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第2話 「朝食」

 おいしそうな匂いで目が覚めた。どうやらベッドの上らしい。

 窓から光が差し込むのを確認して、朝だと認識したポンタは頭の中で現状を整理し一つの結論に達した。


 (ふむ、どうやらポンタはどこかに転移してしまったみたいだポン)


 原因は分からないけどあの日はやたら眠かったのは覚えている。まあ仕事上がりに眠いのはいつも通りだし帰ってカフェインたっぷり飲料摂取しながらカツサンド食ってゲームするのは日課だし…カツサンド食って…カツサンド…ん?


 グォォオオオーーーン!!!


 突然ポンタのいる室内に重低音の効いた爆音サウンドが轟く、ポンタの腹からだ。


 「クッソ腹減ったポォオオオオーーン!!!!」


 そういえば何も食ってない事を思い出したポンタは渾身の力で叫んだ。もちろん適当に叫んだわけではない、おいしそうな匂いがしたからもしやと思い叫んだのだ。


 ガチャリ、「お待たせ致しましたご主人様!朝食で御座います!」


 部屋の扉が開き、あのときのメイドさんが現れた。


 「ポンポーーーーーン!!」


 ポンタの寝ているベッドの前に朝食が用意される。超旨そうなお肉とチーズ、水々しい野菜を挟んだパンは軽く焼かれて香ばしいにおいがする。そしてふっくらオムレツ、いい香りのするココアとデザートのプリンだ。


 「さあお召し上がり下さいませ、ご主人様!」


 ポンタを助けたメイドさんは満面の笑みである。けっこう可愛いしオッパイもデカい、しかしそんな事は今のポンタに関係無い、ポンタは目の前のご馳走しか見えていないのであった。


 ポンタがご馳走に手を伸ばしたその時廊下から……


 ダッダッダッダッダッダッ……ガチャッバンッ!!


 「ンポッ!?」突然ドアが激しく開き、びっくりするポンタ。

 

 「そこの魔物動くな! シャーリーF、貴方何をしているの!?」


 ドアを乱暴に開け、突然現れた金髪メイドに銃のようなものを付きつけられ白目になるポンタ。ポンタは知っている、あの銃はレミントンM870の一番ちっこいやつ。特殊部隊が鍵のかかったドアのブリーチング用に使うやつだ。撃つと鍵ごと吹っ飛ばして大穴が開く、ポンタに当たったらタヌハンバーグの具確定である。


 「んひぃいいいポンされちゃうポン!! 御助けポーン!!!」さっとシーツに隠れるポンタ、頭だけ。


 「うぁあっ! 動くなといっただろう魔物め!!」金髪メイドは躊躇なくポンタの尻を狙い撃つ……!!「あぶない!! ご主人様ッ!!!」


 ズドーンッ!!


 室内に大きな銃声が響いた。

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