どうしたら……
どうしよう?外にも出られないし、会社にも連絡出来ない!誰かが来てくれるのを待つしかないの?お腹空いた……。
それから二日間、飲まず食わずで茜は過ごしていた。キッチンにも上れないし、冷蔵庫も開けられない。茜に出来ることはただ寝ることだった。
少しでも体力を温存しなければ!
そんな時、茜の携帯電話が鳴った。携帯電話なら手で押せるかも!
茜は必死でキッチンの鞄の中を探ろうと背伸びをした。
あった!
茜は鞄をひっくり返した。そして、急いでボタンを押す。
『もしもし、茜?』
彼だわ!
「助けて!」
茜は渾身の力を振り絞り、携帯電話に向かって叫んだ。しかし、茜の口から出てきたのは違う言葉だった。
「にゃー」
えっ?声が出ない。
『茜、いないのか?どうした?』
どうしよう?こんな猫の体じゃあ信じてもらえない。
茜がそう思ったとき、玄関の鍵が外から開けられた。大家さんと会社の上司だった。
「近藤さんが二日も無断欠勤なんて珍しいんですよ」
「そうですか。一人暮らしだと何かあってもわかりませんからね」
上司と大家さんが話している。しかし茜は顔をしかめた。
あのセクハラ上司!うちに入るなんて許せない!
茜は玄関へと走り、上司に向かって威嚇した。
シャーッ
「あれ、うちのマンションはペット禁止なのに、近藤さんはしょうがないなあ」
茜は大家さんの言葉とともに、外に放り出された。
ええっ?
そして扉の向こうで二人が話して外に出てきた。
「どうもありがとうございました」
「いえいえ、構いませんよ。この猫まだいたのか。シッシッ」
茜は大家さんに追い払われてしまった。
これからどうすればいいの?




