ドラゴンスレーヤー
2話目が
「カシナーテ、ドラゴンの財宝を狙ってワームに殺られてたパーティがいたんだけど理由を聞きたい」
ギルド長であるマーカスに会うなり切り出す。
「いやこちらからは箝口令がひかれて情報が漏れるとしたら、あの王子か」
迎賓館にいた異国の王子本人かの側近からと言うことらしくマーカスは王宮に行くからついてきてくれと急ぎ足で向かった。
中に通されるとクファールム男爵が前と同じで待っておりマーカスが挨拶を行い私も頭を下げる。
「ライネル公女とのお見合いで来ていたのだがな、次から次へと問題を起こしてくれる。困った御方だ」
「問題は冒険者が住みかに潜り込んでいるということが知れたら不味いことになります」
マーカスがため息をついて言うと男爵は、
「ギルドで23階を立ち入り禁止にしろ、危険で命の保証ができないと」
「長くはできないと思いますが立ち入り禁止にします。そちらの方をお願いします」
「言われるまでもない、大臣から向こうの代表に申し入れをする」
そう言うと男爵は忙しいのか行ってしまった。
「マーカス、立ち入り禁止と言っても具体的なことをしないと抜け駆けする輩もたくさんいるから」
ギルドに戻りながら話をする。
「1日銀貨11枚で23階に降りるのを物理的に通行禁止できると思うけど」
提案してみるとマーカスは何をするのか聞いてくるので21階のワーウルフの長老に22階への階段を閉鎖してもらうようにしてその見返りに銀貨10枚で頼むと伝えると、
「冒険者と亜人が手を組むとは上には言えない、だがそれが一番良さそうだ頼む」
首を横にふって呆れたようだが頼むしかないと言うのもわかっているので依頼書を作りにギルドに戻ると直ぐにマリーネの店に寄り色々購入すると20階経由で飛んで向かった。
「我らを討伐する者達と事を構えろと言うことか」
ワーウルフの長老は呆れながらも近頃冒険者が増えて好戦的なため迷宮の奥にと言うことで渡りに船らしい、
「薬草、食料、ショートソードがあればバリケードを築くが良いかな」
「武器はと言いたいが手を出すパーティが悪いと思えば致し方ないか」
先ずは30日分銀貨300枚で頼まれたものを買ってくると約束をして地上へととんぼ返りをした。
最近はご無沙汰している鍛冶屋に向かう、バータネンと言う中年の厳ついおっさんであり愛想がないが仕事はしっかりしているので冒険者はよく利用するがどちらかと言うとミミさんが目当てなのも多い、
「お久しぶりですねドレークさん、今日は何をお売りになられますか」
確かにこの仕事を始めてから売りにしか来てないので苦笑いをしながら、
「ショートソード程の大きさの武器をいくつか欲しいのだけれども有るかな」
そう言うと飾ってある極上なのを勧めてくるので訂正して数がほしいと言うと後ろから、
「数打ちなら他の店いけ、ばかやろう」
バータネンが怒った声で言ってきてミミがあわてて押し留め、
「お客さんに何てこと言うの、理由があるみたいだから頭ごなしに言わないのお父さん」
トンビが鷹を生むというのはこんなことを言うのだろうと思いながら、
「集落の自衛のためにギルドの依頼もありますが必要なんです」
バータネンはそれを聞くと仕方がねえなと言う言葉と裏腹に予算内でショートソードをいくつか選んでくれ、
「これはもう使い物にならないから持ってけ」
そう言って使い古してはいるが丁寧に研磨してある物まで余分にくれた。
「来月も続くならまた買いに来るので前もって知らせるのでお願いします」
礼を言いザックへ入れるとマリーネの所で頼んでいた傷薬や病気用の薬草をもらい結局は赤字なのだが騒ぎになるよりましと言うことで再度向かった。
「長老これって」
到着してバリケードを作り終えているにだが、
「例の件で共闘することになったのでな、暴れられれば双方とも迷惑千万なのでな」
目の前ではワーウルフとワータイガーそしてリザードマンが話して準備を進めているようで持ってきたショートソードや薬草を渡すと士気があがり活気が出てくる。
