閑話 Part1
更新出来てなくてすいませんでした。
これからは善処します。
今日は、特に何も予定を考えていない。適当にぶらぶらとカスラテ街の中を白金と探検しようと思う。
〜まだ、黒金がクカルの家で世話になっている〜
「あら!おはよう、黒金ちゃん!朝ごはん出来ているわよ?」
「いただくね。クカルお姉さん。今日も美味しそう」
うわぁ…
カリッカリに焼かれたベーコン。一口かじってみると、もちっと弾力がしてジュワァっとうまみがひろがる。
お皿に盛られた目玉焼きは、ナイフをスっと通して黄身がとろっと流れ出す。
ドレッシングがかかった野菜はとても甘味が強くて、凄くパリッとしている。どれも新鮮で凄く美味しい。
「クカルお姉さんこれはなあに?」
疑問に思ったのは、何やらつぶつぶとした白い物。そして、何やら白いスープという見慣れないものだ
クカルは不味いものは出さないが、変な物でも勧めてくるので少し注意が必要である。
「ふふふ。それはね。ここのちょっとした名物なのよ。お米と、お味噌汁って言うのよ。これはビルのお母様に教えて頂いたものなの。私の住んでた所はね?もう少しお味噌汁の色が違うのよ。ふふ。そんな、疑わなくても大丈夫よ。」
まず、白い“米”をスプーンで口に運ぶ。
「ん?あんまり味がしないよ?」
「よく、噛んでみるといいわ。」
言われた通りに、もぐもぐしてみる。
「あ、甘いね!これ!なんで?うわぁ凄い。これ、魔物の卵とかだったりしないよね?…私これ好きだな」
「ふふふ…そうよ」
「う…」
「うそうそ。うそよ。ふふふ。あんまり、可愛い顔をしているから、ついからかいたくなっちゃったわ。ごめんなさいね。それはちゃんとした穀物よ」
「もう…!」
次に“味噌汁”を飲んでみる。
「…なんか、このスープ甘いね?不思議な味」
「ふふふ。あんまり好きじゃなかったかしら?」
「いや!美味しいよ!…でも何故か茶色が懐かしいというか…」
「あら?私茶色って言ったかしら?…まぁそんなこともあるわね。ここでは、ほとんど流通していないから私の地元に行かないと食べれないわね。機会があれば紹介するわね!」
「ありがとう!でも、この大根美味しいね。味が染み込んでる。…今度料理教えてくれないかな。私作り方がさっぱり分からなくって」
「いいわよ!いつでも教えるわ。そうねぇ……」
「………………。…!…………」
「………?……………。…………」
_______________
クカルとの会話が楽しく、つい話し込んでしまったようだ。
「白金!遅くなってごめんね。行こっか。お手伝いして、お小遣いも貰っちゃったからね!今日は白金の好きな物も沢山買っちゃうからね!ほら、これ付けよ?」
スっと自ら無口に頭を入れる。上手く食べ物につられたようだ。
「よしっ。引き手も付けたし、大丈夫だね。今日は行ったことのない場所に行くつもりだよ。楽しみだね!」
「ふーーーん(楽)」
「行こっか!」
いつも、いいなと思いながら素通りしていた商店街。ついにデビューをする時がやってきた!
とてもとても楽しみで、朝ごはんを食べたばかりなのについつい買いたくなってしまう。
「おじさん!これ下さい。ふたつね!」
前から気になっていたあの、焼き鳥屋さんである。
少し焦げた甘めのタレをたっぷりとまとったそれは、キラキラと輝いてみえる。
「…ふんー。(呆れ)」
「白金も食べれそうなの探すから。…ね?…あのトウモロコシとかどう?焼いてあるやつ。次、あれにしよっか」
「ヴヴヴヴヴヴぅ…ヴヴヴヴヴヴぅ…(速く!)」
ご飯が欲しくてたまらない時等に出す声で黒金を急がせる。カツカツカツカツと前かきをして催促する。
「んもぅ。可愛いなぁ。白金は」
久しぶりの二人っきりで、少し気が抜けたのだろう。にまぁっとした笑みを白金に向けた。
「ヴヴヴ……?(謎)………っっ!!!(恐怖)ふんすぅーーーー(殺)」
「まってまってまって!ストップ!そんなに欲しかったの!?わかったわかった。すぐに買うから!」
「ーー?(謎)」
焼き鳥屋のおじさんが
「あいよ。二本ね。…しかし、アンタも気を付けろよ?ここら辺で最近良くない噂が流れているからな。大分、目立っているから、本当に気をつけてな。あと、馬にはトウモロコシあげすぎはだめだからな。」
「…だって白金?おじさんもありがとう。気を付けるね!じゃあ、また来るね!」
待ちきれないので少しだけかじってみる。
想像通りにとても美味しい。少しふにゃっとした皮がついた焼き鳥はアツアツで最高だ。
「ん〜〜〜!美味しい!」
その後、その店が大繁盛したらしいが黒金は知らない。
「すいません!トウモロコシ………いっ」
ガジッ
「…二本で」
まぁ、白金は馬のようで馬じゃないから大丈夫だろう。
すぐに出てきた焼きとうもろこしはとても甘そうだ。
ちょうど、近くにイスがあったので移動してから食べることにした。
トウモロコシを串から外してやって、トレーの上に乗せてやる。こういう時に便利なのは風魔法だ。スパッと何個かに芯ごと切って、風を送って冷ます。
白金はもう待ちきれない!っと言った様子でガツガツ食べ始める。
「もぐっぁもっちゃもっつぁ………(幸せ)」
「ふふ。誰も盗らないよ。そんなに慌てて食べなくても。…ちょっと冷めちゃったな。」
…こんな時に便利なのが魔法である。
ちょこっと時空を切り離して、その中だけ温度が高くなるようにしてみる。名付けるなら…焼き鳥ホイホイ…だろうか……
「無かったことにしよ…」
まぁ、その焼き鳥ホイホイでいい具合に温まった焼き鳥を黒金も口いっぱいにほおばる。市場とは違って少し小さめだが、味は最高だ。
「「「「ガヤガヤガヤガヤ…」」」」
少し遠くの方でだが、何か揉め事が起きているようだ。
白金も、トウモロコシに目線は釘付けだが、耳だけはその音を拾っているようだ。
一般人には、聞こえていないだろうが、黒金と白金の耳にはきちんと全て聞こえていた…
「…これ、たべてからいこっか」
「もぐっぁもっちゃ…ゴクン…ヒンッ(面倒い)」
やっぱり、相棒は可愛いなぁ
にやぁ………
次の話…Part2…?
ブクマと高評価お願いします。
何故か、物語を書こうとすると書けなくなっちゃう謎の現象が起きてたんだよね…
さて、この後どうなるのか!お楽しみに!