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小さな国々と優しい魔王様  作者: 水澤星香
3/7

ただいま

少女がたった1人城をでたとき、

魔王様は隣国からの縁談を断りに行っていました。

「申し訳ありませんが、私にはもう愛する人がいるのです。」

隣国の国々の申し入れに魔王様はそう言いました。

愛する少女を思いながら…

すべての縁談を断り、魔王様は城に帰りました。

愛する人の待っている城に…

「ただいまもどりました。」

嬉しそうに言った魔王様に…

返事はありませんでした。

魔王様は一瞬で全てを悟りました。

ああ…私が留守の間に優しい彼女は出ていってしまったのか…

そして魔王様は笑いました。

悲しくて悲しくて…

悲し過ぎて…

はは…ははははは…

魔王様は笑いながら泣きました。

壊れたように泣きました。

何日も、何日も…

ずっと泣いて、ずっと笑う魔王様。

しかし…ある日突然魔王様の涙がやみました。

ぷつりとでなくなってしまったのです。

悲しくて悲しくて本当に悲しくて涙を流していた魔王様。

涙がでなくなってから魔王様は笑わなくなりました。

「私に逆らうものは始末しろ。」

そして優しい魔王様はもういませんでした。

冷酷で冷たい魔王様に皆怯えます。

そして皆気づいたのです。魔王様がどんなに少女を愛していたのかを…









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