表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/280

レガリアの迷宮攻略2

迷宮攻略続きです。

ちょっと予定よりアップが遅れました……

 「あいつはガルーダか」


 鳥の魔物が現れ上に飛ぶ。


 「クレセントは炎、オンラクは土、レガリアは風、オルメタは水で構成されているわ、ここは風属性を使う魔物が多いから下へ行っても鳥系の魔物がでてくる可能性が高いわね」

 「ちょこまかと飛び回られるのは面倒だな……」


 最下層の方は俺や立花の仕事になるだろうからな。


 「フフフッ、この天才にかかれば瞬殺……いでよ鬼蜘蛛よ」


 直樹の声と共に大き目の銃が具現化する、銃と言っても大きさはギターぐらいで先端部はレーザー砲のような口径だ。


 「ではいくぞ!鬼蜘蛛発射!」


 威勢よく声をあげたものの銃口からは何も出ない。


 「あれ?この!この……おかしいな……故障はしてなかったはず……」


 直樹が銃の方の方に夢中になっているとガルーダが空から攻撃を仕掛けてくる。


 「そうか!安全装置が入りっぱなしだ!いやぁ~うっかり……」

 「直樹上だ!」

 「えっ……グフォ!」


 ガルーダの風の攻撃に当たって吹き飛び宙に舞う。


 「直樹……」

 「ったく……あのアホは安全装置ぐらい外しときなさいよね~」

 「慢心もいいところだ……」


 とまぁ外野は心配するどころか冷ややかだ、あいつは相手が自分より強い時ほど本気をだす傾向があり格下相手にはこういううっかりミスをかます……昔からの悪い癖だ。


 「いてて……ちょっとぉ外野の皆さんもう少し俺を心配しないと駄目よ~」


 ガルーダは休むことなく直樹に襲いかかる。


 「ったく……」


 体制を立て直しこちらに向かってくるガルーダに向かって鬼蜘蛛を発射する。


 「いくぜ!」


 ガルーダが発射された四発の魔弾を避け上に飛ぶとその魔弾はガルーダを追跡する。


 「これが追跡機能付き魔弾砲銃鬼蜘蛛さ!」


ガルーダは必死に魔弾を避けるが四発の魔弾はそれぞれ違う方向から追跡をすると挟み撃ちの格好となり四発の魔弾を被弾した。


 「しかも今撃った四発の魔弾はあたって炸裂するとネバネバがまとわりつきさらに麻痺、スロウの追加効果があるのさ」


 ガルーダは飛びにくそうになり動きもゆっくりになる。


 「俺がここの迷宮の対策をしないわけがないだろう~ルナティックフレア!」


 動きの鈍くなったガルーダが避けれるはずもなく直撃そのまま落下する。


 「とどめだ!連射機能付き殲滅魔弾銃神風」


 今度は鬼蜘蛛よりも小さめな銃をだし発射すると魔弾を連射しガルーダをハチの巣にする。


 「これぞ科学と魔法の融合だ~」


 ハチの巣になったガルーダは消滅した。


 藤島直樹

レベル:308

種族:人間

職業:魔法剣士

攻撃:110000

防御:100000

魔法攻撃:100000

魔法防御:100000

素早さ:100000

魔力100000

コントラクトスキル:魔甲人形マシンドール

ギフト:身体強化、成長速度UP、剣士適性

異能:物質変化(AA)

称号:魔工博士、脅威の奇術師

 

 直樹の奴は全ステータス十万超え、無難な高ステータスだな。


 「ハハッ、昔よりも技術を上げたようだな」

 「俊樹さんの異能で地球の銃の図鑑を取りよせてそれを見て研究していたのよ、部屋から大きな音がよく響いてたまに爆発とか起こしててね……」


 レダさんが呆れ顔で言う。


 「直樹らしいな~だが奴は紛れもなく天才、あの銃もそうだが会った時からそれは認めている」

 「周ちゃんそんなこと本人の前で絶対言わないでね、調子に乗るから!」

 「わかってるよ~」


 聞いた話だと直樹は研究と開発に三人を巻き込んで随分と迷惑をかけたらしい、本人はそれでも懲りずに研究を続けていたらしい。

 直樹が闘技場からでてこちらに来る。


 「どうだい周平、俺の力見ていただけたかな?」


 勝ち誇った表情を見せる。


 「六十点ね……レイチェルより遅いわ、それと慢心しすぎね」


 俺が何かを言う前に立花がバッサリ斬る。


 「なっ……立花君にはこの俺の開発した鬼蜘蛛と神風の凄さが伝わらなかったのかな?」

 「フフッ充分伝わってるわよ直樹、ただ最初のあれのマイナスが大きいだけよ」

 「あ、あれはだね……ワザとああいう演出をしてだね……」

 

