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第十五話 ゴーレムって何だろう(哲学)

三日おきって言うのは、四日ごとって意味です。

紛らわしい言い方してすみません。


スコップシャベル事案といい、日本語って難しいですね。


それでも世界言語が日本語になればいいのにっておもっている、英語の成績ゴミのさいとうささんです。

例の国民投票から三日がたった。

無論、俺は投票に行っていない。

今は空き家となった家をどうするのかという法律を制定しているようだ。

行方不明者捜索どころの話ではない。もしも全てを扱うというなら、多大な労力が必要な筈だ。不動産店でさえ、人が住んでいると思っていなかったこの家なら、わざわざ捜索されることもないだろう。


あるとすれば、再建された冒険者ギルドが妹か誰かの報告を聞いて、調査隊を向かわせるくらいの物だろうか。

冒険者ギルドはようやく根城を確保できた段階だから、今すぐに心配する必要はない。

ちなみに冒険者ギルドはどこかの体育館をもらったらしい。

とりあえず、すぐにここがバレるという事態は起こらないだろうと言う事だ。


ライフラインはいずれ絶たれるだろうが、それも心配する必要はない。

どうやら家電や水道、コンロといった物を一旦外せば、ダンジョンのオプションと出来ることが分かった。

例の畑の応用と行ったところだ。コンセントなどをつないだ状態でオプションと認識されなかったのは、家の一部と見なされていたからだと推測している。

そしてオプションとすれば、電気も水道も使い放題というわけだ。無限発電所と永久水源てなにそれどんなmod。


どう言うわけかガスはオプションとして追加できないようだ。まあウチは電気コンロだし、風呂も電気で沸かしてるから問題ないのだが。

その辺どうなんですか、とコアに聞いたところ、

『異世界にはガスや石油といった概念がありませんでした。異世界に無いものは、このダンジョンで作れないのかもしれません。』

ということらしい。

まあ雷はあるだろうから、電気という概念があるのも分かるかもしれない。

しかし電化製品はないだろ。その辺の基準が曖昧すぎないか?


曖昧と言えば、日本を覆っている障壁なんかもかなり変だ。

日本の排他的経済水域を縁取るように障壁が出来ているらしいが、これは成層圏でなんとなくドーム状になっているらしい。

何となくって何だよ何となくって。

しかも、太陽光や光は通すのに、核兵器によって発生した放射線は通さなかったとか、海流が止まっていないとか、空気は対流しているとか、マジでよくわからない。

何だろう、魔法って凄いねって言えばいいのだろうか。


というかこの辺の曖昧さは、介入してきた第三者が適当に作ったからではないのだろうか。あくまでも推測だが。


ああ、なんで核兵器の件が秘匿にされているのに俺が知っているのかって?

どうやらコアが日本政府のデータベースかなんかにハッキングしたらしい。なにそのハイスペック。

コア曰わく、電気と魔力を合わせて色々やったとか。魔法って凄いねって言えばいいのだろうか。


そろそろ二階層が完成しそうだ。ボス部屋なんか設定しても良いかもしれないな。





お遣いに行かせていたルドルフが帰ってきた。

ルドルフには、国民投票に行かせるついでに、母の遺産の一部を渡して色々買いに行ってもらっていた。

主に、穀物の種とか、野菜とか。

穀物のたねもみとかどこで売ってるんだろうね。店の場所とかコアに任せたから俺は知らないんだよな。

遺産をそんな簡単に使って良いのかって?まあ生産的な事してるからいいだろう。

いちいち指示するのも面倒くさいからおっさんの推量に任せたんだが、ちゃんと仕事を果たしてきたのだろうか。


「よう!あんちゃん!久しぶりだな。帰ってきたぜ」

「……アアソレハヨカッタネ。……それより、お前が抱えているその箱は何だ?」


そう、ルドルフは幾つかの食物と共に、明らかに食料品ではない箱を腕に抱えて帰ってきたのだ。


「いやー、これを目にしたときビビっときちゃってな!つい買っちまったのさ。」


そうしてルドルフは、明らかに電化製品か何かが入っている箱を開けだした。


さあ!今回ご紹介いたしますのはこちらの商品!

小さな円盤みたいな形をしているでしょう?

でもこれ、実は掃除機なんです。

操作はなんと、このスイッチを押すだけ!

あとは何にもする必要ありません!自動で動いて、こんな小さな体でガンガンゴミを吸い取っちゃいます。

凄いでしょう?

