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愛してる

無言で携帯食糧や常備薬を並べられる。


さっさと出て行けと言う事なのだろうか。


「シャルル。

祖母殿はまだ帰らないのか?」


「あなたには関係無い。

私の事はほうっておいて。」


かたくなに俺の言葉を拒否するつもりのようだ。


「わかった、明日出発するよ。

今までありがとう。


これ、お礼の気持ちだ。

貰ってくれ。」


小箱に入った薬を手渡す。


「気にしないで良いのに。

これ、何が入っているの?」


「キングベアの肝だ。

薬になるから君なら扱えるだろう?」


「え。

高価な薬じゃないの?

こんなの受け取れない。」


「君は俺の命の恩人なんだ。

これでも足りない位だろうけど、他には思い付かなくて。

是非、受け取ってくれ。

君に扱えなくても、祖母殿ならば大丈夫だろう?

いらないなら、町で売ればいい。

シャルル、受け取って欲しい。」


うつむき、戸惑う彼女。


ああ、俺は彼女の事を妹だなんて思ってはいなかった。


俺は、俺は、彼女の事が好きになってしまっていたのだ。


「アレス、、、。」


「シャルル、やっぱりひとりで置いて行きたくないよ。

俺、君が好きだ。

ずっと一緒にいたい。

君と共に生きていきたい。」


ポカンとほうけた表情で俺を見つめる。


ああ、抱き締めてしまいたい。


「シャルル。」


「あ、ちょっと、待って。

混乱してる。

アレスは死にかけた直後に私を見たから、勘違いしているだけなのよ、きっと。


冷静になって、頭を冷やして!」


「俺の気持ちは自分が良く分かっているさ。

俺は君と暮らしたい。

どうか、俺の事を考えてはくれないか?」


「わかったから、理解したから、近付かないで。

あー、もう、どうしてこうなった?

どうすれば良いのよ!」


「シャルル、愛してる。」


「ストップ!

それ、違うから!!」


「俺の気持ちは間違ってないぞ。」


「そこじゃなくて、名前!

私、シャルルじゃないから!!」


は、、、?

シャルルじゃない?


「え?じゃ、なんだ?」


彼女は気まずそうに名を告げた。


「シャルロットです。」


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