「もしかしたらわしらも22階へ移住する。ここはワーウルフにとっては手狭になりつつあるからな」
ワーウルフは子沢山で最近の騒ぎで身の危険を感じ盛んになったということらしく今住んでいるところはワータイガーに譲ると言うことだった。
「冒険者が来たぞ、6人」
偵察に出ていたワーウルフが素早い動きで戻ってくるとバリケードの後ろへ飛び込み、リザードマンがハルバードをかまえワーウルフが石を持ちワータイガーが持ってきたショートソードをかまえた。
明かりと共に6人パーティがやって来る。
中堅より上のアンガスのパーティでバリケードを目の当たりにすると足を止めこちらを見ながら相談している。
ウィザードのリズリサが前に進んできたので魔法の注意を促すとワーウルフが持っていた石を投げつけあわててアンガスが盾で防ぎながら詠唱を続けさせており
「ファイヤーボール」
火球が出現して勢いよく飛んできた。
「来るぞ、水桶を構えろ」
バリケードに当たり爆発する。爆風はバリケードを越えて後ろに向かい火の手が上がるがすぐ消し止められリズリサが驚いていると石投げが再開され頭に命中したらしく射程外へ運ばれていった。
「こっちから見ると迫力あるけど対応がすごいな、隙も無い感じで」
感心すると皆ニヤリと笑い張り切って動いていた。
その後もアンガスと別のパーティで襲撃したが追い払われそれを見届けると地上へ戻り、宿のオークスに入るとゆっくりと酒を飲む、最初はどうなるかと思ったが団結しており上位のパーティでも対応が出来るだろうと思いながら久しぶりにベットでゆっくり寝た。
「聞いたか21階の、それでギルドが23階を立ち入り禁止にしたのか」
数日たってパーティが戻ってきて噂は一気に広がっている。
「アンガスもTOPの仲間入りかと思ったが亜人相手にてこずるとはまだまだだな」
酒場では言いたい放題の憶測が広がり23階の件も噂で上がるがリスクを考えて手控えているらしかった。
ギルドに向かうとマーカスが複雑な顔をして、
「入り込まないのは良いが組んで対抗するとは頭がいたい後々問題に」
「仕掛けなければ襲いはしないだろうしカシナーテが戻ってきたらバリケードも解除といけばいいが」
マーカスは手をふって部屋へと戻っていった。
「それで23階で遭難した冒険者の回収を今更ながらお願いをしたいのですが」
ヘルネリアが声をかけてきたので、
「私だけ通行できたと知ったら問題が、それと最初に報告したとおりワームに丸呑みされていると思うから回収もだしあれだけの大群に家主がいなければ無理だよ」
「そうなんですよね、事前調査と言うことで」
回収してこないとその分は上乗せできない成功報酬と言うことだがやはり気になるのでしばらく潜ることにした。
オークスに戻るとライネルが待っており、
「23階が立ち入り禁止ってなにがあったんですか」
あわてて聞いてくるのでふとアポロニアが居なかったなと思い出し、
「荒らされないようにだ、そう言えばアポロニアは居なかったな何か知ってるライネル」
「戻る以外は、そう知られたって言ってたけどその事かな」
巣の場所をかと考えた物のそんな細かいことでと考えライネルも潜りたいと言うので一緒に潜った。
「すごいです」
ライネルが顔を赤くして興奮するのもわかる。冒険者はいくつかのパーティで組んで共同作戦を行っており21階の通路では争いは激化している。
個々の能力では冒険者が圧倒的だが連携がうまくとれておらず数にもまだ差があるので突破できない、
「村の移設は終わったが22階は通路でなく平原、どの様に戦えば良いのか」
ワーウルフの長老が聞いてくるので、
「罠色々仕掛けて精神的に疲れさせるのと声などだけで緊張させる夜襲と、それになれた頃に実際の攻撃をすればこんな戦いをするよりも損耗が激しいと思います」
「そうか、森に罠を仕掛け少数で偵察をさせるか」
そう言っていると次の攻撃が始まる。
ファイヤーボールが4発次々着弾してバリケードにほころびが出る。ここを放棄すると長老が伝えるとバリケードに火をかけ下の階へと撤退を開始した。
