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日本語になったフランス語

作者: JunJohnjean

             日本語になったフランス語


 時代にはその時代の特有の流れというものがあって、過去にはフランス語が1960年代に流入されたように、最近は日本語がフランス語化しているケースが目立つ。これは前エッセイで列挙したのでご覧いただきたい。本稿では日本に輸入されたフランス語で原義逸脱、もしくは、部分的に逸脱した用語をご紹介しよう。


 私の世代では、アベック(~と一緒に)という言葉が有名だったが、日本では男女の二人づれを意味する。今、このような言い方をすれば、若者に話者の年がバレて慌てふためくだろう。


 さて、幾つかのアベックのような日本語になった用語を見てみよう。


1. シャンソン(Chanson):フランス語の歌曲の総称であるが、日本では

1960年代までに流行したフランスの歌謡曲全般をシャンソンと呼ぶ場合が多い。その後日本独自の歌謡のジャンルに発展した。


2. ランデヴー(Rendez-vous):男女が会うという時に日本では、ランデヴーを使用。いわゆる「あいびき」の意味。今は日本ではあまり使われていない。フランスでは、人と人との「待ち合わせ」以外にも、医師の診療予約や役所での手続きの予約の場合も言う。


3. パンタロン(pantalon):日本では70年代に流行ったすその広がったズボンを言うが、フランスではズボン一般を指す。


4. シュミーズ(chemise):女性の洋装の下着の一種。シミーズ。シミーズは今は死語で、現在はキャミソールという。シュミーズは、フランスでは一般的に男性用のワイシャツ、または、女性用の襟のあるシャツブラウス。


5. クレヨン(crayon): フランスではクレヨンは鉛筆のこと。


6. アヴァンチュール(aventure):フランスでは一般的な「冒険」の意味。日本では、一夜の恋を言う。


7. アンコール (encore):フランス語の意味は「また」「もう一度」。英語に取り入れられたフランス語を日本が輸入。


8.  デッサン (dessin):鉛筆デッサン、木炭デッサン等。フランス語では、絵画・彫刻の着想を描き表す下絵だけでなく、「絵」それ自体をデッサンという。


9. オブジェ(objet):フランス語では、物体、対象という意味だが、日本では、美術品、芸術品。


10.パフェ(parfait):日本のような長いグラスに入ったものはアメリカから。フランスのパルフェ(Parfait) は平たいお皿に乗せたクリームなどの冷たいデザート。フランスでは、卵黄に砂糖やホイップクリームを混ぜて、型につめて凍らせたアイスクリーム状の冷菓スフレ・グラッセに、ソースや冷やした果物を添えて皿で提供される。似たデザートに、アメリカ発祥のサンデー(sundae)がある。

             挿絵(By みてみん)

             本元 フランスのパフェ




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