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番人との戦いの果てに

なんとかアップできそうでよかった……

 現れたデュラハンはデュラハンの外見をしているがただのデュラハンではないのは一目瞭然だった。

不気味に黒く光る体に首からでる赤黒いモヤは残忍度を示す大きな指標だ。


ダークアヴェンジャー

レベル200

種族:魔法生物

攻撃:100000

防御:100000

魔法攻撃:100000

魔法防御:100000

素早さ:100000

魔力:100000

固有スキル:狂剣アヴェンジャー、暗黒回帰


 少しは骨のあるやつがでてきたじゃん。迷宮にいたレジェンドドラゴンと同等ぐらいかな。


 「ちょいと本気出すか」


 本気の態勢をとり戦闘に臨む。


 「ちょいとばかし不死鳥のスキルで試したいことが……」


 獣種系のスキルは覚醒というものがある。


 これは身体を極限まで鍛え限界を超えた時に覚醒する。

 その場合異能のランクが上がりだいたいB以下のやつはAに。AのやつはAAに、古代種系統のAAと幻獣種系統のSのやつは覚醒してもランクは上がらない。

 ただ1つある希少種は例外であるが……


 完全記憶パーフェクトメモリーに加えて魔神の力によって得られる身体能力は俺を覚醒段階まで持っていくのに時間はかからなかった。


 覚醒すると普通種と古代種は水、火、風、土、氷、雷の六属性のどれか一つを習得。幻獣種はもともとどれか一つが習得されていてさらに光か闇の属性を習得する。希少種は未知で不死鳥や麒麟には光属性が付与される。


 「光炎撃!」


 アヴェンジャーにまず一発当ててから体を不死鳥へと変えて飛び回る。スピードはこちらほうが上みたいなので攻撃を当てるのは容易だ。


 「光炎槍!」


 アヴェンジャーは攻撃を受けよろける。この程度の相手に遅れをとる俺ではない。


 「いいね~この感触昔を思い出すぜ!」


 宝物庫から武器を具現化させ落とす。しかし敵も雑魚ではないそれを剣で薙ぎ払いこちらに向かってくる。


 「デザートクラッシュ!」


 不死鳥化に加えて砂を発生させる。

 しかし敵もガードせず剣を振り闇属性の無数の斬撃を繰り出しさすがに予想外で攻撃を受けてしまった。こいつの闇属性の攻撃は喰らえば無傷というわけにはいかない。


 「ぐっ……」


 周平は後方に下がり態勢を立て直す。血を少し出したが不死鳥の能力で傷口を一瞬で塞ぐ。魔神の力も再生の力が備わっているが、そちらの再生スキルは不死鳥の力以上に強いのであえて使わない。というかこの程度の敵に必要はない。


 「少し血をだしちまったか……にゃろ!」


 宝物庫から剣を具現化させる。


 「轟覇剣ヴォルティジュール!」


 ひと際大きな大剣は伝説級の武器で昔魔大陸の方にあった独裁国家を滅ぼした時の戦利品だ。


 「黒天流剣術:覇剣!」


 アヴェンジャーはそれを受け止めようとするが耐えきれず体を貫通する。


 「口ほどにもないな。とどめのヘルフレアだ!」


 黒炎がアヴェンジャーを包み込み消滅した。手元に落ちたアヴェンジャーを拾い宝物庫へ入れる。


 狂剣アヴェンジャー

ランク;伝説級。

かつて復讐のために狂気に走った男が魔力を込めて作った武器。

その男は復讐を果たし武器を完成させるとともに剣に食われた。


 「へへっ、ありがたく頂戴するぜ」


 宝物庫にしまい登録をした。


 「さて奥へ……」


 その瞬間不吉な声が耳に入る。


 「アンコクカイキ……」


 ダークアヴェンジャーは姿を変え、首をはやした該骨の姿になりローブを纏う。


 レベル300

エルダーリッチ(闇貴族ダークロナルド)

種族:アンデット

攻撃:200000

防御:200000

魔法攻撃:200000

魔法防御:200000

素早さ:200000

魔力:200000

固有スキル:神破魔軸空間、物理攻撃無効、消滅の奥義


「ハマジク……」


 空間全体を大きな光が囲う。


 ハマジクとはある一定の空間で魔法の使用を不可とする第十位階魔法だ。本来なら第十位階魔法である魔力の海を使えば第十位階魔法や神魔法の行使を可能にできる。しかしこいつは固有スキルでそれをこの空間全体に作用させるかつ神魔法が付与されているので創生魔法以外はこの空間では使うことができないだろう。


