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詩*あなたと*

プール

作者: a i o

プールの中で君といたい

声がそこいらに響くような

屋内のプールで

ずっと


海みたいに

しょっぱくないし

高波もこなけりゃ

べたつくこともない


塩素の匂いを嗅ぎながら

ビート板を頭上に背泳ぎ

高い天井を見てる


日がな一日

デッキチェアに沈みながら

プールサイドで欠伸してる君の

手を取って

引き摺り込んでは

たかが知れてる深さを潜って


ここにずっとふたりきり

怖くて懐かしい

水の感触に包まれながら

巨大な水槽を泳ぐ

手のひらの水かき

僕ら

静かに馴染んでいって


口の端から零れた泡で

好き、と伝えられるような

どこまでも透明な視界を

恐れずにいられるような

ふたりを夢見て


静けさの中で

疲れ切った幼子のように眠る

空色の淵

ここにずっとふたりきり


哀しくしあわせでさみしい







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