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6 魔法少女を見かけたので追いかけるべきだと思いましたの

「まぁ、まぁ、まぁーー!! 魔法少女ですわ! 実在するのですね!」


 婚約者に会うため城に向かっておりましたら、空を飛ぶ少女を目撃しました。

 青い髪の可愛らしい少女。わたくしとそう年齢がかわらないように見えます。


 ふわふわのスカート、かわいいホウキ。

 なんて素敵なのでしょう。じいやには「魔法少女なんてものは絵本の中だけです」なんて言われておりましたのに。

 じいやはわたくしに嘘を教えたのですね。


 魔法少女は絵本のとおりに魔物を倒すのでしょうか。


「どうやって魔物と戦うのかしら。魔法でバビュンとやるのかしら。絵本にはそのようなこと書かれておりませんでしたもの。あぁ、気になる。このままでは夜しか眠れそうにありませんわ」


「アリーナ様。まさか見に行くなんて危険なことをなさいませんよね。あなた様はいずれこの国の王妃となるのですよ。そのような……」


 側仕えのミリアンが素敵な提案をしてくれました。


「そうね、そうよねミリアン。知りたいなら見に行くしかありませんわよね。よく教えてくれました。わたくし、魔法少女が戦うところを見に行ってきます! あわよくばわたくしも魔法少女にしてもらえないかしら。ホウキで空を飛んでみたいですわ!」

「ま、待ってください、アリーナ様!!」



 わたくしは御者に馬を止めさせ、馬車から降ります。ドレスの裾を踏まぬようたくし上げて、魔法少女が飛んでいったと思われる方を目指して走りました。

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― 新着の感想 ―
[一言] >このままでは夜しか眠れそうにありませんわ いやそれが普通の基準では!? そういえば、この作品……ブルーヒロインがリーダー……ヒ○プリより先!! 先駆けてますねぇ。
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