 ハマジクや神魔法ももちろん俺も習得はしているが当然無意味だ。


 「うわぁ……物理無効にに強化版のハマジクかよ……面倒な……」


 昔魔法しか能のない高位魔導士にこれをしたらみんな涙目だったな。


 「しかしこいつはどうすんだ?物理攻撃は得意そうには見えんが……」


 エルダーリッチは呪文を唱えた。


 「アプソリュートエクスターミネーション……」


 周りに黒い爆発が発生する。呪いの効果が付与される攻撃なので耐性がない人間がくらえばひとたまりもないだろう。


 「これは呪術か……しかも最上級呪文……」


 エルダーリッチなら使えて当然か……ならこっちも呪術で応戦かな。魔神となれば希少な特殊術の大半は習得している。本来呪術は人では習得は難しい魔族の術だ。


 「黒呪天!」


 リッチの足元に魔方陣が発生し黒い波動で包み込むがあまり効果はないようだ。

 物理攻撃無効に魔法なしで呪術も聞かないとは……


 「さらに呪術耐性もありか……」


 「ソンナンジャワタシハタオセンナマジンヨ」


 ダークロナルドはさらに呪術を唱えた。


 「アブソリュートゼロ……」


 体を不気味に光る蒼黒い何かが包み込む……包み込まれた部分は自由を奪われる。普通の人間なら体が一生呪われる悪魔の術だ。


 「くっ……」


 無理やり黒い何かを振り払うがその隙を見逃さない。


 「クロノサン……オンネンのヤリ……」


 凄まじい数の黒槍が俺の体を貫く……


 「グアァァァァァ!」


 体を激痛が襲う……痛みを我慢し後ろに下がって槍を抜いた。


 「クソが……」


 槍を抜き傷口は再生させたが痛みが多少残っている。

痛みの呪詛の槍とか処刑でも使わねぇっての。


 「しかし楽しませてくれるなおい……これだよ……俺が望む死闘は!」


 血がたぎり本能が俺を動かす……ぶっ潰しがいがある……こんな戦いに俺は飢えていたのだ。

ただ少し冷静になって頭も上手く使わんとだがな。


 精霊術を試した…光の上位精霊を召喚する。ちなみに精霊術は特殊な召喚師のみが扱える術式である。


 「俺をもっと楽しませてくれ!いでよ、ラクシュミー」


 ラクシュミーの放つ技は回復系統だ。アンデットであるリッチには多少は効くだろうという算段だ。


 「ラクシュミー、癒しの光をあいつに放て!」


 ラクシュミーの放つ癒しの光は受けたリッチは苦しそうに悶える。


 「やはりそこが弱点か」


 宝物庫からありったけの聖剣をだす。まずは一発あれをやってみるか。


 聖剣ファシオンを手に構えた、祐二に教えるあの技だ。


 「無心流剣術:心斬!」


 聖剣で切り付ける。物理攻撃は効かないが聖属性効果は抜群のようだ。

 まぁこれは祐二に教えようとしている技だが俺はこんな技なくても気を込めれば余裕なわけだ。

 

 気を込めた聖剣をリッチに大量落下させる。落下させた後は再び宝物庫に再度戻し消滅するまでの無限ループだ。


 「これで終いだな。もっと俺を楽しませてくれるかと思ったがこれまでだな」


 リッチは大量の聖剣を体に受けついに耐えきれなくなり体が消えかける。そんな中言葉を発し始めた。


 「ミゴトダ、ダガコノサキニイクニハコレヲウケルヒツヨウガアル。ココヲツクリシヌシハナニヲイトニココヲツクッタノカ……オレハジシンノシヲモッテソレヲシリココヲマモッテイル。オレハココデスベテノマチビトヲモッテヤクメヲオエル」


 なるほど、こいつも事情があるのな。


 「ってことはまだ役目は終わらんな。お前の行く末に幸あれってもう死んでるか……」

 「デハココデシマイニシヨウマジンヨ、カミゴロシニサチアレ……」


 消滅と同時にリッチの体に光が包む。


 「ザ・ディサピアランス……」

 「なっ……」


 その言葉を聞いた瞬間戦慄が体を襲う。朱い体に銀髪銀眼……魔神モードへと体を変化させる。

 しかし魔神モードへとなったところで不完全な状態であることに変わりはない。その攻撃は周平の体を貫き右上半身が消滅する。


 「はぁはぁ……これはジェラードさんの……」


 かつてランスロット先生の元で鍛えてもらった時の記憶を思い出す。一番弟子だったあの男の記憶を俺は思い出した。


 「なるほど……ここは先生達が絡んでるってわけか……」


 消滅した体を一生懸命再生させる。

 あの攻撃は再生不可の消滅……魔神の力によってその因果律を捻じ曲げて体を再生させているが力が完全ではないため一瞬での再生ができなかった。


 二十柱の一角竜王の消滅の力……


 「さて転移装置に触れてと」


 転移装置に触れ移動すると転移した先は大きな広間だった。その空間にある武器はそれぞれ岩のようなものに刺さっている。岩は八つでうち二つは見覚えがある、というか俺と立花の奴だ。

 戒律、叡智、慈愛、調和、混沌、奇跡、災厄、創造が残るということは俺と立花を除いて二十柱のうち十二柱は現存しているということになる。


「さて回収させてもらうか神刀絶門よ」


 久しぶりに見たその愛刀は昔と変わらず輝き続けていた。この武器で何人を斬っただろうか……俺の体の一部にも等しい物だ。


武器を回収すると体が自動的にワープされ洞窟の入り口へと移動された。


 ここは神殺しの武器を守る場所だったのか……


 気づけばもう夕方に近く、長い時間潜っていたことで時間を忘れていたようだ。

 とりあえず思わぬ収穫を得た。立花にもこのことを伝えて回収させねば。


 立花達と合流するとグロッキーな状態の祐二とクスクスと笑う立花が立っていた。

 祐二よ生きていて嬉しいぞ。


いいタイトルを模索中です……

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