道具屋に住み込みになった
はじめて感想をもらった・・・。いいやっふうううううう!
コサックダンスと盆踊りを同時にやりたくなるくらい嬉しいです!ありがとうございました。
それと、前回のお話ですが少し展開を急ぎすぎた感がありました。親っさんとか、読み返していて「隠れてたの?」って言いたくなりました。それとわざとらしい剣の伏線とか、10行くらいで終わる主人公の戦闘とか・・・。と、自虐はこの辺にして。今回は少しゆっくり目に話を進めていきたいと思います。
\(^^)/「感想・・・やった~」
ヤー公事件から数日がたった今。
「これ、5個ください!」
「こっち剣を二つ!」
「ちょっと、押さないでよ」
「はい、果汁入りポーション5個ですね、500Cいただきます。はい、ありがとうございます。えっと、鋼鉄の剣二つですね?二つお買い上げですので、5000Cになります。ありがとうございます。ええっとこちらはーーー。」
俺は接客をしていた。
正直、ここまで人が来るとは思っても見なかった。最初はポツポツ人がくればいいなー、と思っていたんだが・・・。
俺は数日前のことを、接客に追われながらも、思い出していた。
~数日前~
前後髪の長い女の子、スピカが営む道具屋『スピトルカ』に俺とスピカは居た。ヤー公を追い返し、借金の事も一応の解決を迎えた次の日。まず、店内の掃除、片付けをやり終えた俺たちはこれからどうするかを話し合っていた。
「掃除は出来ましたけど・・・次は何をしましょう?」
スピカは初めて出会った時みたいに途切れ途切れでしゃべらなくなった。これは借金を取り立てにくるアホにおびえていたためであるらしく、本来は元気のある女の子だそうだ。スピカ自身がそう言ってた。
「そうだな、ここは妥当にポーション作りからでいいんじゃないか?」
正直いえば俺が作った奴以外のポーションは、例えると、粉薬飲んだときにある、「うっ・・・。」が液体になった感じで、飲めたもんじゃない。ん?分かりづらい?つまるところ、苦すぎるんだ。
「あ、そう言えばロードさん、あの人達にポーションみたいなの、飲ませてましたよね?・・・見せてもらっても良いですか?」
「ん、いいよ。ほれ。」
俺は果汁入りポーションを投げてよこす。
「わわっと、と。・・・へ~、なんか他のと比べて透き通ってて、綺麗ですね。」
「試しに飲んでみな。」
俺がそう言うと少し渋い顔(多分そうだと思う)をした。
「で、でもポーションは苦手で・・・。」
「まあまあ、騙されたと思って飲んでみろよ。」
わ、わかりました、騙されてみます。と小さくつぶやいた後軽く、コクッ、と飲んだ。
「あ、あれ?苦くない・・・むしろ美味しい!」
当然。水も何度もろ過したし、果物だってこだわった。これで苦かったら君の舌がおかしい。(ドヤ顔)
「ポーションって、水、薬草、その他薬品で出来てるだろ?俺はただそこに果物を入れただけなんだ。」
定番だしな。こういうのって。というよりこの世界の奴らは思いつかなかったのだろうか?まあ、ポーションはこういう物だ、っていうのがあるからなんだろうが。
「・・・わ、私でも、できますか!?」
「ああ、簡単だ。じゃあ作る物決まったし、早速作業に取りかかるか!」
「はい!」
こうして果汁入りポーションは俺とスピカで大量生産された。俺はスピカが作っている傍ら、いろんな物を作った。ベタな斬ったら火が出る直剣とか、使用者の能力、主に腕と足の筋力を強化する槍だとか、付けてるだけで素早さが2倍になるアレとか。ネタで作ったのもある。手が疲れないペンとか(この世界では万年筆がある)、相手の強さの度合いが分かるメガネとか、長さが自由自在のベルトとか。
そう言った物を店に種類別に分けて置き、開店させた。初日は人は居なかったが俺がスカートハいて呼び込みしたら大量に人が押し寄せた。そのときは俺目当てだったんだろうが店にある商品を見てみんな顔色が変わった。ポーションは従来の物と比べて綺麗、武器すべてに魔法効果がついているときた。
そしてたった数日で借金の50万はあと、10万というところまで返済した。
~そしてそして今~
「ふー、今ので最後か。」
「そうみたいですね。おつかれさまです、ロードさん。」
ふう、疲れた。毎日津波のように客が押し寄せてくるから肩が凝るなぁ。ちなみに開店時間は朝の9時で閉めるのも夜の9時だ。
「ご飯作ってるんで、先にお風呂入っててください。」
「んーわかった、さきいただきます。」
おふろ場につき、服を脱ぐ。頭を洗ってから体を洗う。俺はこの順番でやってる。こうすることによって頭を洗ったあとの体についたシャンプーを落とせるからだ。よく背中にぶつぶつが出る人はこの順番でやってみると良い。
「っあー、きもちー。」
風呂はやっぱり良いものだなあ。こう、はいってて、トローンとできるというか、考え事とかできるし、なぁ。
うーん、と伸びをしていると後ろで風呂の扉が開く音がした。
「ロードさん、湯加減はどうですか?」
「ん~?とっても気持ち良い~。」
「よかった、私も入りますね?」
「いーよー。」
「ではおじゃまし・・・ま・・・。」
ん?なんか片足つっこんだまま動かなくなってる。早くは居ればいいのにー。あーそれにしても良い湯だなー。この濁りがまったくない風呂ってのがまたーーー。
「き、きゃああああああああ!!!」
魂の叫びが、風呂場に、木霊した。
そこまで、マイペースには進んでないと思います。まあ、最後はその、入れてみたかったな~と、思った次第で・・・。お約束と。
今回の話は道具屋復活!ということになりました。次回から、サニアとスピカの道具屋話になります。この小説のメインにあたる所ですので、より一層気を引き締めていこうと思います。