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真犯人を見つける為に

次の話はクラス会議でクラスメイトを結構出す予定です。

他のクラスメイトの話も出そうかと思ってます

 迷宮攻略終えた後私と美里ちゃんは前から進めていた犯人探しに王手をかけようと秘密裏に進めていた。


 「尾形君の情報とあの状況下で犯人として考えられる容疑者は七人……」


 美里ちゃんと私は尾形君の情報とあの時どこにいたか等をさりげなく聞いたりして犯人をしぼった。


 「容疑者候補は石橋大君、岡部隆文君、河内洋子さん、高橋康介君、戸山愛さん、中野敦君、安田祐樹君だね美里ちゃん」


 そしてこの七人から犯人を割り出す為にあの事件をおさらいしたのだ。


 「さてここからは協力者は必要ね、明日の夜メンバーを集めて話し合いを考えているわ」

 「とうとう打ちあけるんだね、でも大丈夫?」


 この話が犯人の耳に入ってはせっかく今まで隠してきたのが台無しになるからだ。


 「それは大丈夫、彼らはあの時の事件の真犯人を捜しているだろうからね」



 ◇



 次の日の夜になると私達の部屋に嶋田君と木幡君が来た。


 「お邪魔するよ~」

 「ここが二人の部屋か」


 二人はちょっと緊張している様子を見せていた。


 「来たわね、早速だけど二人には周平君を罠に嵌めた犯人を一緒に突き止めてほしいの」


 美里ちゃんの言葉に二人は少し戸惑いを見せた。


 「まだ探していたんだね、でもそういうのはあまりよくは……」

 「俺もあまり気が進まないな……」


 二人は難色を見せた、まぁ当然か。


 「周平君を落とした犯人があの体操着事件の犯人だとしても?」


 それを聞いた二人が顔色を変える。


 「どういうことだい?」

 「詳しく聞かせてもらおうか」


 美里ちゃんは計算通りと言わんばかりの顔だ、尾形君の名前は伏せつつ絞った容疑者の話と体操着事件の話をした。


 「なるほどな、確かにあの事件は神山の犯行ではないだろうからな」

 「一つ聞きたいんだけどその容疑者の中に体操着事件の犯人がいる根拠は何だい?」

 

 嶋田君の疑問はもっともだ、だが私達はとあることから怪しい人物は特定していた。


 「そもそもあの事件って体操着本当に盗まれたのかしら?」

 「どういうことだい?」

 「田島さんのはともかく移動教室中になくなったこと自体が胡散臭いのよね、周平君が最初に教室をでて忘れ物を持ってきたしその時間もそこそこ長かったから疑われてもしかたないとは思うけど」


 私達の考察はこうだ、周平君が最初に教室をでた忘れ物を取りに行ったのを機に犯人たちによって仕組まれた罠であの事件の犯人は複数いるという。


 「すると教室を出て行った十人の中で怪しいのは単独で動かなかった人になるというこかい?」


 嶋田君が言う、おおよそ正しい考察だ。


 「そして河内さんと白井さんは仲が良い、それと河内さんは中学と高校でそれぞれ周平君に振られている。しかもそのことで中学時代に周平君の幼馴染で想い人である神明立花さんとあまりいい関係ではなかったはず」


 もっとも周平君はその事を気にはしていたようだが……


 「神山の想い人?」

 「幼馴染?」


 嶋田君と木幡君はそこに食いついた。


 「ええ、零明高校に入るはずだったけど直前で失踪しているの、周平君はその人が今でも忘れられない感じよ。私と雪と陣君がいなければ周平君きっと不良になっていたんじゃないかしら」


 美里ちゃんはクスっと笑いながら言う。


 「神山の好きな人か、お前等差し置いてそんな想い人がいるなんてよっぽどの美人だったのかな?」

 「写真は見せてくれなかったけど惚れ惚れするぐらいの美女だったという話は聞いているわ」

 「さすがは神山だな」


 木幡君は素直に周平君を褒めるなんて珍しいこともあるんだ。


 「となると犯人の一人は河内になるな、河内と白井ってあれぐらいの時から田島と仲良くしていたよな?となると田島もグルになる可能性があるな」


 そう、河内さんがあの事件の犯人の一人であり、周平君を落としたうちの一人であることは予想がついていた。


 「そしてもう一人はその河内さんといい関係にある岡部だね、というか二人は気づいていたんじゃないのかい?」


 嶋田君の私達はこの二人が犯人であることは間違いないとふんでいる、だが問題はそこじゃない。


 「そうよ、二人が関与しているのはおおよそ間違いないと見てるわ、でも問題はそこだけじゃない」

 「どういうことだ杉原?二人が神山を嵌めた犯人なら密かに問い詰めて終わりじゃないのか?」


 木幡君は首を傾げる。

 それで終わりなら二人を呼んで協力してもらう必要はない。


 「そうか、犯人は他にもいるってことだね?神山を迷宮で落とした事件には複数の人間が関わっている可能性があるというわけだね」

 「そういうことよ嶋田君、指示した奴含め複数関わっていると見てるわ」


 周平君を落とした事件とあの体操着事件が関係していると私と美里ちゃんは勝手な推測している。


 「となると迂闊に二人を問い詰めることはできないな、この後のこともあるからね」

 「それで俺達に協力を要請したということか」

 「そういうことよ、あなた達もあの事件の真相を知りたいでしょうし」


 後は二人が協力してくれるかどうかだ。

 ここで二人の協力を得られるか得られないかで今後の犯人特定にかなり影響するだろう。


 「わかったよ、二人を守る意味も込めて協力するよ」

 「だな、犯人が複数いたら遠征した時とかに狙われたりする可能性もあるからな」


 二人はどうやら協力してくれる様子だ。

 

