表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/5

【最恐都市伝説】ひとりかくれんぼ

「ひとりかくれんぼ」

これは、現代風に名前を変えていった「反魂の術式」と言われています。

死人を生き返らせるための方法を現代風にアレンジした誰かがいるというお話。



現代ではちょっとした遊びとして行われることが多く

本来犯してはならない禁忌を誰もが平気で行ってしまうという

過去の偉大な陰陽師達からしてみれば、恐ろしい世の中に見えるでしょう。




やってはいけない・・・で検索・・・っと。

ん・・・?ひとりかくれんぼ?


面白そうだなぁ。



何々、必ず一人で行わなければならない。

へぇー・・・怖いじゃん。



ネットに上げたらバズるかもしれない。



◇◇◇

深夜2時を示す時計が鳴る。



えーっと、準備するものは・・・



まずはぬいぐるみ

古い物なら古い物程恐ろしい事が起こるっていうから

俺が生まれた時に、俺と同じ体重の物をって親が買ってくれた

このクマのぬいぐるみ。



中身を出して・・・

お、結構中身重くて本物っぽい。

良いパフォーマンスになるな。



そして代わりに自分の爪を入れる。

血液は生命活動の根幹を成すモノなので

血液を入れるとさらに危険度が増す―。か。



じゃあ、俺の指を少し切って・・・っと。

うわっ・・・結構グロいな。



そして、お米を入れて赤い糸で縫い合わせると。

最後に名前を付けて出来上がりか。

赤い糸は血管を意味してるとかこわ。

余った糸はぬいぐるみに巻き付けて・・・。



名前―、そうだな嫌いな奴が良いな。

ヨシオ。お前はヨシオだ。



3時になったらこのぬいぐるみに自分が鬼だという事を3回告げる。


「ヨシオ、俺が鬼だ」

「ヨシオ、俺が鬼だ」

「ヨシオ、俺が鬼だ」


そしてこいつを、風呂場に貯めておいた水の中に沈める。

一度全ての電気を消しながら部屋に戻り、テレビだけはつけておく。

そして刃物を持って、再度ヨシオのところに行って―。

「ヨシオ見つけた!」と言ってヨシオに突き刺す。


「ギャッ」


ん・・・?なんか変な声がしたような気がしたが。

続けるか。



そして、刃物を刺したままのヨシオに


「次はヨシオが鬼だからな」


と言って、あらかじめ決めておいた隠れ場所に隠れる。

その際は、塩水を忘れずに持っていく。

良い絵が撮れてる気がするな。


そろそろ2時間経ったかな。

終わらせる時には塩水を口に含み

風呂場のヨシオに塩水を吹きかけ・・・










嘘だろ・・・!?









ヨシオが・・・いない。



どこだ、どこにいる!?

やばいやばいやばいやばい



全身に鳥肌が立っている




これ・・・見つけられなかったらどうなるんだ?



そうだ、両親をおこして・・・



いや、これは絶対に一人で行わなければならないと書いてあった。

こんな事が起きた以上、やってはいけない事を重ねちゃいけない気がする。



つけっぱなしのテレビや、配信を行っていたスマホの調子も何か変だ。

なんだ、付いたり消えたりしてるのか・・・?いや、それだけじゃない・・・


いや、そんなことはどうでもいい、ヨシオを・・・見つけないと。



ん?そもそも今、俺は見つける側なのか・・・?



その時、胸にジワリと今まで感じた事の無い痛みが―。

生暖かい何かが広がっていく。



「みぃーつっけたー」



そ・・・ん・・な・・・。



「ただ・・・死ぬだけじゃ・・・ないから・・・ね?」










ぶっくまぁ・・・くと・・・ひょうか・・・・おね・・・がいね・・・・?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