表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/5

【最恐都市伝説】さとるくん

「さとる君って知ってる?」



「知ってる知ってる!なんでも教えてくれる神様みたいな子供?っていう話だよね」



「それ!私、どうしても速水先輩の好きな人聞きたくてさ、試してみようと思って」



「リサ・・・何言ってるの、絶対やめときなって・・・

本当に試していなくなった子がいるって噂、知ってるでしょ?

それに最近公衆電話なんて、この辺にはないじゃない」



「怖がり過ぎ!本当かどうかも分からないんだよ?試すくらい良いじゃん!

良いんだ、どうせダメならダメで良いし

速水先輩の事・・・本気なんだから・・・。そうそう、公衆電話、K公園にあるのよ。」



「・・・もう、知らないからね」



聞けば何でも教えてくれるという「さとるくん」にどうしても速水先輩の好きな人を聞きたかった。幼馴染で、昔からとっても可愛がってくれた速水先輩。

高校に入っても、良く声を掛けてくれるし、私なんかでもチャンスがゼロ・・・

だとは思っていなかった。



でも、勇気が出なかった。

あと一つ、何か確信できるものがあれば。一歩前に進めるの。

だからさとるくん、リサに力を貸して・・・。



◇◇◇


公園の電話ボックスは・・・っと。

あった。まず10円を入れて


「さとるくんさとるくん、おいでください。さとるくんさとるくん、おいでください。さとるくんさとるくん、いらっしゃったらお返事ください。」


(よし、間違えずに言えた!)


これで、携帯の電源を切っておけば、24時間以内にさとる君から電話がかかってくるのよね。


◇◇◇


もう・・・夜中の2時か、掛かってくるの明日かな。

そもそも、掛かってくるのかな・・・?


ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ



何これ!?



携帯電源切ってるのに・・・


そもそも、こんな着信音・・・無いっ・・・。


本物・・・!?



「もしも・・・し・・・?」



「いま、がっこうに、いるよ」



ガチャッ!



が、学校!?えっと、えっと、たしか後ろに来るまで待ってるのよね



ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ



「もしもし!?」



「いま、いえのまえに、いるよ」


も、もう家!?えと、後ろに来たらすぐに質問をしないといけないのよね。

あと、絶対振り返ってはいけないっていうのだけは守らないと。



ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ



「いま、きみの、うしろにいるよぉ」



(き・・・きた・・・はやく・・・質問を)



「あっ、あのっ、速水先輩は―、速水先輩の好きな人は誰ですか―?」



「リサだよ。」



(嘘でしょ!?速水先輩!?)



「あ」



嬉しさのあまり、後ろを向いてしまった。

だって、声が速水先輩で、速水先輩が私の事を好きで、速水先輩のいたずらだったのかと思って

でも嬉しくて、速水先輩速水先輩速水速水速水はやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやみはやはやはやはやはやはやはやはやはははははははははははははあああははははははははははは――――。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