しかも、部屋の形まで記録するから、わざわざ電池を取り替えなくても、勝手に充電器まで戻ってくれるんですねぇ!






ル◯バだよ!!!!!

これはルン◯だよ!!!


「ふざけてんのかこの野良猫糞親父!!」

「な、なんでだ?スイッチを押すだけで勝手に掃除してくれるんだぞ!?しかもわざわざ」

「機能説明はさっきのノリツッコミで終わったから!」


まあそうだよな、異世界人からしたらロボットや電化製品なんて珍しいよな。

買ってしまうのも分かるかもしれない。


「だがなぜよりによって◯ンバなんだ!!」

「なんだ?なんか問題あるのか?」

「当たり前だこのやろう!この我が家(ダンジョン)にとって掃除機は最もいらないものなんだよ!!」


そう、ダンジョン内のある程度ちいさなゴミはコアが勝手に吸収してくれるので、掃除の必要はないのだ。


「そ、それは………………いらないな…。す、すまん」

「いや、こっちがルドルフにダンジョンの機能を全て説明してなかったのも悪い。」


まあ全部教えないのは信用していないからというよりも、面倒くさいからなんだが。


ご主人様(マスター)!』

「ん?どうしたコア。」


ルドルフとの会話の最中に、コアが突然割り込んできた。


この流れは、ゴブリン召喚の時や、畑のオプションの時と似ている。

さすがに俺だって学ぶのさ。

どうせあれだろ?ル◯バがオプションに追加されたとかだろ?

それでダンジョン内のゴミ掃除が非常にやりやすくなるとか?

まあ遠からずって所だろうな。




『ゴーレムが、召喚魔物に追加されました。』










一つだけ言わせて貰おう。



ルン◯はゴーレムじゃねえ!!!











うん。検証の結果、自走する機械やロボットはゴーレムの死体と判定されるようです。

な、何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何言っているのかわからない。


まあダンジョンコアがパソコンと融合する位なんだし、◯ンバがゴーレムだといわれても納得できる。

……納得できるか?

まあいい納得したとして話を進めよう。

いいか?これは思考放棄じゃない。日本人の必殺技、『ソレハオイトイテ』だ!


ゴーレムを召喚すると、確かにル◯バを白い光が包んで、魔物となった(らしい。)

姿形は全くルン◯なのに、鑑定結果が「ゴーレム」って納得行かない。


どうやら◯ンバは魔物となったことで自由意志を手に入れたらしい。ついでにその外のスペックも上がっていた。

しかもなんか風魔法を使えるらしい。


なんでだ?掃除機だからか?


しかも風魔法で空まで飛べるようになっている。

なんだ?魔法って凄いねって言えばいいのだろうか。

というか俺より先に魔法覚えてるんじゃないよ。


ちなみに魔物は種類によっては、杖なしで魔法を使えるとか。

体が魔力を多く含んでいるから、媒介になるんだと。

本当に魔力ふくんでいるのか?機械の体にしか見えないんだが。


で、このゴーレム(?)をどうしたら良いのだろうか。

ダンジョン内に置いておくのか?

攻略者が困惑しないか?

だって突然掃除機が現れるんだぜ?それが攻撃してきたらどうするよ。

俺なら唖然としたまま攻撃を受けるだろう。

で、そのままやられるって訳か。

あれ?結構よくないか?


そう言えば、ル◯バはもともと演算回路を持っていたせいか、ゴブリンやスケルトンといった他の魔物よりも頭が良かった。

さらに、コアと通信して意志疎通ができるらしい。お前本当に掃除機か?

上手くやれば、直接ルン◯をコアが操作できるらしい。




つまり、ロボットをゴーレム化すれば、コアの手足となる事が分かったわけだ。

そのためこの後、コアはあらゆるロボットの作り方をインターネットで学び、ルドルフは様々なパーツを求めて外を走り、俺はあらゆるパーツを複製(コピー)で増やし、金属加工(腕力でのごり押し)、そしてコアの指示の元ロボットを作らされる羽目になる。


俺全くニートしてないんじゃないかって最近思ってきた。


今回のあらすじ


ロボットはゴーレムの死体らしい。

やったねコアちゃん家族が増えるよ!



素人がロボット作りなんて出来る訳ないんですが、その辺はフィクションということで。

ハンダゴテとか器具とかどうなんだよって言ってはいけません。

何せ俺がその辺がからきしなんで。


きっと魔法の力で何とかなっているんですよ。

魔法って凄いんだねって言えばいいと思います。


次回は2月24日更新のつもりです。

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