表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/280

特訓と温泉へ

タイトル訂正するかもです

 「あら周平遅かったわね。魔神モードのオーラを感じた時はさすがに少し驚いたけど強敵でもいたのかしら?」


 さすがに魔神化したのは波動を検知されるからわかるか。


 「ああ、ザ・ディサピアランスを喰らってつい魔神化したんだ」


 その言葉を聞いた立花は顔色を変える。普段冷静な立花もそれを聞いて冷静にはいられなかったのだろう。竜王ジェラード・コード・ハイペリオンは色んな意味で俺達の記憶に鮮明に残るぐらいインパクトがあったのだ。


 「ジェラードさんでもいたの?」

 「いやそういうわけではないよ」


 周平は何があったかを立花に話す。さすがに力が不完全じゃあれには勝てない……まぁ味方側ではあるがな。


 「なるほど、私の神細剣ローズメイデンもあるってことね……よく見つけたわ」

 「ああ、立花も明日あれをとりにいってくれ」

 「ええ、ただジェラードさんのあれを喰らわないといけないのは癪ね……私はあなたより再生速度は遅いし」


 再生速度に関しては、魔神は二十柱じゃトップクラスである。そんな自分でも不完全なため消滅の力を受けて再生に少し時間がかかった。立花が喰らえば俺以上に再生に時間を有するだろう。二十柱にはそれぞれ固有能力があり竜王は再生不可の消滅の力だ。魔神は再生力も高いが固有能力は戒律という解呪不可の呪いのようなものでカースギフトを与えるものだ。大賢者の叡智はすべてを見抜く知性を得るものだ。一つ言えるのはどれもそれぞれ違う意味でチートであるということだ。


 「それで祐二はどうだ?かなりグロッキー状態であそこで倒れているが…」


 死にかけというか息してるか怪しいとこだ。いったい何回殺したのか……


 「ふふっ、祐二のセンスはなかなかよ。だから思わずつい鍛えすぎちゃったの~」


 立花の奴笑いながら言ってやがる……相変わらずのSっぷりは健在だ。昔騎士団メンバーの何人かを鍛える段階で追い込んで恐怖を植え付けていたな。


 「それで一週間でものにできそうか?」

 「おそらくこのままのペースで行けばなんとか間に合うわ」


 祐二……俺はお前を信じているぞ。お前ならやれる、自分を信じるんだ。


 「さすが立花だ、この調子で頼む。俺はこの山脈の探索を引き続き行う」

 「わかったわ。でも空が暗くなってきたしとりあえず今日は帰りましょうか」


 倒れている祐二を引っ張り家へと帰還した。祐二に何をされたのか聞くと覚えてない、ただ川を何度も見たという祐二に同情を覚えたのは言うまでもない。

 今日の夜ご飯は十割そばと手打ちうどんだ。あらかじめ作ってくれるように頼んでいた。それらを食べた俺と立花はまたも感動を覚えた。


 「昔長野のほうで食べた十割そばを思い出したよ……」

 「私も秋田で食べた有名なうどんを思い出したわ」

 「二人とも意外とマニアックなものを食べたがるんでびっくりだよ」


 祐二父は苦笑している。


 「それだけグルメってことよね」


 祐二母も同じく苦笑している。


 「二人ともこういうの作れるのなら僕にも作ってよ」


 ムッとした顔で祐二は言う。


 「ははっ、すまないな、父さんたちも言われて頭に浮かばないと作れなくてな~」


 まぁそれもそうか。十割そばなんていう少しマニアックで面倒な食べ物は言われないと作ろうとは思わないだろうな。立花の稲葉うどんもそうだ。しかしこの二人は元料理人と聞いていたがそれに恥じない腕だ。俺達歩く国家の専属シェフとして検討したいとこだ。


 「それで祐二はどうですか?」

 「今日は私が魔法を教えましたがセンスは悪くないです。少しスパルタなので何回か死んでもらってますが彼ならそれに耐えられるでしょう」

 「それは嬉しいわ、神山君のほうの意見も聞かせてほしいわ」


 自分の息子にセンスがあると言われて喜んでいるようだ。レダさんが目をつけていたしセンスがないわけがない。


 「俺の方は本格的に教えるは1週間後ですが武術のほうのセンスは悪くないです。ただ甘い所がありそれが命取りになるのでそこら辺を改善すればもっと効率良くなるでしょう。優しいのは悪いことではないが時に真剣勝負の時はそれが命とりとなります」

