終章
あはははは!
赤羽根は笑う。そして話す。
「滑稽ですね。高田さん!ウソの情報に騙され、人まで殺めてしまうなんて。」
「これだから犯罪提供をやめられない。」
「もっと人が壊れる姿を!次の舞台を考えなくては。」
待て!
一ノ瀬は大声を出し再度、拳銃を構える。
「今まで何度もお前追いつめ逮捕、牢獄にいれたが、すぐ脱出の繰り返し。」
「犠牲者が増えるばかりだ。もうお前を刑務所になんか入れない。ここでケリをつけさせてもらう。」
赤羽根は答える
「またハッタリですか?どうせあなたは撃てやしない。」
「ホラ!ここです!ここを狙いなさい。」
バン!!!!
一ノ瀬は赤羽根を躊躇なく撃った。
「・・・まさか、・・本当に・・撃つとは・・変わりまし・た・・ね。」
「まだ、終わらない・」
バン!!!!
「一ノ瀬甘い!!」
赤羽根は倒れた。
一同は後ろを向く。
高田が驚く!!
「あなた!勝手に鍵をもってた人!!」
一ノ瀬はもっと驚いてる。
「局長!!なぜあなたがここに!?」
「お前を監視だ!またムチャをしないかってな」
「これで終わりだ!よくやった!一ノ瀬。」
18:00
風月苑大広間
一ノ瀬は他のツアー客に今回の騒動の事を簡潔に話した。
悲しむ人、お宝がないと悔しがる人、騙され、イライラする人。様々だ。
一ノ瀬は続ける。
《人は喜怒哀楽のコントロールが上手くない生き物です。困ったことがあれば相談してください。皆様に名刺をお渡ししときます》
《今日はゆっくり休んでください。明日帰港します。では解散。》
皆は各々の部屋に戻った。
ーーーーーーーー
んー。んー。んー。
はっ!!
ここは?暗い。開かない。
それより誰がこんな事を?
ここは冷静に行こう。
ゴー!!
ガタン!!
ん?何かが動く音?
コツコツ。
誰か来る!?
小さな格子が開けられた。
「どうも、一ノ瀬さん。」
「お目覚めですね。」
一ノ瀬は考える。
30~40代。足音からして細身で長身。
このまま情報を探らなければ。
「お前は誰だ!?そしてここは何処だ!?」
謎の男は答える。
「船の中ですよ。もう出港してます。」
「あーツアー客のことなら心配ご無用。あなたに変装し皆さん帰宅させてます。」
「私は、あなたとお話したい。赤羽根をなぜ死なせたのかを」
私は答える
「お前が誰が知らないが、名前を知ってる以上、あいつが何をしてきたか知ってるのでは?」
「犯罪者は許さない。それがスペランツァの掟だ!!」
、、、。
「スペランツァですか、《希望》なんて言葉うんざりですよ。まぁそれも一興ですかね。
次の舞台でじっくり。それまでごゆっくりお休み下さい。」
シュー。
部屋の中に煙が入ってくる。
おそらく睡眠ガスだろう。
「わた、、し、は負けない、、、。電波が繋がれば良いが、、、。」
「私は時計のスイッチを押し、、。」
謎の男が鉄格子を閉める音と共に意識が薄れていった。
《風月島の殺人》
完
ピピッ!
局長!!
一ノ瀬から発信が来ました!!
「やっとか!場所はどこだ?」
それが、、、
「何だ!早く言え!」
中国です!!!
「なっ!!?」
終