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DISASTER〜千年の災厄〜  作者: ディーノ
第一章【災厄の予兆】
6/7

【異常】

T(テトラ):じっさまー!!


G(じっさま):おぉ、テトラか。久し振りじゃのう。


T:それもこれも、みーんなコイツのせいだよね?


D(ディーノ):うぅ......、顔を出すのが辛い......。


G:なんならその顔を剥ぎ取って皆から見えなくしてやろうか?んん?


D:返す言葉も御座いません......。


T:ねぇねぇ、はやくアラをスジらないと尺がなくなっちゃうよ?


G:おぉ、そうじゃったのう。しっかし、テトラは偉いのうー(よしよし


T:えへへ、ボクこんなだらしない人間にはなりたくないからね!


D:ふぐあぁ!!(グサグサッ


G:さーて、あんなクズ人間は墓に埋めておいて、わしらでアラをスジるとしようかの。


T:えーっと、確かアレスとアシスの身体がボロボロになってて、更に女の子がいたんだけどその子も酷い怪我だったんだよね。


G:そんな中、少年らの前に「ソレ」が現れたんじゃ。


T:そこでアレスとアシスは意を決して恐怖の対象に立ち向かっていったんだよね。


D:ぐふっ、かはっ!!


G:なんじゃ、生きておったのかゴミ虫。あ、とりあえず前書きはこんなもんでしめといて、本編の方も宜しくお願い致します。

「へ、へ、ぶえっくしょん!!」


 しばらくの間静かだった暗闇に、声が何重にもなって木霊する。その度にアシスの持つ松明の炎が揺らめき、彼はいつも薄氷を踏むような思いを抱かずにはいられなかった。


「おい猿、お前がそんなんじゃ、剣術に長けているこのボクがあえて松明を持っている意味がないと何度言えば分かる?」


「仕方ねーだろ!さっきは我慢できなかったんだし」


「お前死にたいのか!?松明の灯が消えたら、いつ何が襲ってくるか分からないんだぞ!?」


「大丈夫だって。もうだいぶ進んだけど、蟻の一匹もいなかったんだからさ」


 そう言ってアレスは鼻を豪快にすすった。

 今日の太陽神(ヘリオス)の御加護は彼らのような人間に最適だったにも関わらず、アレスはこの記憶の祠に足を踏み入れてからというものどうも寒気がひどく感じていた。それはアシスも同感のようで、左手で掲げている松明の炎を重要視しているのは光源の確保だけではないらしい。

 太陽神(ヘリオス)様の御加護は母なる大地(ティエラ)のいかなる場所においても、日替わりこそすれど一日においては常に平等なのだ。それこそ央都(アルフ)に雄大かつ壮麗に根を張る世界樹の頂上も、現在最も深いとされているロネル海峡も全く同じ分の御加護が与えられるのだ。

 だというのに、なぜこの祠には御加護が少ないのか。光が届かないのは致し方ないとしても、熱や活力などが届かないことは充分異常であると言える。

 アシスは未だアレスと互いの手を触れ合わせているという事実を忘れるために、この異常の原因を模索していた。

 御神の御加護を完全に断ち切っているとは考えにくい。それほどまでのチカラを持った何かがこの洞窟に潜んでいるのならば、既にアストラル様が直々に御手を下しているはず。となれば、これは生物的要因にあらず。環境的要因、つまり――


「う......、ぐっ」


「なっ、どうした!?」


 突然、アレスが右膝を地につき、金属質な音を鳴らして銅剣を落とした。


「なんだ......、急に、眠......く......」


 眠気――――


「そうか......!!」


 何かが何らかの手段によって、少しずつ身体を睡魔が蝕みやがて感覚を麻痺させていった。そう考えればアレスの感じた寒気とも辻褄が合う。そしてその手段とは――


「おい猿!!起きろ!!寝たら死ぬぞ!?」


「う、く......、俺ならなんとか大丈夫だ。お前はどうなんだ、アシス?」


「ボクも気付いたときにはもう、かなり吸い込んでいたみたいさ......。見えるかい?この霧が」


「......!?」


 アレスが重い頭をゆっくりと上げると、そこには見たこともない紫色の霧がいつの間にか洞窟内部を満たしていた。


「こりゃ......、眠りの霧か......?」


 少年の虚ろな問いに、アシスははっきりと頷いた。


「あぁ、恐らくね。――とりあえずこれ呑め」


 そう言って少年は革袋に入った黄色い粉を袋ごと手渡した。


「ん、く。......、こりゃ目覚めの粉か......」


 徐々に少年の意識は覚醒し虚ろだった眼が大きく見開かれ、主を失った銅剣が再びその手へと収まる。


「あぁ、ボクはお先に呑ませてもらったよ。それにしてもこの霧......、やはり出しているのは――――」


 二人は共に頷き、身構える。


「「堕霊だ」」

D(ディーノ):いやぁ、少しは俺の言い分も聞いて下さいって。


G(じっさま):なんじゃい?貴様ごときが言い訳をできるとでも思っておるのか?んん?


D:色々忙しかったんですよ!部活も最近やっと軌道に乗ってきたし、勉強もそれなりに頑張らなくちゃいけない時期だし。


T(テトラ):そーゆーとこで両立できない人のことを「能無し」っていうんだよ。


D:あ、なんかその単語良いですねぇ。【能無(ノーム)】とかカッコよくない?


G:それはもうヒーローをアカデミーするやつが【脳無(ノーム)】として使ってるぞい。


D:えー、いい響きだと思ったんだけどなぁ。


T:それより、話が脱線してるからはやくもとの道に戻ってよ。


D:ぬおっ、そうだった。で、皆様にお知らせがごじゃりまする。この忙しさゆえに、今後の投稿も延期に延期を重ねることが多々あると思います。ですが決して中止は致しません。一度紡いだ物語、どう転ぶにしても完結させねばその中の住人たちに申し訳が立たないってもんですよ。


G:どの口がそれを言うんだか。


D:いや、あれは練習用作品だったから問題なしでしょ。


T:問題しかないと思うよ......。


G:そもそも、前回の誓いだとか方針だとかはどうなったんじゃ?


D:い、いやー、まぁ、想定外のことだったからー、対応出来なかったっていうかー、あ、あははー......。


T:救う術はもう残されていないよ。残念だったね、うp主。


D:や、やめてくれい!!その日その日で精一杯頑張るからさ!!


G:じゃぁ次回は予定通りにいくじゃろう?


D:うぐ......、は、はい。


はい、今回は本作品を御覧下さり、誠に有難う御座いました。

今後も、こんな私ですが本シリーズを宜しく御願い致します。

次回(来週とは言っていない)も是非御覧下さい。

次回こそは予定通りに投稿出来るように致しますので、どうかお目こぼしを......!!

今日は本当に有難う御座いました......。

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