第四章 柱
「別にお前の矜持を曲げる必要はないだろう」
背中越しに、ゲンブはそう言った。場所はダウンタウンの病院の待合室、煌太の手には、見舞いのフルーツ籠があった。
「そうかな」
「誰だって、譲れないものはある。それが正道から外れていようがいまいが関係なく、な」
「でも、サムライとしては異端だ」
「だろうな。だが異端なんぞ何処にでもいる」
ゲンブは肩越しに、小さく畳んだ紙を差し出した。
「今回のお前の処分だ。高杉から預かってきた」
「あんたのしゅ……、もとい。霊力源ってあの人だったのかよ」
「互いに互いを利用しているだけだ。これも、俺の譲れないものだ」
ふうん、と気の無い返事をして、煌太は紙を開く。
「……謹慎貰った」
「休みじゃないか、よかったな」
「嫌味かよ。まあ無免許ノーヘルだから、警察の世話になってもおかしくなかったけどさ」
受付から、白髪の青年が二人に近付いてきた。手には三枚のカードを持っており、腰には牛の頭蓋骨を吊るしている。和装の似合う、緑の瞳の精悍な青年であった。
「ほらよ、【アラハバキ】、ゲンブ。あの子の病室は隣の特別病棟だ。これが鍵」
「……ヤマブキ、ホント別人だよなあ……」
煌太は頬杖をついてその青年を見上げる。ゲンブは舌打ちをして立ちあがった。
燈瑞から突然の休みを貰ったのは、昨日の晩のことだ。煌太が少女を助けた一件から三日、煌太は現場に立たされず、事務所の床を磨く日々を送っていた。
『お前が助けたあの子が、ダウンタウンの病院にいる。見舞いに行ってくるといい』
道案内を引き受けたのは、青年体に換装したヤマブキであった。幼子に手を引かれるよりはいいか、と煌太も了承したものの、まさかゲンブまでついてくるとは思っていなかった。
サムライと一緒だと、ダウンタウンへ入る際の審査が簡易になる、というのはゲンブの言である。
トウキョウのダウンタウンは、半年前に一度マジモノの侵入を許した以外、ほぼ八十年近くマジモノによる被害が出ていない。それは、ダウンタウンを囲む結界の賜物であり、それを維持し続けている陰陽師達の苦労の賜物だ。その分、外からダウンタウンに入る際には必ず審査がある。特に式神は、その審査が厳しく行われていた。
「ゲンブは、ダウンタウンに何の用なんだ?」
「俺の勝手だろう」
「……まあそうなんですけどねー」
ゲンブは、黒いパーカーのフードを目深に被り、ポケットに手を突っ込んだ。
普段はちょこまかと動きまわっているヤマブキが、落ち着き払って煌太を先導している。保護者や道案内であればヤマブキで十分だ。だが、慧にあれこれと理由をつけてゲンブはここにいた。勿論、ダウンタウンに用があるのは事実だが。
病室の前で、煌太は「行くぜ」と気合いを入れ直した。
マジモノに関わった患者は、全て、陰陽師が常駐する特別病棟に送られる。煌太が助けた少女もまた、その一人だった。担当している看護師に注意などを受けた後、煌太は病室の戸を開く。
小児用の病室は、カーテンで区切られた六つのベッドがあった。数人の見舞客が世間話を小声でしていて、いくつかの千羽鶴が、気持ち程度に病室を彩っている。
その、一番窓際のベッドに、あの少女は座っていた。ぼんやりと虚空を見ていた瞳は、煌太が目の前に現れて、ゆっくりと焦点を結ぶ。
「……サムライのお兄ちゃん……?」
その声は、驚くほどにか弱かった。煌太は「うん」と答え、ベッドの脇の椅子に座る。
「これ、お見舞い。……元気かなって」