 立花は必死に言い訳をする直樹の肩を叩き微笑む。


 「次は満点のパフォーマンス楽しみにしてるわね~」

 「あ、はい……」


 うちの嫁は言い訳がましい天才をバッサリ斬り落とした。


 「直樹は他にも武器沢山隠し持ってるだろうし次も期待してっからな~」

 「周平……ハハッ楽しみにしていてくれ」


 少し直樹は不憫だったのでフォローをしておいた。

 

 

 ◇



 ボス以外の層はみんなで適当に分担して雑魚を倒し下へと進む、二五〇層のエアロスという中型飛竜も レイチェルの魔方陣による攻撃で殲滅、三〇〇層の手前までたどり着いた。


 「次もレイチェルの予定だったよな?」

 「はい、次も私が……」


 レイチェルがそう言いかけると直樹がそれに待ったをかけた。


 「次の三〇〇層は俺にやらせてくれないか?」

 「どうした直樹?」

 「忘れててさ……俺は初代勇者としてエクリプスに召喚されてからファーガスのクレセントの迷宮攻略を実と九十九とやってきた。あの時三〇〇層のボスを三人で倒したけど三〇〇層のボスはソロで倒さないと最下層には進めない……あの時を超えたことを証明したい」


 オンラクの迷宮で実にもソロでやらしたからな、召喚された勇者にとって迷宮は最初に攻略することを強いられただけあって因縁じみたものがあるのだろう、 直樹も久しぶりに迷宮に入ったことでその気持ちが蘇ったのだ。


 「俺は構わんさ、レイチェルも譲ってくれるか?」

 「ええ、代わりに四〇〇と五〇〇はいただきますけどね~」

 「ありがとう」


 扉を開き直樹は闘技場の真ん中に行き俺達は外野側に行く、するといつも通り魔獣が現れた。


 ウム・ダブルチュ

レベル165

種族:獣族

攻撃:25000

防御:20000

魔法攻撃:20000

魔法防御:20000

素早さ:23000

魔力:20000

固有スキル:混沌の翼、烈風の舞


 ウム・ダブルチュか……ライオンの体に鷲の頭と翼を生やした風の魔物だ。


 「いくぞ鬼蜘蛛!」


 直樹は早速鬼蜘蛛で動きを封じる。


 「もうさっきの失敗はふまないさ~神風!」


 神風による連射攻撃だ、だがさっきのガルーダみたく聞いている様子が見られない。

 どうやらウム・ダブルチュの周りには風のバリアのようなものが発生しており弾丸が皮膚に到達する前に風の影響を受けて弾道が変わって威力を落としさらに皮膚の表面に発生している防風が完全にそれをガードしている。

 鬼蜘蛛による攻撃は奴が現れた直後だった&当たるまで追跡をする特性をもつことから当てることができたのだろうが動きを封じるネバネバは風によって付着したのが離れ意味を成していない様だ。


 「エアロバリアか……小癪な……」

 

 直樹は武器を一度しまい二つの刀を手に構えた。


 「これならどうだ!」


 刀から放たれる無数の斬撃を放つ、ステータス差もありエアロバリアを切り裂き直接ダメージが通るが向こうも上に飛び回避する。


 「やはりこの程度……もらった!」


 斬撃を連続で飛ばしダメージを与える、スロウと麻痺の効果は効いている為動きが鈍く直樹の斬撃はしっかり命中しウム・ダブルチュはよろよろ落下する。


 「縮地!」


 落下してくるウム・ダブルチュを直接切り刻むとそのまま息絶えた。


 「剣技の方も鈍ってないようだな」

 「当然よ~剣技が鈍らないように定期的に剣を握らせては模擬戦してたんだから~」

 

