第24話『である』系眷属現れました。
投稿遅れてすみません。
次回は明後日の12時過ぎに第25話掲載予定です。
ブクマ、感想、評価、レビューも出来ればよろしくお願いします。
俺たちは町を1時間ほど見て回った後、冒険者ギルドで冒険者カードを受け取って、テンサの元にカードを見せに行った。
冒険者ギルドではゼアとの件でギルド長に謝罪されたり、新人がCランク冒険者を倒したという噂が広まっていて驚いた。
ユリアさんオススメの満足亭はレーヌという女性が店主で、とても明るい人だった。
部屋は2人部屋と1人部屋にしようと思ったが、フィンとレイナの猛反対にあい、3人部屋を借りる事になった。
異性と同じ部屋になるのは落ち着かないだろうに。
宿泊料金は格安で、食堂でのご飯も満足できるものだった。
そしてその日俺たちは旅の疲れを癒すために早めに寝たのだった。
***
時は進み、翌朝の5時頃。
「むうー!」
俺は目を覚ました。
ここまで早く起きるつもりではなかったのに起きてしまった。
――昨日早く寝すぎただろうか。
「マスター、おはようございます」
フィンがそう言ってこっちに歩いてくる。
「おはよう」
朝の挨拶をしてから顔を洗う。歯磨きもしてと寝癖も直す。
そこまでして、俺はある事に気がついた。
「ところでレイナは?」
レイナの姿が見当たらないのだ。どこに行ったのだろうか。
「レイナは外を散歩に行きましたよ。この町を見て回りたいらしいです」
「そうか、すぐに戻って来ればいいが」
レイナは王城での事といい、色々な場所を見て回る事が好きなようだ。
今日はギルドの依頼を可能な限り受ける予定だから早く帰って来てほしい。
そんな事を考えていたら、俺は急にある事を思い出した。
「そう言えば、前回の【眷属創造】の使用から1週間だったな」
色々と忙しくて忘れていた。
フィンが興奮して言う。
「また私の弟か妹ができるんですか?」
フィンが嬉しそうに目を輝かせる。
しかし、フィンは思い出したようにこう言った。
「マスターに対する礼儀のキチンとした眷属にして欲しいです」
「性格を調整する気はないぞ」
今のフィンの脳裏にはレイナがいる事だろう。
まあ、俺は色んな性格の眷属がいた方が面白くていいんだけどね。
フィンの前ではこんな事、口が裂けても言えないが。
「取り敢えず紙にどんな眷属を創りたいか書いていくか」
俺は『ストレージ』と唱えて、異空間からペンとメモ用紙を取り出して考え始めたのだった。
***
・モフれる獣系の魔物。
・ステータスは近接戦闘特化で出来るだけ強い魔物がいい。
・知能は高く、人語を話せる方がいい。
・小さく、可愛い見た目になるスキルが欲しい。
・身体強化系の強力なスキルが欲しい。
***
考え始めてから約10分が経過した。
「こんな所だろうか」
そう言ってペンを机の上に置く。
フィンは万能型の魔物、レイナは魔法をメインとして戦う後衛の魔物だ。
やはり次は近接戦闘が得意な前衛の魔物だろう。
「楽しそうですね、マスター」
フィンはニコニコしながら言う。
「ああ、メチャクチャ楽しいぞ」
これから共に生活する新しい眷属が出来るのだ。当然だ。
前2回と同様に右手を前に出して【眷属創造】を発動させる。
次の瞬間、眩い光が右手の先の方から発生する。
――いつも通りだ。
毎回の如くこの時には目をつぶらないならないのか。
「うおっ! なんだ、この光は!?」
どうやらレイナが戻って来たようだ。
ここからいつものように眷属の特徴を頭に思い浮かべていく。
そして徐々に光が収まっていく。
俺の目の前には巨大な漆黒のライオンがいた。目は澄んだ青色で、体に無数の金色のラインが刻まれている。タテガミはフサフサで王者の風格が滲みでている。
――人間の言語を話せるだろうか?
「俺は君の主人のヒロユキ・オオサコだ。自己紹介とかできるだろうか?」
いつも通り自己紹介求める。
すると、黒いライオンは俺の前に来た。
「主、我の名はレオンである。そして、種族名はメネアの黒獅子である。『メネアの獅子』の上位種族で、ユニーク種族である。主のため身を粉にして働く所存である。よろしく頼むである」
かなり厳つい声だ。
というか『である』多くね!? 『よろしく頼むである』って何だよ!?
そう心の中でつっこんだ時、レイナがフィンの肩を人差し指でつつくのが見えた。
「このライオンってもしかしてヒロユキが新たに創った眷属?」
「そうですよ」
「いきなり戻って来たら凄い光が目に入って来てビックリしたぜ」
「貴方が創られた時もあんな感じでしたよ」
フィンがレイナにそう言った後、2人はレオンの所に歩いていく。
「私はマスターの第1眷属のフィンです。よろしくお願いします」
「第2眷属のレイナだ。よろしくー」
「改めて、第3眷属レオンである。よろしくお願いである」
どうやら2人は新たな眷属に挨拶しに行ったようだ。
そのまま眷属達の会話が盛り上がっていく。
「この空気に水をさすのは良くないよな」
そう小声で独りごちる。
本当は今すぐにでもステータスを確認したい所だが、我慢するか。
俺はそう思って部屋の隅にの椅子に腰かけたのだった。
***
腰掛けてから10分後。
どうやら話すこともある程度、減って来たようだ。
――そろそろいいかな?
俺は椅子から立ち上がった。
「レオン、お前のステータスを確認させてもらう」
「分かりましたである」
レオンがすぐに返事をする。
『分かりましたである』って⋯⋯文法をちゃんとしなさい。
「レオン、ステータス!」
新たな眷属のステータス、楽しみだな。
俺は猛烈にワクワクしていた。
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次回は明後日の12時過ぎに第25話掲載予定です。
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