少女は眠たそうに目を擦った。
一日のほとんどを寝て過ごしている、と看護師は言っていた。マジモノの体内にいたとは思えないほどに、体への浸食はなかったという。だが、母親がマジモノになったこと、そしてサムライによって討伐されたことを、この少女は正しく認識していた。それは、どれほど残酷なことか。
「……手……」
「うん?」
少女は、小さい手を煌太へと伸ばす。煌太が手を差し出すと、少女は両手でその手を掴んだ。そのまま、膝立ちになって煌太へ近づき、ぽふん、と額を煌太の胸元に当てる。
「……?」
戸惑う煌太に、ヤマブキが耳打ちした。
「したいようにさせてやれ。今心を落ち着けてるんだろう」
「……まずかったかな、俺、来ちゃ」
煌太は顔を曇らせる。少女にとって、自分は、一刻も早く忘れたい、忌まわしき事件の関係者だ。
だが、少女は両手で、煌太の服を握った。
「……嬉しいってさ」
ヤマブキは優しい笑みを浮かべ、そっと少女の背を撫でた。途端、ぽろぽろと少女の目から涙がこぼれ始める。
「……いいこ、いいこ」
やや固い手つきで、煌太は少女の頭を撫でる。嗚咽は次第に大きくなり、やがて少女は、煌太にしがみついたまま大声で泣き出した。
ひとしきり泣くと、少女は煌太の服を掴んだまま眠った。腫れた目元をティッシュで優しく拭き、煌太は悲痛に顔を歪める。
「賢い子だ。……それでいい子だ。そういう子って、損だよなあ」
フルーツの籠から林檎を取り、ヤマブキはベッドに座る。
「甘えられる相手がいなくなったら、素直に泣けもしないんだから」
「……やっぱり、来なきゃよかったかな」
「ばぁか。お前が来なかったらずっとこの子は涙を仕舞い込んでたんだぞ」
ヤマブキは煌太の鼻先を弾く。
「人の心には、しんどいこと、嫌なことを溜める器があるんだよ。大きさは人によって違かろうが、溢れたら心が溺れて死んでいく。だから、空にするときが必要なんだ」
「……そんなもんかな」
「今の内に、医者さんに話聞いて来ようぜ。その後の経過も多少聞けるだろう」
ヤマブキと煌太が出て行き、ゲンブはぽつんと病室に残された。手持無沙汰になり、ゲンブは膝に肘を乗せて頬杖をつく。
少女が起きる頃、ゲンブはどこからか持ってきた果物ナイフで林檎を剥いていた。日は高く昇り、向かいの棟の壁が白く見える。少女はしばらくゲンブを見ていたが、
「……お兄ちゃん……?」
煌太とヤマブキはいなくなっていることに気付き、不安げな顔になった。
「お兄ちゃんは?」
「まだ先生のところだ」
少女の問いに、ゲンブは簡潔に答えた。少女は唇を尖らせ、ベッドの上で丸くなる。
「……ほら」
切った林檎を皿に乗せ、ゲンブは少女の前に置いた。
「うさぎ……!」
少女は顔を明るくして起き上がる。ゲンブは小さく溜息をついた。
二つ目の林檎の皮を一本になるように剥いて見せ、オレンジの皮を切ってジャック・オー・ランタンを作り、バナナでイルカを作ったあたりで、煌太とヤマブキが戻ってきた。サイドテーブルに並ぶ作品に、ヤマブキは小さく笑う。
「子供の相手上手だな」
「苦手だから技に逃げているんだ」
二つ目のオレンジを籠に戻し、ゲンブは果物ナイフをしまう。煌太はベッドの横にしゃがみ、少女に視線を合わせた。
「澪ちゃん」
煌太がそう呼ぶと、少女は少し驚いたような顔をした。
「ああ……先生から、名前教えてもらったんだ。澪ちゃん、これからも時々、来ていいかな?」
煌太は口元を下手に笑わせる。少女はこくりと頷いた。
