今日見た夢の話。
タイトルの通り、今日私が見た夢の話です。怖い夢というわけではなく、しかし起きてからもなんだか頭にこびりついているので、奇妙だと思って文にしました。
次の授業が始まってしまう、急いで教室に行かなければ授業が始まってしまうと、私は学校内を走り回っていました。私の知っている学校ではありませんが、夢の中では私が通っている高校だと疑っていませんでした。(そもそも現実の私は高校生ではありませんが)
階段を上っていたら、銀髪の少女(同級生?)に会いました。
ずっと階段を上っていた私ですが、いつの間にか外にいて、壁を登っていたのです。こういう謎なシーン変わりは夢の話ではよくあることだと思うので、それで流してください。
壁を登っていた私に対し、「ロックな音楽を聴きたいのよね」と先程の銀髪の少女が言います。彼女がどこにいたのかはわかりません。夢の中の私は彼女がどこから話しているのかについて疑問にも思っていませんでした。
これで最後、屋上まで上れると思って私が手をかけると、私が掴んでいたガラスにひびが入って私は落下してしまったのです。四階、落下した私を、私は空から見ているようでした。見れば、私の周囲にもたくさん血を流して倒れている人がいました。
次の瞬間、私は屋上に立っていました。そこには知らない男が眠っていましたが、私はその男を「お母さん」と呼び駆け寄っていきます。
「扇風機がうるさいから、早く止めて。お母さん、中に入ろうよ。日焼け止め塗ってないから、上にいたら暑くなっちゃう。授業も始まるから、お母さん、お母さん」
何度も私は呼びました。私の言葉の意味はさっぱりわかりませんが、その必死さと言葉を目覚めてから暫く経った今でも私ははっきりと覚えています。
「下へ行こう、お母さん、下に」
どれだけ私が言っても、彼(お母さん?)は「うん」と言うか「後でね」と言うばかりで、私はどんどん焦っていきます。
そして焦りのまま、私は目覚めました。
まだ夢の続きがあったのかもしれませんが、私は全く覚えていません。
ついでにちょっと小説風にアレンジもしてみました。
一枚の紙を手に、私は走り回っていた。
手に握っている紙には私が出なければならない授業と、その授業が行われている教室が書かれているのだ。まだ自分の授業を覚えていない私は、紙を見ながら確認しながらでなければならないのである。
次に出る授業は初めての授業、どんな先生なんだろう、どんな授業になるんだろう。
私の胸の中ではワクワクと不安がせめぎ合っている。
「あれ、どこだろうな」
広い学校だから迷うだろうとは思って走って探しているんだけど、この調子じゃ行間休みの間だけで辿り着ける気がしないよ。
そこにいた先生に尋ねてみると、どうやら目的の教室は上の階にあるらしい。
急がないと。階段、階段はっと。
「え?」
もうすぐ授業が始まるはずなのに、私が階段を見つけると、そこには余裕そうに座っている子がいた。
綺麗な銀髪。制服を見るに、たぶん、私と同じ学年だ。
挨拶をした方がいいのかな。慌てている様子もないけれど、次の授業に向かわなくていいのかな。どうしたんだろう。
不思議には思ったけど、ただでさえ遅刻してしまいそうなんだから、私は急いで上に行かなければならなかった。
急いで、急いで上に、上へ上へただのぼらないと!
壁の突起を手に取り、捕まって、握り締めて、私は上を目指していく。
「ロックな音楽を聴きたいのよね」
しみじみとした声がした。さっきの子だ!
ここまで登ってきているってことは、同じ授業かもしれないな。そんなことを思いながら私が一番上、硝子に手をかけたとき。
バリバリバリ!
音を立てて、硝子は破れてしまったのだ。
私は落ちたのかな。私は死んだのかな。私を含めたたくさんの生徒が下には血を流して倒れている。
それなのに、私はといえば、私の意識は屋上にあった。
「お母さん!」
屋上に眠っていた男、私のお母さんの姿を見つけ、私は喜びで駆け寄った。
「お母さん、一緒に下に行こう」
声をかけても、お母さんは「うん」と答えるだけ。動こうとはしない。
「扇風機がうるさいから、早く止めて。お母さん、中に入ろうよ。日焼け止め塗ってないから、上にいたら暑くなっちゃう。授業も始まるから、お母さん、お母さん」
本当にちっとも動こうとしないものだから、私は何度も声をかける。
それでも本当に全く持って動こうとしてくれないものだから、私だって少しずつ焦ってくるというものだ。
どうして動いてくれないの。どうして立ち上がってくれないの。急がないと、急がないとなのに、面倒がっている場合じゃないのに。
「下へ行こう、お母さん、下に」
急いでよ、お母さん……。
急いでよ、お母さん……!
お母さん……ッ!
夢の中の私は本当に違和感という違和感をどこにも抱いていなかったものですから、唐突に場所が移動したところとか特にそうですけれど、とんでもなく不気味ですね。
明らかにおかしなことが起こっているのに、それがおかしいこととして書かれないから文章がただ奇妙な感じは一人称ならではだなと、自分でそんな感想を持ちます。
ここまで記憶に残っているということは、今日の夢は私に何かを伝えようとしているのではないかと思ってしまいますね。
今日見た夢の話でした。