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不安と勇気

水曜までにはアップしたい……

 早速兵士達を尋問し襲撃した理由を問いただした。


妖精の国の元老院の一人であり強い権力を持つファーディナンドを目の上のたんこぶに思っていた現王の強硬策によってなされたものであった。

話を聞くにあたって当然渋ったので何人か石にして脅すとポロポロと喋るのだからつくづく脆いものだと感じる。

立花のエミリウスの宴は対象を石化させる極めてチートに近い魔法に見えるがあれの解除は種がわかればさほど難しくはないしある一定以上の力を持つ者には有効ではないのだがな。


「さて本題に入りましょうかのう」

「ああ、早いとこヒムヤーに攻めてリオンの封印を解きたいのと幽閉されている九十九を奪還したいのでね」

「九十九?ああ、リオン様と一緒にいた人間の子ですな」

「知っているのですか?」


実が切羽詰まった表情で言う。


「彼女はヒムヤーにある独房の奥じゃな、わしも何回か様子を見に行ったが生きてはおる」

「よかった……」


実はホッとする。


「九十九の救出とリオンの救出に城の襲撃をどうやっていくかだな」

「そうね、それだとまず九十九を救出してしてから二手にわかれるのはどうかしら?」

「それがいいかもね~リオンの封印を解くのに周平と立花ちゃんで城を攻めるのは俺と実とザルと救出した九十九ちゃんだね」

「それがいいな、じいさん封印は俺と立花がいれば大丈夫か?」

「はい、おそらく平気かと」


後は潜入するときだな……どうやっても目立つだろうしかといって時間もかけたくはない。


「行くときはワシも馬車に乗っていきますぞい。幸いこの街には小さな集落と違い客人用に馬車がありますゆえ」

「それはついているな」


馬車に隠れていけばバレずにいけるしじいさんが乗っていれば襲われることはないはずだ。


「待って、ここが襲撃されたということはあなたがヒムヤーにいけば怪しまれないかしら?」


立花が疑問に思い言う。


「それは大丈夫ですぞい、何しろここを襲ったというのは秘密裏に行われているはずじゃから王都へ行っても事情の知らぬものは普通に受けて入れてくれるはずじゃ」

「王様の命令といえど重鎮であるファーディナンドを大っぴらに処刑したりはできないだろうからね~」

「そういうことですのう、あの若造が王といえどこの街はエイムウェル同様リオン様の影響が強いのですぞ」


無理やりロードリオンを失脚させて王になったからといって全員がはいそうですかと従うわけがないのだ。

特に妖精エルフは長命で年齢3桁の者もたくさんいるだけにそう簡単にはいかないだろう。

まぁ向こうからしたら老害だな。


「とりあえずある程度は決まったな。夜飯を食べて今日はもう寝るとしようか」

「賛成~今日の飯は何かな~」

「立花何系がいい?」


2週間分の食事を作ってもらっているから残っている中から選出できる。


「パスタはあるかしら?」

「おけーパスタでいこう」


夜は俊樹さんが作った島根県産大山鳥を使ったペペロンチーノに世界3大ハムであるパルマ産の生ハムを乗せたシーフードピザだ

ただのペペロンチーノではなく大山鳥を使うあたりがさすがは俊樹さんだ。

夕食はみな大喜びでザルカヴァはまたも感動して涙を流したぐらいだ。


夕食を済ませ後は宿に泊まり睡眠に入ったが中々眠れず俺は外にでて夜景を見ていた。


「なんであんたは俺に……」


アファームド・ガルカドール……本来なら団長はあの男だった。

彼が自己封印に入ったあの時とその原因を作ったのは……


「あら周平、奇遇ね」


立花が声をかけてきた。


「立花か、どうした?寝れないのか?」

「ええ。」


どうやら彼女も眠れなかったようだ。

立花は俺の横に来て腕を組んで座った。

いい匂いと横から見える胸が俺を緊張させる。


「ふふっ、緊張なんかしなくていいわよ」

「ああ」


記憶は徐々に戻りかけているけど慣れない……


「私の匂いはいつでもかいでもいいし胸だって堂々と見ていいわ」

「はい……」


相変わらずエスパーな奴だ。


「なぁ俺はクラスメイトと対峙したらどうするんだろうな?」

「周平?」

「俺はあいつらと対峙するのはちょっと怖くてさ……」


もちろん力ずくでいけば余裕だし負けるつもりはない……ただ俺は罠に嵌めた奴はそれ相応の罰を与えるべきだし月島達は助け菱田達には力の差を見せる必要があると考えている。