ワーウルフの新しい村はリザードマンの沼地の村を抜けた奥にあり突破するのは難しい、
「半日やそこいら煙でおりては来ない、その間に指示した場所に罠を作りまくれ」
ワイヤーで釣り上げるのや尖ったものが落ちた先にある落とし穴、枝をしならせ引っ掛かったら鞭の一撃となる物まで色々と設置しまくり突破して高揚した冒険者に地獄を見させる準備はできたようだった。
「23階へ行ってきます」
ライネルが明るく手をふると子供たちや残った老人が嬉しそうに手をふり見送ってくれる。
相変わらずの人気にライネルもまんざらでもなさそうに笑顔で答えており23階への階段まで見送られながらドラゴンの巣穴へと向かった。
23階におりてすぐ気がつく、何がというと生き物の気配や鳴き声等がしない。
ライネルに外で待つように言ったが頑としてゆずらず2人で穴におりていく、ワームも位置もの場所でうねっておらず姿が見えず緊張しながらカシナーテの寝床におりたった。
「カシナーテまだ帰ってないみたいですけどあの焼け焦げた壁や床は」
高熱で焦がされ一部の壁は熔けてガラス化しており姉妹でケンカをしたのかと思いながら高熱で溶けたり燃えたりしてしまった宝の山を見て溶かす手段がなければ持ち出せないなと今回の問題の解決にたどり着いたことに疲れを感じていると吼える声が聞こえて心臓が苦しくなった。
「あれはアポロニアお姉さまそれともカシナーテかな」
以前聞いたカシナーテの吼える声とは違いさらに高音なので、
「多分アポロニアだと思うが他の生物かもしれない」
「さすが夫婦なんですね、声もわかるなんて」
違うとも言えずに苦笑しながら見えない大きく回り込んだ場所にある穴を見つけ降りる。
慎重に何かあればライネルを逃がしてと思っているのだがライネルはアポロニアと決めつけているのか心配そうに急ぎ足で下っていった。
「美しい」
下った先でライネルが急に止まり呟く、見てみるとエメラルドグリーンの半透明な鱗が天井に空いた所から射し込む光にきらめいており同じように見とれてしまう。
普通なら気づいてもおかしくないのだが、苦しそうに寝ており顔の前まで来ても目を開けることはなかった。
「傷だらけ、こんなに美しい素肌が細かく傷ついているなんて、薬草を塗ってあげましょう」
ドラゴンに効くのかとも思うがライネルが必死なので薬草を取り出し鍋に水をいれて火をかけると煮詰める。
「ここに爪の跡なのでしょうか切り裂かれています」
その間にライネルが体を見てまわり左足のももに裂傷を見つけこれが原因なのではと言い出来上がった塗りつけるタイプの薬草を傷口に埋めていった。
体力がないのか全く動かないので今度はマリーネの店で一番高価なヒーリングポーションを取り出し口の中へと流し込む、しかし小山のようなドラゴンにこの小さいポーションがどれだけ効くのかと思いながら火を起こして食事をして寝ることにした。
数日たっても目覚めず時折苦しそうにうめく、
「カシナーテが傷つけたのでは無いと思います。爪で傷つけたと思いますがその深さと大きさからアポロニアの爪よりも大きいと思いますしカシナーテがいれば私の所に来ると思いますから」
「と言うことはドラゴンがもう1匹この迷宮に入り込んでいると言うことでないですかギルドに報告しないと一度上に戻りましょう」
「私は残ります。ねえ様が心配ですし」
1人でこんな所に残せるはずもなく説得をしていると、
「ライネル持ってきたよ」
後ろから声をかけられ振り向くと服がボロボロのカシナーテが箱を放り投げライネルに抱きついた。
「どうだ、75階ででかい蛇をやっつけて持ってきたぞ」
無い胸をつきだし幼児体型のカシナーテが箱を指差すので開けてみる。
「英雄の鎧です。すごーいカシナーテすごいな、うんうん」
そう言って頭をライネルが撫でると喉をならして嬉しそうにしており、私が見てもすごい鎧だと思いながら75階まで駆け抜け住んでいる者達を驚かせたんだろうなと苦笑しながら二人が嬉しそうにしているのを見つめた。
「元老が送ってきたのだろう、さすが姉上撃退した様だな」
カシナーテにアポロニアの傷を見せると嬉しそうにしており、
