【洞窟】
T:じっさまー、ってあれ?二人ともどうしたのー?
G:おぉ、テトラか。見ての通り今はお取り込み中なんじゃ。今回はテトラがアラをスジってくれ。
D:そんなことより俺を助けt(ピチュ
T:うーん、雑魚うp主はどうでもいいとして、ボクひとりで大丈夫かなぁ……。えーと、確かアレスとアシスには次代の星の精霊に相応しいかどうかを見極めるために試練が与えられたんだよね。それが人々の記憶を協力して集めて解放することだった。二人ともすごーくビックリしてたねー。じゃ、それの続きの本編もヨロシク!
「アストラル様……、私めにどうかこのような状況のご説明をして頂けますでしょうか?」
「俺からもお願いします。ホント何なんですかこれ」
もはや少年達の発言に老人への尊敬の思念はこもっていない。少なくとも雑木林を出る前のような忠誠心や信仰心は彼らには微塵も残されてはいなかった。
「何と問われても……、先刻宣言した通りのことよ。お前達には協力して人々の記憶を探し出してもらう、それだけだ」
「でしたら……」
青髪の少年はそこまで言うと、老人を睨む代わりに赤髪の少年を睨みながら続けた。
「なぜこのような猿と手を繋がなくてはならないのでしょうか?」
質問する青髪の少年の右手には赤髪の少年の左手が繋がれてしまっていた。
「あのなぁ……、俺だってキザ野郎とこんなホモホモしいことしたくてしてるわけないだろうがよ」
「ほぅ、この僕のことをキザ呼ばわりか……、この猿はよく吠えるようだな」
「な、なんだとぉ……!?」
赤髪の少年は歯を噛み締め、隣で睨み付けてくる青髪目掛けて拳を振るおうとした。が、程無くしてその行動は止められてしまう。
「これお前達、ここまで来て何を喧嘩しておるのだ。試練を受けに来たのではないのか?」
老人がそう言うと少年達は不満げに顔をしかめるものの、また歯向かおうと試みはしなかった。
深緑のローブを身に纏う老人は二人が鎮まったことを確認してから口を開いた。
「ここは記憶の祠。もとより名も無き洞窟であったが、今より我がそう名付けよう。御神託によるとこの場にかの人々の記憶が眠っているらしい」
少年達は揃って眼前の洞窟に目を向けた。
ここはロネルで唯一の山脈であるパンテス山脈。更にその中央に聳えるロネル山の麓だ。
そこでは二本の簡素な松明に挟まれるようにして、かの洞窟への入口が深い闇へと誘うように大きな口を開けている。なにせ少年二人がいっぱいに両手を伸ばしても、岩肌剥き出しの壁に届かないのだからそこからは相当な威圧感を覚える。
少年達がいつまでも洞窟に見入っていると、不意に背後からの声を聴覚が受け取り我に戻る。
「して、お主らが手を繋ぐ理由だが、これもまた御神のお望みよ。『次代の精霊を望む者に試練を与えよ。並びにその者達には相互の身体を触れ合わせよ。試練を乗り越えた二名のみを次代の適任と見なす』」
赤髪の少年は話の合間合間で相槌を打っていた。本当に理解しているのかは定かではないが。
しかし青髪の少年は疑問を感じたのか、老人に対してひとつ問うた。
「質問をお許し下さい、アストラル様。この試練が二名のみを適任とみなすためだけであるならば、それは無意味なのでは?志願者は私とこの猿のみなのですから」
「うぎぎ……、んにゃろ……」
老人は赤髪の少年が握り拳を震わせているのを一瞥してから答えた。
「ふむ……、志願者は他にもいるだろうて。我が宿舎で休んでおる者達がそうだ。この状況から逃れようとしても無駄なことよ」
それを聞いて青髪の少年が完全に諦めていると、老人が二振りの銅剣を地面に突き刺した。
「この剣を一振りずつもっていくがよい。革衣だけでは心もとないだろう」
アレスが右手でアシスが左手で剣を握り締めると、背後から声がとんで闇の中でこだまする。
「これより、御神直々による星の精霊認可試験を始める!!次代の星の精霊を望む者よ、我が試練を見事制覇しその覚悟を見せるがよい!!」
T:じっさまー、はじめてのあらすじできたよー。だーれにもないしょでアラをスジるの♪ってね。
G:おぉ、テトラか。よく頑張ったな。丁度今コイツをボコしてるところなんじゃ。
D:たす……けて……。
T:へー、面白そう!ボクも混ぜてー!
G:いいぞテトラ。コイツはな毎日のように妹の風呂上がりの裸をガン見しているクズなんじゃから。
D:ひ、人聞きの悪いことを言うな!ありゃ服を着ないでプラプラしてるのが悪いんですよ!つかガン見してないし!妹を心配してのチラ見だし!
T:うわー、合法ロリもいいとこだよー。二度と妹さんに手を出せないようにここで殺っちゃうしかないね。
D:あれ?俺手なんか出してないよ!?ねぇねぇ、聞いてる!?ちょ、そんな怖い顔しないでさ、ね?あ、あぁ、い、いやだぁーーー!!!
はい、今回は本作品を御覧頂き、誠に有り難う御座いました!
今後とも本シリーズを宜しくお願い致します!
次回も皆さんに御会いできることを御祈りして、結びとさせて頂きます。
今日は本当に有り難う御座いました!
【余談】二件の有り難き感想により、この下りを続けさせて頂きました。今後も何か至らぬ点が御座いましたら、ドシドシ御指摘して下さるとアウアウ喜びます。
どうか宜しく御願い致します。