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プロローグってやつ

暇つぶしになればと

俺の名前は佐藤 陽太さとうようた。好きな物は自分が作った物で、嫌いな物は押しつけられる事っていうごく普通の高校3年だ。


さてなぜ俺が自己紹介しているのかと聞かれれば、いま俺の目の前に、天使のわっかとこれまた天使の羽をつけた「俺の敵」(イケメン)が居るからだ。さらに俺の居るところが真っ白空間っていえば大体俺の言わんとしていることが分かると思う。


「アンタ誰だ?」


とりあえず尋ねてみる。


「佐藤 陽太さんでいらっしゃいますね?」


質問で返して来やがった。


「俺は、おまえが誰か、って聞いたんだ。」


「佐藤 陽太さんでいらっしゃいますね?」


「ここはいったいどこなんだ。」


「佐藤 陽太さんでいらっしゃいますね?」


「・・・カ○イ外伝の主人公の名前は?」


「佐藤 陽太さんでいらっしゃいますね?」


ちげーよ、カム○だよ。こいつ舐めてんだろ、絶対。変移抜刀霞斬りきめてやろうか。


「ああ、そうだよ。」


だがここでこいつを斬り殺しても(武器なんて無いが)話が進まないのでとりあえず返事をしておく。


「それでは佐藤様がこれから転生するモノを選んでください。」


・・・は?なにいってんのこいつ。頭沸いてるんじゃn「これから転生するモノを選んでください。」被せんなよ!マジウゼェ!変移抜刀霞斬りやっちゃるかと思っていたら、いきなり目の前にA4くらいの大きさの紙が出てきた。


「・・・なになに?『死んでしまい天命を全う出来なかった貴方へ。貴方は特別に転生することが出来ます。次の項目から転生したい生き物、場所を選んでください。』だと?」


死んでしまった?転生?俺は死んでなんか・・・。


そこで俺は頭痛に襲われた。いままでに経験したことのない痛さだ。


「うう、ぐぁぁぁぁぁ!!!」


堪えきれない。声がでる。吐き気もするし、目がチカチカする。だが頭痛が起きたからだろうか、俺はここにくるまでのことを思い出せた。


「はぁ、はぁ。・・・そうか。俺、トラックにヒかれて・・・。」


そうだ。思い出した。俺はあの時学校の帰り道でトラックにひかれそうだった女の子を助けようとして・・・。女の子は助かったけど、俺はそのままトラックに正面衝突したってわけか。


「転生する生き物、場所は決まりましたか?」


こいつに急かされたわけじゃないが死んじまったもんはしょうがない。女の子も助かったし、それに俺はなにやら転生できるみたいだしな。ならちゃっちゃと転生するか。そう腹をくくって紙に目を通す。


「ノミ、トンボ、白鳥、ネコ、人間。場所は・・・メリトーン?何処だそりゃ?」


まぁ何に転生するかは当然人間だとして、なんだメリトーンって。そんな国あったか?てか転生場所そこしか書いてねえじゃん。ま、人間に生まれ変われるんだ。それだけでも儲けもんだ。


「よし、人間で、場所は・・・この・・・メリトーンに決めたぜ。」


「では次のうちから一つ能力を選択してください。」


するとまたA4くらいの紙が出ててきた。そこにはいろいろ厨二っぽい能力が沢山あった。なんだよ真・悪魔心眼って。


「お、これなんかいいな。」


俺が選んだのは物体創造クリエイト・アイテム。これはなにも想像したらなんでも作れるとかじゃなくて才能みたいなものだ。分かりやすく言うと、ちょっと練習すれば聖剣つくれる程度の能力、ってかんじか。


「決まりましたね?では転生を始めます。なお佐藤様は幼児から始まりますのでご注意ください。それでは幸多き人生でありますように。」


「は!?幼児スタート!?おい聞いてn」


俺の意識は、セリフを言い切る前に、途切れた。

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