隊に引き取ってもらって―――」
悪化したぁぁぁぁ!!
拷問とか、なにそれこわい
「駄目に決まってるでしょ!とにかく天馬は家に連れて帰るから!!」
「そうは言われましても・・・」
どうしよう、こわい。
いや、恐怖以外の感情がでてこないだけだから
語彙力が小学生の頃から変わってないとかじゃないから。
そんなことを考えていた最中、あの騎士さんが倒してくれた短気商人が起きてる!
てか、現在進行系でネハに剣を振りかざそうとしてます!!
早く助けないと!なんて考えてる間に僕の身体がネハの方へと・・・
んで、今度こそ本当に刺されましたよっと。
あれ、あんまり痛くない。あ、これから死ぬからかな?
そしてそのまま、僕はゆっくりと意識を失った・・・。