公園のベンチで、煌太はぼんやりと、かすんだ空を見上げていた。
「【アラハバキ】、チョコバナナといちごいちごいちごと黒蜜きなこ、どれがいい?」
器用に三つのクレープを持って、ヤマブキが戻ってくる。
「あんたら先選んでいいよ」
「こういうのは年下から選ぶもんだろ」
「……黒蜜きなこ」
クレープを受け取った煌太の隣に、ヤマブキが座る。ゲンブはしかめっ面で、苺がたっぷりと乗ったクレープを受け取った。
「野郎三人で食べるもんでもない気がするが」
「美味いものを食べるのに性別も年齢もないだろ? 【ムラクモ】はたまにウズメ連れてぱんけぇき食べに行ってるぜ」
「猛者かよ」
「まあ式神は、本当は食事とか要らないんだが……美味いものはいい、簡単に幸せになれる」
口の端にチョコソースをつけて、ヤマブキは笑った。煌太もクレープを口に入れ、顔を緩める。
まだ温かい、焼きたてのクレープ。その中には、生クリームと白玉、きなこ、黒蜜がたっぷりと入っていた。零れ落ちそうになった白玉を口に入れ、もっちゃもっちゃと咀嚼する。握っているクレープの中で、クリームが溶けて液状になっていくのが感じられた。
隣を見れば、ゲンブはクレープを持ったまま思案顔をしていた。だが煌太の視線に気づくと、口を大きく開けてクレープにかぶりつく。と、口の左右からクリームがあふれ出した。
「んーっ!」
クレープを口から離せず、ゲンブは空いていた右手でクリームをすくう。だがほぼ反射的に左手はクレープを握りこんでおり、クリームのみならず苺までもがあふれ出してきていた。
「んんーっ!」
「何だその初めて食べたみたいな体たらく」
「ぷはっ……悪いか、初めてなんだ、悪いか!」
ようやく口を離し、ゲンブは両手の上に残骸を乗せてヤマブキを睨んだ。
「いくらなんでも大惨事過ぎるだろ……ティッシュ使うか?」
「……いただく」
口の周りを白くして、ゲンブは苦々しく顔を歪めた。
クレープを食べ終わると、心なしか満腹になったように感じた。ゴミ箱に包み紙を放り込み、煌太はまた空を仰ぐ。
「……ほんとだ」
「ん?」
「ちょっと幸せになった気がする」
煌太はふうと息を吐き、その肩が下がった。力が抜けて、眉間に皺が寄っていたことを今更自覚する。
「そっか。ならよかった」
ヤマブキは、そんな煌太の横顔に目を細めた。ヤマブキの言葉に、煌太は首を捻ってヤマブキを見上げる。
「ゲンブはこのあと用あるんだろう?」
「ああ」
「なら、俺は先に戻るから。ゲンブ、【アラハバキ】をよろしく」
「……よろしくしてやる義理はないが」
ゲンブは視線を逸らしたが、ヤマブキは気にした様子もなく笑った。
「先にって、何かあるのか?」
「んー……」
ヤマブキは頬を掻き――――ぽひゅん、と音を立ててその姿が縮んだ。
「霊力切れ」
いつも通りの幼子の姿で、ヤマブキは苦笑した。頭の上に牛の頭蓋骨を戻し、ヤマブキは二人に手を振って踵を返す。
「……確かにあれは見失いそうだ」
人込みをするすると抜けていくヤマブキは、数秒もせずに見えなくなった。煌太は頬杖をついてそれを見送る。ゲンブはまだ、指に残ったクリームと格闘していた。
「なあ、もしかして体が大きいと霊力の燃費も悪くなるのか?」
「ああ、式神は須らく霊力で形作られているからな。主人と離れれば霊力は減る一方だ」
「ふうん……」
ゲンブに二枚目のティッシュを渡し、煌太はポケットから携帯を取り出した。
「んで? あんたは何処に行きたいんだ。よけりゃ付き合うが」
