第32話モンスターエッグを購入しました。
次回は明後日の12時過ぎに第33話掲載予定です。
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眷属達がとびらを開けて中に入っていく。
「おい、待てよ!」
俺もそれにつられて中に入った。
「「「いらっしゃい」」」
店の中には店員さん数人と冒険者の人が2人いた。
入った後に聞いた話だが、ここは職業テイマー用の専門店だった。
冒険者ギルドの職業は戦士、武道家、暗殺者、魔法使いなどあり、その数は10種類を超える。そして大きな町には職業ごとに分かれて専門店が存在するのだ。
このホノルの町も例外ではなかったみたいだ。
因みに、それぞれの専門店を運営しているのはは冒険者ギルドで、その売り上げも冒険者ギルドに献上される。つまり、そこは全く別のところに立地しているが、冒険者ギルドの一部と言えるだろう。
そういえばユリアさんが1週間前ほどにそんな話ををしていたような気がする。すっかり忘れていたが、言われてその存在を思い出した。
「レイナ、よく覚えていたな!」
「まあね、ヒロユキが寝てる時とかもよく来てたしな」
「へぇー、そうだったのか」
「戦士の専門店『戦士の館』や魔法使いの専門店『魔法使いの館』は中心部の方にあったから見つけやすかったけど、ここは見つけるの苦労したよ」
「そりゃテイマーは人気職業ってわけでもないからな」
圧倒的人気職業の『戦士』と『魔法使い』の専門店の方が需要が高そうだし、中心部に立地するに決まっている。
――テイマーは⋯⋯立地条件から見てもどういう職業か察せるだろう。
「テイマーも割といい職業だと思うんだけどね」
そう言うのは丸メガネをかけたヒョロっとにした男性、店主のテロさんだ。
元はテイマーの冒険者だったが、とある依頼で足を大怪我。傷が塞がっても満足に走ることが出来ずに、ギルド職員に転職したらしい。
「そうですねー」
適当に合わせておく。
今まで、テイマーの醍醐味【テイム】のスキルを一度も使ったことがないからなぁー。
「今日はどのようなものをお求めで?」
「今日は初めて来たのでゆっくり見て回ろうと思います」
「わかりました」
実際、眼に映る物が全て新鮮に見える。
テイマーの冒険者は普段こんなものを身に付けて依頼を受けているのか⋯⋯。
――俺、テイマーなんですけど⋯⋯HAHAHA!
「ヒロユキー、これを見てほしいんだけど! 俺達にぴったりの商品だと思わない?」
レイナの声が店の中に響く。
あまり広くない店だから大声を出さなくても聞こえるっての。
レイナの所に俺はゆっくりと歩いて行く。
「何の商品ですか?」
「我も気になるである」
そしてレイナの声につられて別の物を見ていたフィンとレオンもやって来た。
「レイナ、あまり大声を出すな。他の人に迷惑だろう」
「うっ、すまねぇ⋯⋯ま、まあこれを見てくれ」
レイナが指をさしていた商品ら『モンスターエッグ』という商品だった。価格は白金貨2枚とだいぶ高め。
手のひらサイズの色とりどりな卵⋯⋯外のガラスケースのショーケースの中にあったやつと同じだ。
商品説明にはこう書いてあった。
***
この卵は人工的につくられた魔物の卵である。確実に【テイム】を成功させることができるメリットがあり、まだ従魔を持たないテイマー初心者用にオススメの商品。孵化させるのには3日の間、卵に一定以上のMPを与えなければならない。魔物の強さは与えたMP量に比例する。卵の色は系統別で分かれている。
***
うん、何となく分かったような分からないような不思議な感じだ。
――というか白金貨2枚ってテイマー初心者に買わす気ねぇだろ!
「俺達はMP多いから4人で協力して魔力を流して行けば案外強力な魔物が出てくるんじゃねぇか?」
「確かに、私達にぴったりの商品かもしれないです」
「だろだろ。ヒロユキをここに連れて来たのもこれが理由なんだ」
確かに俺達は他のパーティーよりも能力値で優れているため、MPを与えれば与えるほど強くなるなら即買いだが⋯⋯本当にそんなに上手く行くだろうか?
カウンターの前に立っている店主のテロさんに購入から孵化までの詳しい説明を聞く。
テロさんが言っていたことを要約するとこうだ。
結論を言えば、現実はそこまで甘くはなかった。
***
1.まず卵を購入した後、購入者は卵の状態の魔物と従魔契約をする。
2.そして、3日の間一定以上のMPを与え続ける。因みに、『従魔契約者以外のMPは与えても意味がない』のでご注意を。
3.卵が孵化する。
***
――案の定無理じゃねぇーか!
まあ、購入者以外のMPも大丈夫なら他人に金を積んでMP注いでいけば強くなり放題だしな。
「そ、そんな~」
「「ドンマイ(である)!」」
レイナが肩をがっくりと落とす。
そして、フィンとレオンがそんなレイナを慰めていた。
「どうしてそんなに落ち込んでいるの?」
「実はな⋯⋯」
そして何も知らないテロさんが聞いてくる。
俺はさっきまで考えたいた夢物語をそのままテロさんに伝えた。
「あはっはっはっ、他人や従魔の魔力を与えても無駄だよ。そういうことが出来るんだったらもっと値段も上がってると思うよ。まあ、正直今のままでも充分高いから、貴族とか王族とかにしか需要ないんだけどねー」
「ぐっ⋯⋯」
見事なまでの爆笑っぷり。
レイナは怒りでプルプルと震えている。
それと相当なMPをつぎこまないと強力な魔物は出てこないため従魔をもう捕まえているテイマーが買うような商品ではないようだ。
テロさんがそれを言った後、渋い顔になる。
こりゃ需要少なそー、そしてつらそー。
だが買ってみる価値はありそうだ。俺は金持ちだし、【スキル創造】さんに助けてもらえば何とかなりそうだしな。
「よし、買おう!」
「おう、マジですかよ!」
テロさんもここまでマイナス要素が言ったのに為、買うとは思っていなかったようで凄い驚きっぷりだった。『ですかよ』って笑だな。
卵はスライム系が生まれる青色を選択。
そして白金貨2枚を出して購入した。購入後、【テイム】を使って従魔にする。
通常、魔物が拒んだりして【テイム】は失敗する事が多いが、卵の状態なので失敗する事はまずないそうだ。
その後、店の中の商品を見て回った。
そして、状態異常回復のポーションも買っておいた。【回復魔法】は使えるが、状態異常回復まではまだ習得出来ていないのだ。
ふと壁に貼り付けられている時計をみる。
「おっと⋯⋯」
長居しすぎたようだ。もう昼が近い。短い針が11と12の間くらいをさしていた。
そろそろ、この町ともおさらばしないと予定地まで進むことが出来なさそうだ。
急いで眷属達を声をかけて、店から出る。
そして、すぐにホノルの町からもおさらばしたのだった。
次回は明後日の12時過ぎに第33話掲載予定です。
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