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39. サルダ爺のお店にて その1

活動報告の方にも書きましたが、Twitterに黒金のデジタル絵を載せました!

凄くかっこよく出来たので良かったら覗いて見て下さい


今日一日ずっと描いてました…



 黒金はツインテールにされ、歩く度に二つの束がぴょこぴょこと跳ねる。


 元々整っている顔に少しアイラインを引いて、口紅をのせている。頬には自然な紅がはたかれ、眉毛も整えられた。他にも色々と弄ったらしいが、それ以上の事はよく分からない。


 今までは目を引く存在だった。が、化粧とツインテールのおかげ?せいでもう話しかけずには居られない!と言う存在まで登り詰めていた。


 「…クカお姉さん」


 黒金はもう観念したらしい。


 クカルと白金との買い物を存分に楽しむ事にした。


 「うふふ…サルダ爺さんのお店はそこそこ近いのよ?ドワーフって言う種族のお爺さんが一人で開いているお店でね?凄く腕がいいのよ?でも、気に入った人にしか商売をしない堅物でね。たまーに、お店に行くと揉めている事があるのよ。まぁ、そんな事はそんなに無いけれどね!」


 「へぇー。そうなんだ。私は大丈夫かなあ」


 「勿論大丈夫よ!私はサルダ爺さんと友人だし、その私の大事なお客さん何だから!無下にはしないわよ。そもそも黒金ちゃん達だけでも大丈夫だと思うわよ?」


 「…ねぇ?クカお姉さん。何か奥の方で怒鳴り声が聞こえるんだけど。おめぇには売らねぇ!って言ってる」


 「…あら。随分黒金ちゃんは耳がいいのね。私には全く聞こえないわ。…でも何か嫌な予感がするわね。実はもう少し行ったところがサルダ爺さんのお店なの。嫌だわぁ…」


 そのまま進んでいくと何やら、貴族っぽい人と背の低いお爺さんが言い合っている様子が見て取れた。


 「……最悪ね。今日は出直しましょうか?流石にあんなお偉いさんが出て来たら私にはどうしようも出来ないわ。わざわざ面倒事に関わりたくないし、お腹の子に何かあったら嫌だもの…」


 「うーん。でもさっきから聞いてるとこのままじゃあのお店潰されるみたい。…ちょっと私が止めてくるよ。全部聞いてたしね」


 そう言うと黒金はクカルを置いて走っていく。ちなみに白金もパカラパカラパカラパカラッと走って…あ、抜かした………。……合流した。



 「突然ごめんね!私は黒金!ちょっとこのお店に用事があるの。だから潰して貰ったら凄く困るな?………隣の街の三男のお貴族様?」


 「…なっなんだ、き、貴様は!急に現れといて!あと、何で貴様は俺様の事を知っているんだ!」


 「…なんで?おかしな事を言うね。お貴族があんなに大声で…「俺様はミズシム街の貴族だぞ!!第三男のマカルエ様だぞ!!!お前の店なんか直ぐにお父様に言いつけて潰してやるううう!!!」…ゴホン。とか言っていたから。私も覚えちゃった。」


 時空魔法で少し前に本人が喋っていた内容をリピートする。御丁寧に本人の映像を横に添えて……。


 黒金は、てへっと言った感じにべろをちろっと出す


 白金は、黒金のツインテールを鼻先でもしょもしょしている。


 サルダ爺は最初から大口を開けてポカーンとしている。


 マカルエは、頭に血を上らせて顔を猿のように赤く染めた。


 「…それで?お貴族?無茶な事は言っては駄目だよ?そこにある剣は元々他の人が依頼して作った品だったんだよね?それなのに、お貴族がそれを買える訳が無いよ。それを拒否されされたら店を潰すって、少し考えたら分かるよ?理不尽な事を言ってるって。私、最初に言ったけど、このお店に用が有るんだ。…用が無いのならもう帰ってくれない?」


 「な、な、なんだ貴様は!!!俺様に向かってえ、偉そうだと思わないのか!!!恥をしれ!!おい!護衛!あの少女を捕らえよ!俺様に向かって偉そうな口を聞いたからな!!…へへ後で可愛がってやる。あの白い馬も高く売れそうだ…」


 顔を赤く染めていたが、急にニヤッと気色悪い笑みを浮かべてそばに居た二人の騎士に命令をする。


 「…ですが…相手は一般人で…」


 「口答えするんじゃない!!!いけっ!」


 「「……はっ」」


 すると、二人の騎士は黒金と白金に向かって駆け出す


 「クカお姉さーーん!これってやっちゃっていいの?」


 クカルは顔を青くさせながら、コクコクと頷いた。





次の話…戦闘…?


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