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自重しない迷宮荒らし

感想あったらお願いします。

 下の層まで瞬く間に攻略していった。


 覚醒したことで大幅にアップし、体力も無尽蔵で何十層と下に下がっても疲れを感じさせなかった。敵も鉄巨人よりも遥かに強い敵がでてきたが、もろともせず進んでいった。


 「このままいけるとこまでいくぜ~」


 二十五層ごとに転移装置は存在せず百層ごとにあった。一度地上に戻ろうとしたが、五百層にでてきたボスであるファヴーニルと素手でインファイトしたら倒すのに十分とかからなかった。ファヴーニル自体はステータス平均七万ぐらいの敵で、覚醒した直後ならいい勝負ができたのだろうが敵を倒すたびにレベルが上がりステータスが急激にあがるので最早敵ではなかった。しかも戦うたびに前世の記憶らしき断片が次々に頭の中に浮かんでくるので、このまま下に進むことにした。


 神山周平

種族:人間?

職業:魔神

レベル:150?

攻撃:300000

防御:300000

魔法攻撃:300000

魔法防御:300000

素早さ:300000

魔力:300000

固有スキル:魔神の戒律(不完全状態)、

異能:アイスショット(C)、チャッカファイア(C)、粘着弾(B)、チャージショット(A)、天の糸(AA)、物質具現(AA)、不死鳥の橙炎フェニックスフレイム(S)、完全記憶パーフェクトメモリー(S)、砂のデザートロード(S)宝物庫シャツカンマー(S)

称号:神殺し、煉獄の王


 「ヤバすぎる……どんどん自重しなくなってきてやがる……」


 また迷宮で倒した魔物はどれも図書館で見た本にでてくる災害指定の魔物や伝説級の魔物ばかりで、それらの素材をしっかり回収させてもらった。


 「大富豪への道~」


 外にでてもお金に困らないことは確信し、素材が痛まないやり方で魔物を倒し回収していった。ちなみにボスの階層以外は基本的には一層一時間以内で、魔物を駆逐して素材やお宝を回収し、一〇〇層攻略したら睡眠をとるというローテで進んだ。


 「七百層か……」


 自重しない圧倒的な力で各層を突破し、今七〇〇層の扉に辿り着いたが、ハッキリいって無敵状態だ。


 「軽く遊んでやるか~」


 扉を開け入ると上のボス層同様、闘技場のような作りをしており、闘技場に上がるとボスが攻撃を始めてくる。


 「どれどれこいつは……」


 レジェンドドラゴン

レベル250

種族:古龍種

攻撃:100000

防御:100000

魔法攻撃:100000

魔法防御:100000

素早さ:100000

魔力:100000

固有スキル:竜王の加護、龍の息吹、


 「少しは骨がありそうだな~」


 戦闘態勢に入り、チャッカファイアとアイスショットを発動寸前の状態にして、それぞれの腕に炎と氷を付与した状態にしてレジェンドドラゴンに襲いかかった。これはただのCランク異能で、それぞれの能力としては炎と氷を発生させる異能だ。


 「いくぞ!」


 高速で移動した後高く飛び上がり、お腹の部分にパンチを放つ。属性自体に耐性があるようで、炎と氷はかき消されるようだったが、拳の攻撃力自体は効いているようで連続パンチをしたらよろめいた。


 「デザートハリケーン!」


 砂で竜巻を起こしレジェンドドラゴンを包み込む。レジェンドドラゴンは竜巻に巻き込まれ飛ばされたが竜巻から解放されると、大きく飛び龍の息吹を放った。


 「橙炎壁!」


 不死鳥の炎で防壁を作り出し、龍の息吹をガードする。しかし龍の息吹の威力が思いのほか強かったのか、無傷で済んだものの防壁は消滅した。


 「もし至近距離なら貫通していたな……」


 どうするか考え、まだ使用していない不完全の魔神の戒律を使ってみた。


 「この力は……」


 発動したことで過去の記憶がまた蘇る。それはこの力を手に入れた時の記憶……大いなる神殺しの力の一部を手にし、この世界の神と戦うきっかけとなった出来事だ。


 「ふむ、お前ごときにこの力を使う必要はなかったな……」


 銀髪に朱色のかかった魔神化した体から放たれるオーラは、古龍すらもか弱い蜥蜴と成り下がる。


 「殲滅の光!」


 レジェンドドラゴンに向かって放たれたその光は命を一瞬で奪い取った。普通なら体が消滅し、死体も残らないが、レジェンドドラゴンのステータスの高さに加えて、こっちの力が不完全だからか消滅は免れたのだ。


 「ハハッ、強くなった反面今の俺をクラスメイトが見たらどう思うか……」


 クラスで無能力者と呼ばれた自分はもういない……ここにいるのは人間の皮を被った化け物なのだ。


 戦うたびに断片的ではあるが昔の記憶を取り戻しつつあり、それはおそらく自分の前世の記憶で間違いないはずだ。最早このステータスはもう人間ではないしそもそも自分が何者なのだろうか……とりあえず説として考えてみたが、前世で持っていたチートスキルを自身の死を超えるダメージで覚醒し、ステータスやレベルが昔に戻ろうとしているという感じだと推測。


