君に伝えたいこと~自分への約束
久しぶりに元カノと再会した主人公。
そこには新たな命が誕生していた。
その命を守るために、主人公の奮闘が始まる。
ふと目を覚ますと、俺は自分の手のひらで、小さく愛くるしい手を握りしめていることに気がついた。
「何て、小さくて柔らかな手なのだろう...」
その手を見つめていると言葉に出来ない感情が押し寄せた。
そのとなりには、愛しい彼女が静かな寝息をたてている。
改めて「愛」の手を握り、髪の毛をそっと撫でてみる。
この子のために俺はこれから何が出来るのだろう...
幸せにできるのか?
嫌!幸せにして見せる!
改めて「愛」の寝顔を見て俺は自分に誓った。
小さな吐息を聞きながら、心の中に熱いものが込み上げて来るのをいつまでも、いつまでも胸の奥に感じながら俺は溢れる想いを押さえられなかった...
この子は俺が一生懸命育てて、明るく元気で素直な子に育って貰えるように、俺の命に代えてでも、俺の愛情全てを注いで育てて行く、そして彼女と、この子がいつまでも笑っていられるように立派な父親になって必ず、必ず幸せにして見せる...
心の中でその事を何度も繰り返しながら、「愛」と、その隣にいる彼女にシーツを被せ、俺は仕事に出掛けた。
真っ直ぐ人を好きになる主人公の思いが周囲に届かない事に疑問を感じながらも、ただ一生懸命に愛を模索する主人公が悲しくうつる。