「元老とはじじくさいドラゴンの集まりで小言がうるさいのでここに移ってきたのだがとうとう来たか」
「過去にも同じような事があったってことカシナーテ」
呆れたようにため息をついて、
「姉上に若いだけのドラゴンをあてがい子を生ませようとしておる。別に滅びようと気にするべきでないのにな」
滅びるのが良いのかと思いながら長寿であるほど子宝は恵まれにくいと言うのはドラゴンでも同じらしい、
「人もドラゴンも同じなのですね、私も隣国の王子と結婚を決められてしまったのです」
ライネルが悲しそうに言うとカシナーテは怒りあのバカ王子かと言いながら慰めていると天井の明かりが消え何かがおりてきた。
「騒がしいと思ったら人臭い、この様な所にまで入り込むとは、そしてその方がリオヘルムオーガスティンか」
黒いドラゴンが羽ばたきながらゆっくりとおりてくる。
「姉上にふられたくせにしょうこりもなく来るとは」
カシナーテが目の前でドラゴンに変身をしていくがアポロニアは起きることがない、
「ガキが大人しくしておれ、花嫁を連れていく」
そう言われ思わず、
「我妻を連れていくとはドラゴンは愚かなのか」
そう思わず言ってしまうとドラゴンはこちらを見て笑いながら、
「なにかと思えば下等な人間風情が何を言う、我が炎に焼かれたくなければ泣き叫び許しを乞えば考えなくもない」
ドラゴンから見れば虫けらだが少しイラッとして言い換えそうと口を開ける前にライネルが進み出てあわてて止めようとするが、
「公女ライネルともうします。他人の妻に手を出したなら決闘で決着をつけるのが礼儀としますが、無論礼儀にも力の上でも断るような貴方では有りませんよね」
決闘ってドラゴン相手にって俺が何でそうなるのライネル、心の中で胸を張ってドラゴンに言うとドラゴンは少しだけ笑い、
「公女、まあいいお前たちの礼儀というなら暇潰しに付き合ってやる、ただし生死は問わぬぞ」
「わかりました、当然ルールにも適用させていただきます。飛び道具そうブレスや魔法は禁止、肉体も当然人になってもらい剣での果たし合いとさせていただきます」
そう言って振り向き笑顔で私を見て、
「妻のために闘うのも騎士としての努めですよ、やっちゃってください」
「人に変わってもドラゴンだし、鯨に無意識に飲み込まれてしまう鰯だよ、間違いなく」
「安心してください、騎士なら騎士らしい格好になってもらいますから」
そう言ってカシナーテが持ってきた木箱と私のバックパックを指差した。
「ぴったりです。ご先祖様がドラゴンスレーヤーになったときのお姿と一緒です」
生きてないだろうと突っ込みたくなるが、よいしょをされ鎧と剣とライネルが身に付けている装飾品を身に付けると気分が高揚して体も軽くなる。
やっちゃおうかなと言う気になり、カシナーテもライネルの横できゃあきゃあ言いながら応援してくれもうやっちゃるぞと思いながらドラゴンから浅黒い肌の人に変わった前にたった。
「騎士ドレーク、妻のために闘う」
自分で恥ずかしい言葉を高揚感で打ち消しながらソードオブロードと呼ばれる英雄の剣を抜く準備をして進み出る。
「あははは、ネズミ風情が装備を変えたからわがレオニウスに勝てると思うと言うのか笑わせる。本気を出す前に先ずはそう片手だけで3分戦って耐えることができれば全力を出してやろう」
普通に考えればミスリルのそれも魔法付与をしている物でドラゴンの鱗を両断できると言うことを聞いたことがあるのだが、
そう言ってレオニウスと自称している男が待つ前に進み出るとソードオブロードを抜きながら相手の腕を切り上げた。
「なっ」
私もだがレオニウスも同じ声をあげる。
切り上げたが当然固いものに当たり手がしびれると思ったが手応えがなく空振りしたと思いながら後ろへ飛び退く、レオニウスも私の攻撃の後にカウンターで殴って来ようとしたが私の顔にはなにも飛んでこなかった。
「私の腕が、腕が」
レオニウスは叫び肘の根本から落ちた自分の腕を呆然と見つめ、私も剣を見つめてみるが異常はなくレオニウスが、
