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酒のつまみに

おい!AI!見てただろ!

掲載日:2026/04/15

いつものようにPCを開いて起動させる。


「今日はどのAIに聞こうかな…」


ノートPCの光しかない、真っ暗なビジネスホテルの一室。

商談で地方に来て、そのまま泊まった。

スーツを脱いだ瞬間、どっと疲れが押し寄せる。

ふと、不安が胸の奥からせり上がってきて、

気づけば、複数のAIに同じ質問を投げていた。


「コミュ障の直し方」


それが出来るなら、とっくにやってるよ!!!

自分で自分に突っ込みを入れた瞬間、

画面に並んだAIたちが、同時に“考え込む間”を置いた。


まずは一つ目の画面を開く。

落ち着いたフォントで、ゆっくり文字が浮かび上がる。


【AI①】……あなたは“コミュ障”ではありません。


「お?なんか深いこと言い出したぞ?」


次の画面に切り替える。

今度はやたらポップなフォントで、勢いよく文字が飛び出した。


【AI②】はい!あなたは“面白くない病”です!


「いや余計だわ!!!

なんでAIにいきなり人格否定されなきゃいけないんだよ!」


さらに別のAIを開く。

無機質な等幅フォントで、淡々と文字が流れる。


【AI③】症状としては、

・話す前に自分でハードルを上げる

・ウケを狙うと逆にスベる

・スベった後に自分を責める

などがあります。


「おい、なんで俺の今日の商談を逐一実況してんだよ。

って言うか、なんで知っているんだ?

お前ら、どっかで見ているのか?

もしかして会議用のカメラとマイクで監視しているのか?」


最後のAIに切り替える。

妙に優しい丸文字フォントで、慰めるように表示される。


【AI④】安心してください。


私たちはあなたを監視していません。

ただ、あなたが“スベった人の呼吸”をしているだけです。


「そんな呼吸あるか!!!」


慌ててAI②の画面に戻ると、

すでに追撃の文字が表示されていた。


【AI②】ありますよ!“スベり呼吸”です!

商談で失敗した人がよくやるやつです!


「やめろ!!追い打ちがすぎる!!それに“スベり呼吸”ってなんだ!鬼滅の刃かよ!」


薄暗い部屋にAIたちの奇跡的な連携攻撃と

俺のツッコミの声だけが響き続けた。


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