「サムライ協会の本部にある図書館に行きたい」
「……ああ、そりゃあサムライがいないと駄目だよなあ」
煌太は苦笑して立ちあがった。
サムライ協会本部の三階で、燈瑞は喫煙室を探して彷徨っていた。先日煌太、慧と共に討伐したマジモノが、人間からマジモノへ変質して間も無いものだったから、と、事細かな報告を求められての出張であった。慧と燈瑞は研究熱心と名高い本部の陰陽師に囲まれ、小一時間質問攻めにされた。解放されてから慧は早々にアンダーシティ支部へ戻り、燈瑞も追撃から逃れるべく別の階へ移動していた。
ガラス張りの喫煙室に入り、ようやく一息つく。最後の一本だった煙草を咥え、澄んだ青空が印刷された煙草の空箱に視線を落とす。そういえば限定パッケージだったか、などと考えながらライターを取り出した。それと同時に、一人の女が喫煙室に入ってくる。
「ん?」
「……偶然だな」
長い黒髪を一つに束ね、紺色のスーツを着ているのは、【ヤタカガミ】の百合下利佳子であった。踵の低いパンプスとパンツスーツは、すらりとした利佳子によく似合う。
「久しぶり。今日は出張か?」
「ああ。お前もか」
「ああ、研究会で」
利佳子は桃色の箱から煙草を取り出し、ポケットを探った。
「……火、貸してくれないか」
「吸っていたのか」
「たまに。東北に行ってからだが」
燈瑞はライターを取り出すが、顔をしかめてそれを仕舞った。代わりに、咥えていた煙草を指に挟んで利佳子に差し出す。
「悪いがオイルがない。これからもらってくれ」
「……はいはい。そういう雑把なとこ、変わってないな」
利佳子は苦笑して火を受け取った。
「煌太の様子はどうだ?」
「掃除はよくやっている」
「……雑用によこしたつもりはないんだが」
「お前の推薦書があったら無下にもできないが」
燈瑞は溜息をついた。
「だからといって、あの死にたがりを連れて行って、むざむざ死なせるわけにもいかないだろう」
「……死にたがりは相変わらずか」
利佳子は苦笑する。
「だが、推薦書を書くということは認めているんだな」
「当然。血液恐怖症のくせにサムライの戦場に飛び込んで……その恐怖症の裏に隠した信念の一本槍で、半年歯を食いしばってきたんだ。神器の名くらい貸してやるさ。馬鹿と天才は紙一重と言うだろう」
利佳子の形のいい唇から、紫煙がこぼれる。燈瑞は灰皿に灰を落とし、透明な壁に背を預けた。その隣で、利佳子は手摺で頬杖をついて外へと視線を向ける。
「……あんた、ちゃんと節制してるのか? 野菜も食べてるか?」
「何だその親みたいな」
燈瑞は利佳子を見下ろして苦い顔になった。利佳子は煙草を上下させて笑みをこぼす。
「世話好きな式神を拾ってな。お蔭で健康だ」
「何より。……去年より、いい顔になったとは思ったが」
「……そうか」
頬杖をついたまま、利佳子は燈瑞を見上げる。燈瑞は煙草を口から離し、小さく笑った。
「いい顔になった、か。皆に言われる」
「事実いい顔になってるから言うんだろう」
「そうかもしれないな。……浩介に、孫はまだかともと笑われた」
「嫁候補を探さないとな」
「……そうだな」
「いるのか?」
「いない」
「……そうか」
利佳子は細く長い息を吐く。
「そういえば、【クシナダ】という女のサムライを知っているか」
利佳子の言葉に、燈瑞は視線を巡らせてから頷いた。
「……そうか、本当にアンダーシティに」
「何かあるのか」
「……五年前の京都の事件、覚えているか」
