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妖精王奪還へ

本編再会ですね

 光に包まれた眠りについている男はその中で外の世界を覗いていた。

自身を封印しようとしたことも仲間が助けに来ることも外の世界を覗くことですべてお見通しだ。


「時は来たんだね……」


光大樹はより輝きを増していた。


俺達はファーディナンドと共に馬車に乗り王都ヒムヤーへとついた。

道中特に問題なく進むことができ俺達はファーディナンドのおかげで何の問題もなくヒムヤーに辿り着いた。


「問題なく潜入できましたな」

「逆に不気味ね……」


立花も上手くいきすぎているのか少し不安に感じるようだ。


王都の中心にある光大樹が光輝き1日中街を照らし続けることから夜が来ないことから光明の街と呼ばれている。


「さていつ行動を起こすか……」

「二人はもう認識阻害の魔法と異能使って光大樹までいっていいんじゃないかな~」


九兵衛さんは提案する。


「封印の場所は厳重な警備によって守られているのですぐにわかると思いますぞ」

「了解、爺さんたちはどうするんだ?」

「わしは一度腹心の元に向かう」

「そこについたら俺とダリウスは待機で俺以外で九十九ちゃんを救出してもらって九十九を救出、そっちがリオンを救出したらみんなで城まで攻める感じかな~」


とっとと作戦を遂行しちゃいますかね~


「それじゃあいきますか」

「そうね、ミスディレクションフィールドの魔法に認識阻害の異能をかけていけば違和感を感じられても邪魔されることなく光大樹まで行くことができるわね」


立花は自分と俺にミスディレクションフィールドをかけ馬車からでる。


「それじゃあ後は頼んだぜ」

「まかせなさいな~」


俺と立花は縮地をかけ光大樹まで向かう。


「二人きりね」

「だな」

「ここでもデートがしたいわ」

「早いとこロードリオンを助けたらしよう」

「ふふっ、そうね」


速い速度で移動しているはずだがやはり敏感なのか一瞬見られているような感じがする。


「王都は物静かね」

「王がクーデターが起こしてから5年は立っているし今も殺伐としてたら王失格じゃないか」

「それもそうね、でもなんか違和感があるわ……嫌な予感がする」

「そうだな……ただ仮にそんな不測な事態が起きても俺が吹き飛ばすさ!」

「ふふっ、私の夫は頼もしいわ」


光大樹の目の前まで行き俺達は魔法を解くと妖精達は俺達の元に集まる。


「なんだ貴様達は!」

「来なすったね~」

「そうね、とっとと始末しちゃいましょう」


俺達は戦闘態勢に入り魔法を唱える。


「邪魔するぜ~メガフレア!」


妖精達を吹き飛ばし先に進む。

立花は麒麟の蒼雷キリンライトニングを使い蒼い雷を操る。


「消えなさい!蒼雷撃!」

「ぐあぁぁぁぁぁ」

「俺も負けてられんな」


俺は物質具現を使用し2丁の拳銃をそれぞれの手にだす。

銃口から放つのは魔法弾だ。


「いくぞ!」


早打ちと正確な無比な狙いは次々と妖精をなぎ倒す。

昔、図書館ザ・マスターに教わり完全記憶パーフェクトメモリーで図書館より精度が上がり拗ねてしまったのは懐かしい記憶だ。


「2丁拳銃か~なら私はその速度を超える攻撃で対抗しようかしら~」


立花神細剣ローズメイデンをだし蒼雷を纏う。


「いくわよ」


立花は細剣を神速で突く、それは俺が拳銃を打つ速度よりも早い。

昔通ってた魔法学校の大会の決勝で俺は刀で立花は細剣で本気で戦ったな。

たしか乱闘があって結局ドローで終わった。


「いでよ神刀絶門!」

「ふふっ、そうこなくっちゃ」


俺は刀を立花は細剣を手に呼吸を合わせ進む。


「ははっ、死にたくなけれなどくんだな~」


警備兵をもろともせず光大樹の深部まで近づく。


「ここだな?」


光の最も輝く場所、大樹の中心である暁の間。


「凄い何重にも封印が施されているわね」

「お互いにマジモードになる必要があるな」

「私が大賢者モードになって解除するから周平は魔神化による魔吸収マジックドレインを使ってこの結界から魔力を吸収して」

「了解よ」


俺達はそれぞれ魔神モード、大賢者モードになり作業にかかる。


「まったく……何重にもかけて面倒な結界ね、これを施すように言った奴は死刑でいいんじゃないかしら?」

「まぁ、そういうなって、久々の面倒なお仕事じゃないか」


俺は立花の肩を軽くたたき言う。

俺の魔吸収によって結界から吸い取った魔力を立花に触れることで譲渡する。


