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猫神様  作者: monolith
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ギリギリのすれ違い

さあ、山へ…

そうして山を上がる道の近くまで来ました。

「ゆう君…もうばー様は下に下りたのかな?」

「まだいると思う。いつもならもう少し…」「あ、来たよ」

そうして私たちは草の中に隠れました。

ばー様は道の下まで来ると山に向かって合掌したまま一礼しました。そして…

「さて、今回も無事おわーて良かったわぁ…ねご様もこれでいっときゃ鎮まっけんね」(今回も無事に終わってよかったわ。猫さま?もこれで一時は鎮まりますからね)

そう呟いて反対の道から下に降りていきました…

「よかったぁ…逆を行ったから見つからなかったね!」ゆう君はそう言って茂みから出ました。

「よし!みんないくぞ!」「うん」

山道を登っていきました…

ある所から木が増えてきて日の光が入らなくなってきたので懐中電灯を付けました。そして5分くらいですね。

歩くと金網が見えました。



金網にはツタが茂っていて皆さんが見るようなひし形の登れる金網ではなくて長方形を組み合わせた金網でした。上にはトゲトゲの鉄線があり登っても入れないようにされていました。

入口は普通に南京錠がしてありましたがその入口の上にしめ縄があったり何故かお札のような紙が扉の上部中央に貼ってありました。


私は

「ゆう君ここまで来たんだしもう帰ろうよ…何かジメジメしてるし中はもっと暗いから見えないよ…」

そう言って帰るように言いました…しかしゆう君は

「中になんか見えるよ!お線香を炊いてる匂いもするから多分中に何かあるんだよ!見に行ってみようよ!」

まるで…それ以外は見えないかのように中に何とかして入ろうとし始めました…

「だけど入口も閉まってるから無理だよ!早く帰ろうよ!」

そう言って私たち3人は帰ろうとしましたがゆう君は…

「あ!あそこに小さな穴があるよ!」

そう言われてゆう君の指さす場所を見ると茂みに隠れて見えにくいですが確かに猫が通れるくらいの穴が開いていました…

「でも小さいしゆう君もみんなも通れるかギリギリだよ!早く帰ろう。ね?」

私はそう言って連れて帰ろうとしましたがゆう君は…


「じゃあもういいよ!僕ひとりで行くから!」そう言って中に入ってしまいました…

……どんなことをしてでも止めればよかった。後悔してももう遅いけど。

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