 称号を見るとどのみちもう神の敵だしあそこには戻れまい。まぁ心残りはあるが、現時点であそこに戻って月島や杉原を救出したとしても、それは奪ったことになる。そのままにするのは少し危険かもしれないが、何人もの人間に好意を持たれているあいつらがすぐにどうこうはされる事はない。


 そしてあそこで俺を殺そうとしたクラスメイトが二人……別にあいつらのことを戻って殺す気はないがあの二人に関してはいずれ何かしてやるか……その他のやつは最早どうでもいいが、あのクラスメイトすらも殺そうとしたあいつらの歪みはいずれ他の奴にも浸透するだろうし、それはさすがにまずいだろう。

 

 ここを出たら陣に会いたい……あいつなら今の俺の言葉に耳を貸し信じるはずだ。


 色々考えながら迷宮を攻略し今度は魔神のことを考えていた。


 図書館の閲覧禁止の棚にあった神に仇名す二十柱の神殺し。その一柱である魔神……俺がその一人であり世界の神に喧嘩を売った化け物だというわけだ。

 

 上等だ……神を殺して元の世界に帰れるなら神を殺す!

 

 そんな決意のもと下層へ進んだ。




 戻った時に声が出なくなると困るので、独り言をブツブツいいながら突き進んでいたが、気付けばもう九百層の手前まで辿り着いた。ボスは四百層から戦っているわけで、少なくとも五百層以上進んだことになる。


 「さて次は九百層か……しかし落ちてからどのぐらいたったのかな?だいたいだらだらする時間も含めて、ここまでくるのに三週間ぐらいはたったぐらいだと感じているが、実際はわからないところだ」


 扉を開けるとそこには大型のゴーレムがいた。


 「どれ……」


 マスターゴーレムmkZERO

レベル300

種族:魔法生物

攻撃:180000

防御:180000

魔法攻撃:1

魔法防御:180000

素早さ:18000

魔力:180000

固有スキル:割合ダメージ無効、魔法防御耐性、ゴーレム召喚


「なんつーインフレ……まぁ今の俺の敵ではない」


 物質具現の異能を使いメリケンを装着。この異能は自分の力を失うと具現した物質は失われるが、自分の力がかかっている限り、出した物質を存在させられるという異能だ。当然生き物関連は不可能だ。


 「おらぁ!」


 一発殴っただけでゴーレムが吹っ飛んだ。九百層のボスをいとも簡単に吹き飛ばす自分に驚愕を隠せない。


 「固いな……よし、いでよ王大剣オベリスク!」


 十メートルを超える大剣をゴーレムの頭上に落とすとゴーレムは倒れる。


 「あとは核に直接ぶち当ててと……」


 そういえば魔法も思い出してきたし使ってみるか……とりあえず前世の記憶から思い出した魔法を適当に選んでみた。まずは常人の限界とされる第七位階魔法だ。前世ではそれよりも高位の魔法をよく使っていたみたいだが……


 「ルナティックフレア!」


 不規則な波動が一つの場所に集まり、爆発を起こす魔法だ。ゴーレムの核にひびがはいるが、無数の小さなゴーレムを召喚し始めた。


 「ちっ、なら第九位階魔法で蹴散らしてやるぜ、プリズムアーク!」

 

 これは大きな棺を具現化し、それが開くと同時に眩い光の衝撃波を放つ魔法で、最大種出力で放てば小さな街一つなら簡単に滅ぶだろう。光が周りを包み大きな爆発と衝撃が走る。


 続いて放つのも第九位階魔法だ。


「まだまだ、グランメテオ!」


 これは無数の隕石を空から落とす魔法で、落とされた隕石が落ちると同時に爆発を起こす、広範囲殲滅魔法だ。召喚されたミニゴーレム達は瞬く間に消滅し、身動きのとれなくなっているゴーレムを残すのみ。最後は核に向かって力を込め、思いっきりパンチをすると核が割れゴーレムが消滅した。


 「いや俺強すぎんだろ~」


 自分の強さに感動し残りの層を攻略していく。相変わらず魔物をもろともせず、殺しては魔石や死体を回収する。不死鳥の再生がチートすぎるし、砂の王も砂のある場所では特に無類の強さを発揮する。

 

 何より魔神の戒律が神スキルであった。


 魔神の戒律(五十パーセント)

 あらゆる異常状態を無効、神魔法や第十位階魔法までのすべての魔法やその他の特殊術、あらゆる体術を習得することができる。簒奪、コピースキルの完全無効。

 エナジードレイン:大気からエネルギーを常時吸収し一秒間に体力の千分の一が回復。

 生命の嘆き:周囲にいる生命体の体力を吸収する。

 煉獄地獄:自身の周囲を煉獄にする。

 戒律:破るものに死を与える。

 魔神化:不完全(五十パーセント)

 ほかにもあるが特に強いやつがこれだ。


 とりあえず外に出たら魔石や素材を売っぱらって金にして旅をしたい。魔王というのにも興味があるしぜひ会ってみたいものだ。

 

 そんな考え事をしながら下へ下へと行くと、大きな扉の前に辿り着いた。


そろそろヒロイン登場。

8月20日改稿にてさすがに殺そうとした2人がどうでもいいは少しおかしいのでちょっとスタンスを変えました。


2019年3月11日修正


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