「アンッ、いいわ周平の魔力が私に入るこの感覚……興奮しちゃうわ」

「確かに魔神から受け取る魔力は少し刺激が強いからな」


そういえば昔の戦争の時、偽神の作り出した神魔障壁を解除するときも同じような感じだったような……


「それもそうなんだけどあなたからだから余計に興奮しちゃうのよ」


立花は興奮しているのかとてもテンションが高く上機嫌だ。


「どれぐらいの時間がかかりそうだ?」

「そうね、おそらく30分はかかるわね」

「結構かかるな、それはつまり俺達の力が互いに完全覚醒していれば10分ぐらいで済むってわけか」

「そういうことね、ロードリオンが出てこれないようにする結界だけのことはあるわね」


俺達が解除していると妖精達の気配を感じた、おそらくこちらの邪魔をしに来るのだろう。


「邪魔が入りそうだな……獄炎壁!」


俺達と結界の周りを灼熱の炎の結界で覆う。


「熱いか?」

「大丈夫よ、ただ多少影響がでるかもだから私達の周りに遮温結界を貼ってちょうだい」

「オーケー」


10分弱が経過し結界の約30パーセントを解除したが獄炎壁を覆ったりと別の方に気を回しているせいか少し長引きそうな感じだ。


「早く力を取り戻したいわね~」

「そうだな、このままだとガルカドール卿を復活させる時はもっと時間がかかりそうだな」

「そうね、他の20柱がどれぐらいあれを貯めているか、あるいはこれからどれぐらい貯められるかね」

「大きな戦争でもあれば心置きなく貯められるんだけどな~」


見ず知らずの人間を無闇に殺すのはやはりまだ抵抗がある。


「昔の戦争初期私達の名前を大きくとどろかしたサンインローの戦いの時を覚えているかしら?」

「ああ、なんとなく覚えているよ、ただあれは少し他人事のように感じるがな」


13人で魔大陸南部の街サンインローに攻め込んできた10万人の兵を殲滅した戦いだ。

その時の俺や他のメンバーも人を、蟻を踏みつぶすように殺していったのを覚えている。

しかも俺は興奮し先導きってそれをやった……そんな自分をまだ自分と認められない、または自分だと実感できていないのだ。


「椿が血の噴水を作りだしテンションを上げる姿を見て笑う俺とレダさん、負けずと対抗する凛真は鮮明に覚えているよ」

「椿は騎士団の中でも一二を争うぐらい好戦的だったわね」

「まぁ白黒ははっきりつけましょうタイプだったからな。でもあいつは人殺しというより戦場に漂う血の匂いで興奮するんだよな」

「そうね、だから椿をよく知らない人ほど彼女を恐れたわよね。血狂鬼けっきょうきなんて呼ばれてたし」

「ははっ、懐かしいな~」


俺と立花は雑談をしながら解除していく。

30分が経過した所で9割ちょっとを解除することができた。


「あともう少しね……」

「流石にしんどくなってきたな」


俺も立花も体力の半分は消費している。

とういうかこんな大きな結界本来1人2人で解除する物ではないからな。


「もうすぐ眠りの王が目を覚ます時だな」

「彼はまず何ていうのかしら?おそらく外で何が起きているかは把握しているだろうし」

「ご苦労とかスカした顔で言うかもな」


久しぶりにあれのスカし面が見れるか……楽しみだな。

それを考えればもうひと踏ん張りどうってことないな。


「いくぜ立花、出力を上げるぞ!」

「アァァンッ!私も最後のスパートをかけるわ」


結果かかった時間は32分、結界が完全に解除された。


「後はあそこを刺激して起こせばいいだけだな!」


俺は手に力を込め灼熱の砲撃をむき出しになった光の中心に目がけて放つ。


「ウォォォォォ!」


光がよりいっそう輝きだし光の中心が弾ける。

大きな音と共に光の中心があった場所から金髪のエルフ羽を広げ宙を舞い俺達の元に飛んできた。


「やぁ待っていたよ」

「相変わらずのスカし面で何よりだぜロードリオン」

「ふふっ、そうね」

「事態はだいたい把握してるから説明はいらないよ」

「知ってるよ、寝ながら外界見ているのはわかっていたからな」


妖精王の夢を見ながら外界を除く夢見の力は健在のようだな。

眠りに入ったのは異世界にいるランスロット先生達との連絡を取る為だろう。


「だからこそ礼を言うよ、ありがとう」

「それでこの後は?」

「城に向かうよ、事態は思ったより面倒だからね」



とりあえず体調はあまり良くないです

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