第2章
私の名前は一ノ瀬 裕貴
商店街の福引きでこのツアーが当たり今島にいる。
晴天で気温も過ごしやすい。
周りを見回してると人だかりがある。
ガイドの人が話している
「えっと、本日から二泊のガイドを務めさせていただく、高田 と言います!よろしくお願いいたします。」
「早速ですけど、点呼をしますので呼ばれた方はこちらへ」
次々と名前が呼ばれ前へ出る。
「一ノ瀬さん!一ノ瀬さん!」
わたしの名前が呼ばれた同時に、
「え?紀美子?どこー?」
女性が大声で叫んでいる。
「彩さん?」わたしは話しかけた。
「あ!ちょっと紀美子知らないかな?
船から降りてるはずなんだけど、どこにもいなくて!」
どこにも?
一緒に船に戻って探しましょう!
私はガイドさんに言う。
「ちょっと抜けます!すぐ戻ります!」
足早に船へと戻った。
船へ着き、船内を探す。
が、居ない。人が隠れられそうな場所もない。
後は操舵室か、、、
操舵室の目の前まできた。
ドアノブに手をかけた。
「ガチャ」
中に入り周りを見る。
もちろん人の気配はない。
というより目の前の状況に驚きが隠せない。
機器全て壊されている。
どういう事だ。誰がなんのために、、、
「まーとりあえず彼女の所に戻ろう。」
甲板に彼女はいた。
「あーどこ行ってたのよ!?あの子どこにもいないし、携帯何度も鳴らしてるのに鳴らないし。」
「もういいや、そのうち出てくるでしょ!
あの子変わり者だから。」
、、、。
駄目だ。すぐ人を疑ってみる癖がでてしまう。
私は彼女に言う。
「大丈夫ならあそこに戻りましょう!ガイドさんが待ってますから」
同時刻
操舵室
「た、助けて彩、、、」
続く。