燈瑞は「ああ」と頷く。五年前、京都の郊外での戦闘のことだ。
京都はトウキョウのダウンタウンと異なり、大仰な結界は張っていない。代わりに、市内の各所に楔を打ち込み、市街地全体でマジモノ除けの印が形作られていた。その楔の一つが五年前、引き抜かれるという事件があったのだ。辛うじて市街地での大規模な戦闘は避けられたが、サムライ協会側の被害は十数名に及んだ。
「その時、楔を護る式神が一人行方不明になっている。……後日、その件で【クシナダ】が京都支部と密約を交わした」
利佳子は燈瑞の肩に手をかけ、耳元に口を寄せる。
「――――――……だから連中には気を付けろ。それと、これは私たち神器と、京都支部の数人しか知らない」
「俺にはいいのか」
「【ヤサカニ】はいいと言っていた」
利佳子はまた頬杖をつく。
「あんたがヤマブキ君と融合した姿、全国紙に載ってたからな……興味が出てもおかしくはない」
「……あんな裏技、軽々と興味を持たれても困るんだが」
「『必殺技』なんて、誰でも一度は憧れるじゃないか」
利佳子が笑うと、それに合わせて紫煙がこぼれた。短くなった煙草を灰皿に押しつけ、燈瑞は壁から身を離す。
「帰るのか?」
「ああ。ヤマブキが迎えに来ると言っている」
携帯でメールを確認して、燈瑞は利佳子を振り返った。利佳子は手摺から肘を離し、燈瑞にひらひらと手を振る。
「今度の誕生日プレゼントは、いいライターでもあげようか」
「そんなものをもらったら、戦場で潰して悔やむのがオチだ」
燈瑞は苦笑して喫煙室を出た。
「お前も、早く婿候補が見つかるといいな」
「いるのはいるんだが……」
燈瑞の背を見送ったあと、利佳子は煙草を灰皿に押し付ける。そして鞄を探り、ライターの下から消臭スプレーを取り出した。
「……並の男じゃあ、私に近付いてこないんだよ」
スーツにスプレーを軽く吹き付け、利佳子は喫煙室を出た。と――――振り返った先で、曲がり角から顔を出していた煌太に気付く。
「やっべ」
「だから出歯亀はやめておけと言ったのに」
ゲンブがいち早く顔を引っ込め、フードを被って身を翻す。それを追おうとした煌太の襟首を、利佳子が捕まえた。
「ひえっ!」
「……いつからいたのか吐いてもらおうか」
「何も見てないっすから! ほんと! 何か親しげだなーとかメッチャ優しい顔してるなあとか思ってないっすから!」
身を縮める煌太を振り返り、ゲンブは「馬鹿だな」と呟いた。
燈瑞が一階まで降りると、ヤマブキから追加のメールが入っていた。簡潔な返信を送り、燈瑞はメールに書かれていた待ち合わせ場所に向かう。
待ち合わせの場所には、ヤマブキと一人の男が立っていた。顎に傷のある、黒髪の初老の男だ。燈瑞は驚いたように目を瞬かせた。
「……浩介、どうしてここに」
「そこでヤマブキ君と会ったんだよ。で、隣町なのに連絡もよこさない息子の顔を見に」
「……無精で悪かったな」
燈瑞が顔をしかめると、男――――燈瑞の養父、葉桜浩介は笑った。
「最近じゃ、直に顔を見るより雑誌で見る方が多いからなあ……折角だ、遅めの昼飯でも食わねえか? 昔の知り合いが、美味しいラーメンの店やってんだ」
「そうだな……行こう。その前に、ちょっとそこで買い物をしていっていいか。砥石が減ってきていたんだ」
「ああ。一服して待ってる。……悪い燈瑞、火ぃ貸してくれねえ?」
浩介は、燈瑞と同じ銘柄の煙草を咥えて頬を掻く。燈瑞は「ほら」とライターを差し出した。