「罠に嵌めた奴やその他見下していた人達に力を見せつけた後に月島さん達が自分の助けに応じるかが不安なのね」

「ああ、そんな人じゃなかったなんて言われのも怖いがすべて水に流すことなどできないからな」

「そうね……きついようだけどもし拒まれてしまったらそれはしょうがないわ。」

「やはりそうなるか……」

「でもあなたのことを理解していて信頼していたらそれを拒むことはないんじゃないかしら?まさかそれも自信がないかしら?」


立花の言う通りだ。

だがそこに自信を持てるかと言われれば正直五分五分なとこだ。


「大丈夫よ……記憶が戻ってもあなたはあなたよ、それに私は絶対にあなたを拒むことはないわ。だから安心してぶつかりなさい!」

「立花……」


そうだ……俺には立花がいるんだ。

パートナーであり最強の支えが俺にはいる。


「それにもしそれが怖いなら拒まれないようちゃんと下準備をした段階で再開すればいいだけじゃない。最悪助ける為にパワープレイだってしちゃいけないなんてことはないのよ。」


確かに会った段階で拒まれたとしても助けるために強硬手段にでちゃいけないというルールはない。


「そうだな、なんか弱腰になってたよ。」

「ふふっ、元気がでてきて何よりよ」


立花は俺の顔をみて微笑む。


「しかし嫉妬深いお前が俺と親しい異性を助けることを応援するなんてどういう風の吹き回しだ」


立花なら聞き分けないならほっておけとか言いそうなのに。


「馬鹿にしないでちょうだい、確かに嫉妬深いのは否定しないけどあなたの2人を助けたいっていう気持ちは第1優先に考えるのは当然よ。それにあなたが世話になったあの2人を見殺しにしたらあなたが傷つくわ!」


立花は少しムキになって言う。

前世の昔の立花を考えると成長してるんだなと実感できるな。


「ごめんごめん、立花を試すようなこと言っちゃったな」


少し反省だな。


「もう!まぁいいわ。でもハーレムとか目指そうとしたらかなり例え私が一番でも嫉妬しちゃうかもね」

「ははっ、だろうな、というかマジで怖い……」

「ふふっ、そんなことになったら毎日がギスギスね」

「想像しただけでも頭がクラクラだよ……」


立花が一番である以上そんな勇気は俺にはない。

というか第2号3号の命の危険が迫るし申し訳なさすぎて無理。


「さてと……」


立花はいきなり俺を押し倒した。


「ちょっ立花!」

「キスをするわ」


立花は押し倒した俺の唇に自身の唇をつける。


「チュ……チュン……」


今度は舌を俺の口の中に入れる。


「チュ……チュン……ハァハァ……」


嫌らしい音と気持ちのいい感触が俺を体に伝わる。


「こっちも固くなっちゃってまったく……」

「当たり前だろ。未来の妻にこんなに迫られてるんだから」

「記憶が戻ったら未来のなんてう言わなくなるわね」


再び舌をいれ俺の下半身を触る。

最高の気分になり俺の精神は違うとこに飛びそうだ。

そして俺も立花のでかい胸を揉む。


「アンッ」


立花も不意をつかれたのか大きな声をだす。


「ふふっ、どう周平私の胸は?」

「久しぶりに揉んだけどいい感触だよ」


俺は正直に言う。


「ありがとう、このまま続きをここでしたいとこだけど……」


立花は大きな木に向かって魔法を放つ。


「んぎゃぁ」


その木の影からはザルカヴァと実がでてきた。


「盗み見とは感心しないわね」

「ご、ごめん立花さん、何というか二人を見てたら急に始めちゃったものでつい……」


ザルカヴァは弁解する。


「そそ、ザルの言う通り……何というか目が釘付けに……」

「実、あなたは今度私と周平の前で九十九と今やったようなことをすること!」

「そ、それは……」

「実?」

「あ、はい……」


一度渋ると立花がさらに睨み付けたので実はばっさり折れた。


「さて戻ろうか……」

「そうね」


俺達は部屋に戻り就寝した。


ガルカドール卿を戦闘不能に追い込んだのはおそらくあの女だ……

ただそのことを隠したかつての自分の行動にはまだ何か秘密があるのだろう。

俺はそれを一度胸にしまい込み眠りについた。



こういうシーンの書き方がよくわからないですはい

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