15歳となった。そして戦争に駆り出された
まぁ、こんな感じのもいいんじゃないかと。
さて、15になった。
結構時間が飛んでもーしわけないが、特に語るべき所は無かったんだ。
あ、でも一つ変わったことがある。それは戦争だ。よく知らんが魔王とかいう最強(笑)無敵(笑)大喝采(☆)なのが出てきて世界各地に魔物を率いてケンかをふっかけてきた。
その影響で15歳までの男子は徴兵され、いくつかのお店がつぶれ、なかには路頭に迷う人たちが出たんだ。
俺もそれは例外ではなく徴兵されることになった。
「体には、気をつけてね。」
「生きて帰ってこい。」
今日この日、俺は軍が駐留している場所の一つに行くことになっていた。大体どこも同じくらい激しい戦闘が行われているのだが、俺が行くところはもっとも戦死者数が多いようだ。
「ああ、行ってくる。」
そう言い残し軍の迎えの馬車に乗り込む。馬車の中は木で出来ていて座り心地が悪い。後でこっそり改造してやろう。
「それでは出発します。」
こうして俺は戦争に駆り出されるのだった。
~ブラックライト・ヒル 軍駐留所~
ここは黒闇草っていう真っ黒の薬草と、発光草っていうちょっぴり光っている薬草が生い茂っている、丘。今そこでまさに戦闘が行われていた。俺はそこの軍のいる場所の作戦室って所にいる。
「おまえが今日の徴兵か。・・・お・・・ふん、貧弱そうな面だな。」
で、いま俺の顔見てちょっと頬を赤らめたゴツいおっさんはここの指揮官みたいだ。気持ち悪い。
「はい。わたしは何処へ向かえばいいのでしょう?(気持ち悪い。)」
とりあえず貧弱とか赤くなったとかいうのは置いといて、いつもより丁寧に聞く。それにしても気持ち悪い。
「ふむ・・・おまえのエモノはなんだ?」
「剣ですが、すこしかじった程度です。」
「ふむ。・・・役に立たんな・・・。ほかには?」
聞こえてんぞコラ。
「武器はうまく扱えませんがマジックアイテムを作ることがでます。」
「マジックアイテムを!?あのロード家の息子というから戦闘系の人間だと思っていたぞ。」
そう、なんでか俺の父さんは軍にもその名を轟かせている。きっとすんごい強いに違いない。
「そうか、ならここ、本拠地でアイテムを作成するのは可能か?」
こう聞いたのには訳がある。普通、マジックアイテムというのは、専用の道具をつかって、ちゃんとした部屋で、慎重に作らないと行けない。失敗すると物に込める魔力が不安定になり爆発を起こすからだ。まぁ、それは『普通』の人たちであって、俺はそんなの要らないんだけどな。
「大丈夫です。」
「よし、武器や防具を作っている所へ向かってくれ。ここも結構危なくなってきている。」
「わかりました。」
さーて、何作るかな。
~武器、防具製造所~
「お、新入りか。まあ、特に説明はねえから、前線の兵士たちが使う剣とか作っててくれ。今は特に剣が不足している。」
なるほど、消耗品である剣、か。そういえばここにくる前にすれ違った兵士が「戦闘が有利にすすめられるモンってないのかねぇ。」とかいってたな。
戦闘が有利になる物、か。俺の発想だとメッチャでかい一撃をどっかんどっかん撃てば戦闘は楽になりそうだが、ここは最前線。敵味方入り乱れての乱戦なんて日常茶飯事って聞いた。それにここの兵士のほとんどが剣を使っている。やっぱりその扱いやすさから、みんな使うんだろう。その次が槍。大きい盾と長い槍を構えた兵を横に並べ突撃。シンプルながら戦滅力が高い。
何を作れば・・・・・・剣は、丁度良いながさだから使いやすい。メッチャでかい一撃・・・・・・。
「・・・思いついたぞ。」
そうだよ。剣は『軽く、長さもほどよく、扱いやすい』から使われてるんだ。でも戦闘が有利になることはなくむしろスタンダードすぎて攻撃はなかなか通らない。
だったら、『それ自体は軽いが一撃は重く、結構な長さ大きさ、とても扱いやすく、切り札になりえるもの』を作ればいい。
とすれば、形は大剣に決定。重さと重心は軍で正式採用されているこの剣とほぼ同じ。んで、特殊能力は・・・炎でいいか。丁度ここを襲っているのは獣型だし。
よし、さっそく取りかかるぞ!
ほんとはどっかプラプラしてたら経営難におちいった魔法道具屋に出会う、と言う設定だったのですが、ちょっとほかとかぶるなーと思い、変更しました。でもいつか、そんな展開にしたいと思います。
まだまだ始まったばかりですが「俺が異世界で生産チート!」略しておれなま!をよろしくお願い致します。