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5歳になった

5歳になった。もう、家の中をうろうろしても何とも思われない年齢だ。というわけで今俺は父、レオン・ロードの書斎に居る。


ここにはいろんな本が置いてあり、魔法に関する書物から政治に関するモノまで選り取り緑だ。なかには辞書のカバーでエロ本を隠してあったりもするからなかなかおもしろい。ふつうに母さんにバレてるが。


んで今俺が読んでいる本は、鉱山からとれる鉱石、ていう本だ。前にこの世界の文字は甲骨文字みたいだといったが、よくよく見たらその文字は俺の双子の兄、姉が書いた文字で、ちゃんと文字は日本語だった。


この本はなかなかにおもしろい。ゲームに出てくるような鉱石の説明がクソ真面目に書いてあるし、何に使われているか等読んでいて体が痒くなってくる。だがここは日本ではない。こういうモノだと慣れるしかない。


「ああ、ここにいたのかサニア。」


扉を開けて入ってきたのが俺の父さん、レオン・ロードだ。名前は立派なのだが、別に貴族などではない。だがなぜかこの家は他のところより大きい。それは父さんがそれなりに凄いギルドのメンバーらしい。ギルドもまぁ、テンプレって言葉で片が付くな。


とりあえず、父さんは凄いってことだ。


「うん、これ読んでた。」


そう言って俺はさっきの本を見せる。


「おー、もうそんな物まで読めるようになったのか!サニアは可愛いな。」


「・・・父さん。そこは普通、凄いっていうと思うよ。」


「ん?そうか?すまんすまん、あっはっは。」


そう、1歳の時に聞いた母さんの願いが謀らずとも叶ってしまったのだ。見た目はまんま女の子。俺はこの容姿は気持ち悪いと思っているのだが、両親と上の二人はそうは思ってないらしい。


一応後々この容姿が役立つときがくるだろうと、自分を納得させている。そうでもしないと母さんの着せかえに耐えられないからな。


「本を読むのもいいがちゃんと体も動かすんだぞ?」


「はーい。」


父さんから小言をもらったことだし、自分の部屋に戻るか。




~自分の部屋~


俺の部屋は男のくせに綺麗だ。床にゴミなんて一つも落ちていない。これは俺の元々の性格からくるもので、たとえばペンを探していたとして、自分の部屋がぐちゃぐちゃだと探す前にイライラしてしまう。で、探してイライラ、見つからなくてイライラ。こういうのがイヤだから俺は自分の部屋はいつも綺麗にしている。


この部屋にある物と言えばベッド、机、ネコのぬいぐるみ(母さんがくれた)しかない。


だがそれは表向き。俺は部屋から頭だけだして廊下に人が居ないか確認する。


・・・よしいないな・・・。


部屋に戻り、ベッド際の壁をコンコンと叩く。すると忍者屋敷にでてきそうな扉みたいに叩いた部分がクルッと回った。


そこには小さなレバーがあり、それを引っ張る。


するとベッドの下から、カチリ、という音が鳴る。これで俺専用の作業部屋に行ける。


作業部屋。文字道理おれが作業する部屋だ。主に俺の持っている物体創造を試すことに使っている。


それでいままでやってきて分かったことは何かを作るとき、例えば剣を作るとき。


普通ならばインゴットやらなんやらを熱したり、叩いたりするが俺はその叩く熱す等といった細かい作業をすっ飛ばせる。


つまり。鉱石発見。インゴットヘ変換!好きな形状の剣に加工!柄とかくっつけはい完成!


と、いった具合だ。


ほかには薬品とかかな。これははじめから作ることや元からある物に合成したりできる。だからよくある果汁入りポーションとか作れる。苦かった風邪薬があまーいのになったりとか。


今日は武器を作っていこうと思う。形は片手剣で、幅は4cm。名前は祝福されし風という意味で『ヴェルマンウェ』。


完成像は刀身が薄い青、鍔は金で装飾されていてる剣。そしてこの剣には名前の由来となった能力が付いている。それは一振りで4つの斬撃がでる、というものだ。


「よしまずは、刀身のインゴットからだ。」


俺は一番硬く割れにくいと言われる『ガルトライト鉱石』を沢山だす。そしてそれらの上に手を置いて能力を使う。


「変換。」


別に声とか出さなくてもいいのだがここは気分だ。


「刀身生成、能力付与。」


これも気分、と言いたいがここはしっかり声に出して集中しないと失敗する。失敗すると変換中の物が空気中に霧散するんだ。おそらく魔法の源、マナに変換されているんだと思う。


「強化!」


これで完成だ。ちゃんと想像した通りの形になった。うん、薄い青色の所もちゃんと出来てる。


あとは簡単だ。金と鋼で鍔を作り、柄も一緒に作る。柄に握りやすいように革紐をしっかり巻き、全部を組み合わせたら完成。


「というわけで試し切りだな。」


この部屋には武器の試し斬り用にかかしを作って置いてある。このかかしには自動修復機能が付いており何度斬っても少し経てば元通りになるようにしている。


出来たヴェルマンウェを正眼に構える。そして軽く、ブンッ、とかかしに向かって斬りかかる。


ザシュザシュザシュザシュ!


「・・・これは・・・反則・・・。」


まずヴェルマンウェの一太刀。後の3回がヴェルマンウェから出た斬撃。俺は最初、きっと四カ所傷が付くんだろうなと、思っていた。そう、思っていた時期が俺にもありました。


かかしは攻撃を受けキレイに8分割されていた。切り口はスパッとなっていてとても刃物で斬ったとは思えないことになっていた。


「この武器はしばらく封印かな。」


とんでもない物を作ってしまった俺であった。

はいここで『ヴェルマンウェ』について簡単に説明をば。この武器はドラキュラと人間の女の間に生まれた子が、自分の父であるドラキュラを倒しにいくゲームに出てくる武器です。知っている人は知っている、やったことある人もしっている最強武器の一つです。


今回この武器を出したのは、主人公の戦闘(予定)に関係しています。それは「生産職の人間は結構すごいのつくれっけど戦闘センスに関してはダメダメだから生産職になったんだよね?」といった持論があるからです。ですがこのお話はファンタジーです。魔物、出ます。主人公君には戦ってもらいます。ですがそこへさっきの持論が出てきます。だったら「才能とか実力とかそんなのすら凌駕した武器作ってブンブンしてればよくね?」といった方向へ行き、「じゃあゲームのぶっ壊れ武器だすか」になったわけです。


これ以上は長くなりそうなのでここで終わりたいと思います。

最後に、意見感想、こんなの作ってくれ、などございましたら気軽にお申し付けください。

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