表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/26

5 魔の本拠地にて

「魔物が消えた? それは本当か」


 バル国のどこかに存在する廃城に、三つの人影があった。

 マントをはおったガイコツが、報告してきた者に問いかける。


「そうですぜスカルノ様。あっしは確かに見やした。奇妙な人間の娘が二人、不思議な力で消し去った。あれはきっと魔法少女だ」


 報告した者は何度も頷く。鎧を着たトカゲ。リザードマンと呼ばれる人外生物だ。


「500年前、先代の魔王様がこの世界を侵略しにきたとき、魔法少女に邪魔をされた。って話ね。夢でも見たんじゃない、ザードン。人間の寿命なんてせいぜい八十年かそこらでしょ」


 倒れた柱を椅子にしていた少女が、リザードマンに疑りの目を向ける。背中にはコウモリのような翼。この娘もまた人ではない何かだ。


「あっしは嘘なんてつかねぇ!」


 必死に訴えるザードン。

 少女ーーキュリーは乾いた笑い声をたてる。


「ふぅん。そこまで言うなら証拠を見せなさいよ。魔法少女がいるって証拠を」

「ばかにすんな、キュリー! あっしは確かに見たんだ! そこまで言うなら足の一本でも取って来てやらぁ!」


 ダンダンと乱暴に尻尾をふり、ザードンは魔物を従えて廃墟を出ていった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] キュウリちゃん(違)実際に見に言ったらどうよ。 というか一部黒幕ってなんで本拠地からあまり動かないのかねぇ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