 「なるほど、祐二はそこのとこはどうなんだ?」

 「僕は……」


 祐二は何かを言おうとしたが口を紡ぐ。何を言いたいのかだいたい察しがつく。


 「祐二は自分のそういう所を自身で長所と感じていてそれを押し殺して非情になるのは何か違うと感じているのよね」


 立花が俺の代わりに口を挟む。


 「はい……」

 「あなたの実力じゃまだ無理よ。だから自分の実力でそれを貫ける相手ならそうすればいいしできない相手ならそれを押し殺す。それの見極めと気持ちを押し殺せる精神力と客観的な分析をできるようになりなさい」

 「まぁ気持ちを貫いて死んで悔いなしってならそれでもいいけどな。絶対に曲げたくない気持ちがあるのは大事なことだ。命と天秤にかけてもいいならそれでもいいと俺は思うし」


 俺と立花の言葉に祐二は言葉をなくす。これは口で言うほど簡単なことではないからな。

 今日は温泉に入ることにしたので三人は家をでて温泉に向かった。


 「ここです」


 祐二に案内されていった場所はこの街で一番の温泉らしい。立花とは別れて二人で入ると大勢の人が入っていた。


 「なつかしい~感動するな~」


 まさかこの世界にきて温泉に入れるなんて夢にも思ってなかったからだ。


 「体を洗ったら露天風呂に行きますか?」

 「もち!」


 体を洗い終え露天風呂に入る。するとまたも感動に包まれた。


 「うん……最高……泣けてくるわ」


 昔日本で行った温泉……硫黄風呂や電気風呂まであるな……それをここで再現するとはレダさんもいい仕事をしてるな。たぶん直樹と九兵衛さんも協力していること間違いないけど。


 「周平さん本当にありがとうございます」

 「気にするな。お礼を言うのは俺の方さ」


 地球食や温泉を提供してくれたんだし感謝するのは俺達の方だ。今後は飢えたらまたここに来ればいつでも食べに来れるからな。


 「周平さんはハーレムとか考えたことないんですか?」

 「ゲホッ!」


 突然の質問に俺は驚き思わずむせてしまった。


 「いきなりどした?」

 「いや、あれだけ強くてカッコいい周平さんならハーレムとか余裕な気がするので。それともやっぱり立花さん一筋は昔からなんですか?」

 「まぁな、ただ気になる女の子はいままでにだってたくさんいたさ。でも立花はかなり嫉妬深い……たぶん適当に手を付けた奴がいたら間違いなく殺すし俺もヤバい」


 たぶん嫉妬と怒りで大きな都市一つ軽く滅ぶこと間違いなしだ。それを聞いた祐二も納得をしたようで顔が少し引きつっている。


 「確かにやりかねませんね……見てた感じ周平さん一筋ですからね」

 「まぁあいつと同じぐらい好きな女性がたくさんいたらハーレムになるかもだがそれはおそらくないからな。そういう祐二も興味あるのか?」


 「僕はレダさん一筋ですよ~」

 「ははっ、まぁそうだろうな。確かにあの人の戦闘している所は美しくて惹かれるな」

 「そうですよね~僕はそれにまず心を奪われてますから」

 「そんでもってとどめは加護をつけるための夜だよな?あの人スタイルも抜群だからな」


 祐二に少しからかいながら言うと顔を真っ赤っかにする。


 「し、知っていたんですね?」

 「ははっ、まぁな。DT捨てたのがあの人だと次の人は間違いなくかすむからな」

 「はい、もうあの人追っかけることしか頭にないですね」


 祐二は自信満々に言う。レダさんと祐二が子供を作る姿に見てみたいものだが今は違和感しかない。


 「明日からはビシバシいくから死なずに堪えろよ。

 「はい……よろしくお願いします」


 それを聞いた祐二の顔が少し恐怖で浮かんだのは言うまでもない。



明日も投稿します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