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第3話 「妖怪ポンタ」

「いきなり銃ぶっ放すなんて~」辺りのやりとり、次話の繋がりで変だったので修正しました。

 (アアンッ撃たれたポン!! ポンケツ撃たれたポン!! もうダメだ死ぬ! 死んでしまうポ……ん? 痛く無いし熱くも無いポン??)


 ポンタは震えながら撃たれたケツに恐る恐る手を伸ばした。


 (あ…穴があいてるポン……)そのまま指を入れてみた。


 (ん……ポンっ!? ああっ)


 撃たれた割には小さめの穴を確認するポンタ。やはり痛みは無いんだけれど気持ち良い気がする、そりゃそうだ。


 「これんっ……お、お尻の穴だポおおっん!? んッんんっン〜〜!!!」ビクンビクンッ


 ポンタは元気いっぱいだった。


 「そんなっ……ちゃんと狙ったのになんで当たらないんだ!? 近距離でしかも散弾使ってるのに……これじゃあ私ただの下手くそじゃないか……」青ざめた金髪メイドがボヤく、良く見るとうずくまっているポンタの左上の壁には見事な大穴が空いており彼女の腕前の凄さを物語っていた。ヒュー


 「ご主人様しっかり!」シャーリーFが慌ててポンタを抱きかかえる。


 「ああ、かわいそうに……こんなに震えて、怖かったのですね……」抱き抱えられるポンタはだらしなく涎を垂らしビクビク痙攣していた……事故とはいえ菊門で自慰してしまったが、どうやらバレていないようなので内心ホッとする。


 「ふぅ……シャーリーFポンは……何故ポンタを助けるんだポン?」絶頂の余韻から回復し、まさに賢者顔でメイドさんに問いかけるアナニストポンタ。


 「それはもちろん、私のご主人様だからです!!」シャーリーFは曇りの無い笑顔でそう答えた。


 (ふむむ……よう分からんけどポンタの事を本当にご主人様だと思ってる痛い子みたいだポン!)ポンタはすっごい気持ち悪い顔でニヤニヤした。でもメイドさんってオタクの憧れの存在だからさ、それがよう分らんが実際目の前に居てポンタは自分のご主人さまだーと言っているのだ、これはみんなニヤニヤしちゃうって。


 「……お前、魔物なのに言葉を喋れるのか?」金髪メイドがめっちゃテンション低い声で話しかけてきた。自分の腕前がとてもショックだったようで表情が暗い。


 「ああたり前だポン! いきなり銃ぶっ放すなんて酷いポン!! 死ぬかと思ったポン!!!!!」


 「いや、だってどうみても魔物だったし……動くな言ったのに動いたし……」わかる。


 「まずオイラは魔物じゃないポン! タヌキのポンタだポン!」


 「え?タヌキってあのタヌキ? お前もしかして……いや、でも喋るタヌキなんて私は知らないぞ、そんなの居たら妖怪じゃないか……!」


(お前もしかして……って意味深だポン、てか妖怪って……ん?? そうか、オイラ妖怪だったのかポン!!)ポンタは重大な事に気がついた……そう、ポンタは動物からタヌ人間になった時から既に人間が言う妖怪化け狸に進化していたのであった。


 化け狸。


 某情報サイトによると古くは奈良時代から存在が確認されており、人に化けて歌ったり物に化けたりして人間をバカにしたという。しかも狸は日本では森羅万象を司る神とされていた。


 そもそもタヌキが人里で家借りて仕事して、コンビニで食いもん買ってゲームやアニメ三昧してるなんておかしい話なのである。


 (化け狸……いや、オイラは……妖怪タヌ人間だポン!!)


 新妖怪の誕生である。

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