 「ありがとう、二人とも迷惑をかけてごめんね」

 「ああ、いいんだよ。月島だって俺があの事件の犯人を捜していたのは知ってるだろ?あの事件は俺も蹴りをつけたいからね」


 嶋田君はやる気になってくれているようだし期待大である。


 「ふふっ、ありがとう。真犯人を探しだしてあの事件もろとも解決してやるんだから」


 美里ちゃんも一安心といった感じの表情だ。


 「だがどうやって見つけるんだ?」

 「そうね、まずは三日後の今後のクラスの方針を決めるクラス会議でどういう風に分かれるかを見るわ」


 橋本君や東君は前に外の世界を見れば変わるかもしれないと言っていた。

 今後の遠征は仲のいい人同士が組む可能性が高い、つまりその区分で犯同士人が固まって組むかもしれないからだ。


 「そこで犯人の目星をつけられるかもだからね」

 「そうか、だが肝心の神山がいないんじゃな~」


 木幡君は退屈そうにな表情で言う。

 二人は周平君の生存を知らない。


 「まだ内緒だけど彼はおそらく生きてるわよ」

 「どういうことだ?」


 木幡君は不思議そうな顔をする。


 「三百層攻略をしてわかったことだけど勇者カードでフレンド交換をしていた雪が迷宮内でその反応を確認することができなかったわ」

 「もし迷宮内で藻屑になっていればしその反応があるはず、その反応がなかったということは迷宮を出たんじゃないかって結論にたっしたの」


 二人はそれを聞き生存について納得したが姿を現さないことについて嶋田君が疑問に思ったらしい。


 「なるほど、だがなぜ神山は姿を現さないんだい?別に合流しろとまでいかないが二人に自身の生存を報告をすべきだと思うけどな~」


 確かに嶋田君の言う通りだし生存報告ぐらいは聞きたい、だが生きているのだって完全確定ではない。


 「それなんだけど周平君はたぶん自分が狙われたことに気づいたんだと思う、だから身の危険を感じフレンド交換した私のとこにも姿を現さないのかな」


 当然これも推測だ、ただ迷宮を脱出するだけの力を何かしらの方法で得た可能性が高い。


 「周平君はたぶんファラリス連邦の陣君のいる所に向かったんじゃないかってのが私達の予想よ、いずれ姿を現すと思う」

 「そうか、神山は生存しているか……」


 嶋田君は複雑な表情をする。


 「どうしたの?周平君の生存の報告は聞きたくなかったのかしら?」


 美里ちゃんはやや強気気味な声で言う。


 「いや違うんだ、実は迷宮攻略を終えた直後菱田と神山のことで話したんだよ」

 「菱田と?」


 美里ちゃんが怪訝な顔をする。


 「菱田が神山を狙っていた理由についてさ」

 「理由?」


 いつもちょっかいを出していて見ていて嫌だったがただの憂さ晴らしじゃなかったのか。


 「まぁそれは本人の口から聞けば教えてくれると思うが菱田はこの世界に来てから神山はずっと弱いふりをしているんじゃないかと勘繰っていたみたいでさ、死にかければ真の力をみせるんじゃないかと思っていたらしいよ」


 確かに周平君はどこか不思議な力が実はあるんじゃないかんて私も密かに思ってはいたがそれを確かめたいが為にあんな暴行を加えたのはいい行為とは言えない。


 「馬鹿じゃないのあいつ!周平君の葛藤や苦しみを知らないで……」


 美里ちゃんは荒げ気味の声をだす。


 「まぁまぁ、とにかく俺達はこのことについて協力するし他言無用で秘密裏進めるよ」

 「ありがとう、よろしくお願いします」


 美里ちゃんは丁寧に頭下げた。


 「協力する以上犯人もちゃんと特定するさ、それともし神山が姿を現したとして俺達にとって敵になっていたらどうする?」


 木幡君は怪訝な顔で言う。

 もし敵になって帰ってきたらか……


 「私と美里ちゃんは周平君を信じているから」

 「そうね、正気である限り彼の行いはきっと正しいと思うし」


 私達の返答に木幡君は少し驚いていたが納得したのかそれ以上は聞いてこなかった。

 話し合いが終わり二人が部屋を去る。


 「周平君が敵になって帰ってきたら雪ならたぶん向こうに行くわよね?」


 美里ちゃんはクスっと笑いながら言う。


 「ふふっ、でもその前に美里ちゃんも周平君の正義をその目で確かめるとか言ってそっちに行くでしょ?」

 「さすがは雪、私のことよくわかってるね~」

 「長い付き合いだからね~」


 きっと私達はそんな風になった周平君が姿を現すことを熱望しているのだろう。

 

 「早く戻ってきてほしいね~」

 「うん、それで陣君も回収して四人になったら面白いんだろうね~」


 その日の夜私と美里ちゃんはそんなもしもの話をして夜を明かしたのだ。


どうまとめるか……

最近眠くて予定よりアップが遅くなってしまう……

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