襲撃再び
茜が襲撃されてから10日ほど経った頃、またも虎の留守を狙って、虎と敵対する猫たちがやって来た。
「よう、今度こそ一緒に来てもらうぜ」
「嫌よ」
「こっちも手荒なことはしたくねえんだ。大人しくしてれば悪いようにはしねえよ」
無理矢理連れて行こうとするだけで、充分手荒だと茜は思った。
「とにかく行かないから」
「強情だな。仕方ねえな。ちょっと痛い目に合ってもらうぜ」
茜は日頃の成果を試す時がきたと思った。まずは先手必勝!茜は猫パンチを繰り出した。もちろん爪を出して。
日頃の素振りが効いたのか、茜に横っ面を張り倒された男は横によろめいた。
茜は続けて猫パンチを繰り出す。男の一人は横に倒れた。
やった!あと二匹!
茜はすっかり臨戦体勢になっていた。男たちは茜の思わぬ反撃に驚いているようだ。しかし、別の男が茜に襲いかかってきた。茜よりも体格の良い男だ。茜は簡単に押し倒されてしまった。
「お嬢さん、大人しくしな」
「嫌よ!」
茜の言葉とともに、茜の足蹴りが炸裂した。日頃の成果か、素早く何度も足蹴りをくらわせた。
「ぐぅっ」
男が一瞬怯んだ。
今だ!
茜は足蹴りとともに猫パンチを繰り出した。男はお腹を抱えて痛そうにしている。しかし、茜の足蹴りは続く。
「げえっ」
もう一匹の男はそれを見て、形勢が不利だと思ったのか、倒れた二匹を連れて逃げ出した。
「お、覚えてろよ!」
やった!勝った!
猫でも人間と同じ台詞を言うんだなと茜は思った。そんなとき虎が帰ってきた。三匹の後ろ姿を見て、家に飛び込んできた。
「茜!」
「虎!やったよ!追い返した!」
「お前一匹でか……すげえな」
「虎の言う通りの特訓が効いたんだよ!ありがとう!」