 騎士団メンバーはみな何かしらの武器に精通している、というか無理やりさせたというのが正しいがな。

 ここにいるメンバーであればシンとレダさんは剣、椿と直樹は刀、レイチェルは槍だ。


 「直樹が騎士団に入った頃の剣技を見れば比べ物にならないほどの成長ぶりさ」

 

 直樹の剣技は当初今のクラスメイトのようにステータスやギフトに頼ったものだったので騎士団に入った時に本格的に教えたのだ。


 「さて第二形態がくるわ、ここからが本番ね」

 

 倒れていたウム・ダブルチュの体の傷が再生されオーラが放たれるとそのまま立ちあがった。


 ウム・ダブルチュ改

レベル210

種族:獣族

攻撃:38000

防御:28000

魔法攻撃:30000

魔法防御:30000

素早さ:35000

魔力:30000

固有スキル:混沌の翼、烈風の舞

 

 オンラクの迷宮のウシュムガルと似たステータスだ。


 「さてウォームアップは終わったし本気でいかせてもらおうか!」


 パワーアップしたウム・ダブルチュは舞を始めるとさっきよりも強力なエアロバリアを放ち宙を飛ぶと闘技場内に竜巻を発生させ風が吹き荒れる。


 「くっ……鬱陶しい風だな……これだと鬼蜘蛛も神風も駄目だな……接近戦もこの風だと面倒だな……」


 ウム・ダブルチュの空からの攻撃が来る、翼が光り無数の風の刃が飛んでくる。


 「ちっ……」


 ウム・ダブルチュは空を飛んだままその場所で円状の風のバリアを作る。


 「あそこで守ったまま攻撃を加えるつもりか……なら……」


 直樹はさっきとはまた違う白銀の大きな銃と何やら怪し気な機械仕掛けのベルトをだしてはめた。


 「科学の力を見せてやる、風吸収ベルトスイッチオン!」


 すると直樹の周りに風が周りの風が集まる。


 「少し遊ぶとするか……」


 直樹は闘技場内を移動しながら白銀の銃を構えた。


 「速連射付き魔弾銃白夜の威力をご覧あれ」


 縮地で移動しながらウム・ダブルチュに向かって撃つが風のバリアに阻まれてバリアを貫けない。


 「直樹の奴一体何をするつもりかしら?」

 「あのベルトが鍵だろうな……小型銃は移動しながら撃つためかな?」


 風を吸収するといってもあいつから無尽蔵にでるであろう風を吸収しきれるとは思えない……直樹の奴どうするつもりだ?


 「どうやら風は無尽蔵のようだな……なら都合がいいな」


 直樹は構わず打ち続ける。


 「どうやら今の威力を十発ほど打つと穴が一瞬開くようだな……」


 左手にもう一つ同じ銃を取り出すと風のバリアに穴が開いたその瞬間にもう片方の銃を打ち込むという作業を繰り返す。


 「撃ち込まれた氷結弾は中で氷の魔法が発動する、それが蓄積したらどうなるかな?」


暫くその作業を続けているとウム・ダブルチュを包む円状の風のバリアが凍り始める。


 「なるほどな、風のバリアに穴が開いた瞬間氷の弾丸を撃つことであのバリアの中を凍らせる作戦ね」

 「凍り付き始めた風のバリアを放置するわけにはいかんだろうから奴は解除せざるを得ない状況になる」


 解除されたその瞬間が勝負だな、後は皮膚表面を覆うバリアを貫通できるかどうかだ。

 ウム・ダブルチュが円状の風のバリアを解除する。


 「きたな、来い!」


 今度は紅いグレネードランチャーのようなものを手に具現化する。


 「広域殲滅用グレネード紅魔!そして風吸収ベルトで吸収した風を魔力に変えこのグレネードに注入!」


 グレネードから発射された高威力の砲弾はウム・ダブルチュの風のバリアを貫き直撃する。


 「この威力ならガードしきれないようだな~」


 グレネードを数発撃ちその全てが直撃するとウム・ダブルチュはよろめき落下する。

 


 「これで終わりだ!」


 さっきと同様縮地で近づき刀を手に切り刻むとウム・ダブルチュは完全に消滅した。


直樹はもっと大人で落ち着いたイメージの予定でしたが天才を強調するキャラに変わってしまいました(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