「ゆるさん、我が体を傷つけるとは許さん」
そう言って前に出ると後ろからライネルとカシナーテが、
「さっきあの人3分は片手だけで戦うって宣言してたけど、まさか破るつもりなんでしょうかカシナーテ」
「破らんでしょ、自分で宣言して破ったら元老でもドラゴンの仲間でも良い笑い者でしょうライネル」
そして2人で声を合わせ、
「だよね~」
と言われレオニウスは苦渋の顔をしたので私は一気に近寄り横一線に切りつけ、避けられるのをわかっていたのでさらに地面を蹴り近づくと袈裟懸けに切り下げた。
「わかったまけだ」
小さい声でレオニウスが言ってくるが私は気にせず逆袈裟懸けに切り落とすと肩から胸までレオニウスは切られ、
「敗けを認める」
そう声をだしライネルが、
「勝負あり」
そう言ったので私は飛び退いて間合いをとった。
「やりましたよドラゴンスレーヤーの誕生ですよカシナーテ」
「さすが姉上の伴侶だ、これで父上にも報告できる」
聞き捨てならない言葉を耳にいれたが未だ高揚感でスルーしてしまい後々泣きめを見ることになるが今はレオニウスの切り落とされた腕を拾って手渡した。
腕を受けとるとなにかを呟き即効もとに戻してしまうのはさすがドラゴンであり私を見て、
「まさか我が真祖フェルドラを従えた人間が装備していた物だとわな、わかっていれば全力で戦ったのにな」
憎々しげに言うと何かを口から吐き出して放り投げてきた。
「2度と会うこともなかろう」
ドラゴンの姿に戻り悲しく叫ぶと飛び上がり消えてしまった。
「それがドラゴンんドロップ、退治した証じゃ」
「すごいです。始めてみました。婆やから王家に伝わる物語でそれを飲み込めば力が与えられたと何度も聞きました」
カシナーテとライネルは羨望の眼差しで見て、普通ならレオニウスの分泌物まみれのドロップを飲み込もうとは思わないが、そこは高揚した賜物で躊躇なく飲み込んでしまった。
胸が熱くなり力がみなぎる。自分が自分でないと言う感覚をさらに覚え鎧も光輝き落ち着いた。
「なんだうるさいな、この臭いはレオニウスか」
その後ろでアポロニアがどうやら起きたらしく天敵の臭いがして怒って起き上がる。
「ドレークがレオニウスを追っ払ったから安心して」
カシナーテが叫ぶと人に姿を変えてこちらに来た。
その後は胸に浮かび上がるドラゴンドロップと紋章を見てさすが婿どのと感心してライネルが私の戦いを話すのを高揚感が消え恥ずかしく恐怖を覚えながら過ごした。
翌日、鎧などはバックパックに入れると上に戻ることにして出発する。
ついでにワームに食べられた冒険者を回収しようとしたが骨まで砕かれて消化されてしまった様でギルドにも報告が必要と思いながらワーウルフの村へと顔を出した。
「寿命が最近短くなってるような気がする。お2人のドラゴンもだがドレーク殿は何をされたのか」
いきなりばれてしまいアポロニアに笑いながらドラゴンの力を押さえる様にと教えてもらいようやく落ち着きを取り戻し長老はため息をついた。
「成り行きでドラゴンスレーヤーに殺してはいなんだけどね」
から笑いしながら胸の紋章を見せると驚きながら、
「人間でも勝てるとはすごいですな」
ワーウルフ達は尻尾を大きくふりながら興奮しており、鎧と武器とルールで勝てましたと言いづらくなってしまった。
上に上がると冒険者のパーティがいくつも準備していたので、
「残念だけど2人戻ってきたプラス凶暴な黒いドラゴンがだから、それと戻ってこない例のパーティだけど肉片1つ回収できなかった」
そう言うといくつかのパーティリーダーが集まってきて後ろのアポロニアを見ながら質問をして答え、
「それと装飾品等のお宝ブレスで熔けてインゴットの固まりになって人では運び出せないよ」
そういった瞬間、心臓をわしづかみにされるほどの殺気が起こり、
「レオニウスが弁償しろ」
カシナーテが自分のおもちゃを壊されたと聞いて怒り狂い冒険者は恐怖と近寄る愚かさを再認識してワーウルフへの依頼は誰も23階へ下ろさなかったと言うことで後日ギルドからの成功報酬を渡した。




