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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
波乱のマイライフ編
65/302

第60話 クエスト受注

本日2本目

 あらすじ


 私キジコは獣人に覚醒する形で人間の体を取り戻した。しかし神獣候補というだけあって国からは重要人扱いで領主の館に住むよう言われ、私はそれを拒否。


 その後自ら住む場所を選びマイホームゲット!しかし色々訳があって今は改修しなければならなかった。


 領主は金は出すと言ったが、私はせっかくもっと色々できるようになったんだから自分で稼ぐ事を決意、そして色々あって現在に至る。


ーーーーー


 翌日...


 ここは町のクエストが集まる場所、いわゆる冒険者組合や冒険者ギルドと呼ばれる場所。

 ちなみにこの世界ではギルドって呼ばれている。


 私は今、そのギルドの前にある掲示板を見ている。掲示板には夢溢れ興味唆る内容が沢山。


 初心者お馴染み薬草採取、初心者脱却小型魔物討伐、さらには大型魔物討伐まであるじゃないかー!


 ふふー!どれにするか迷っちゃうなぁ..。


 「...!?キジコ様ぁ!?」

 「へ?」

 

 知らない女性が驚く。周りがざわめく。


 「ああ、失礼しました。私はこのギルドの受付をしています、メリーと申します。」

 「ああ、どうもキジコです。」


 ガッチガチに緊張してるなこの人。


 「そ、それでキジコ様、どう言った御用件で...?」

 「そんなに緊張しなくてもいいですよ。依頼を受けたくて面白そうなの探しているんだけど...。」

 「あぁはい、依頼は依頼者からギルドを通じて貼られるものですので、気になるクエストがあれば受付にお越しくだされば大丈夫ですよ!」

 「では...。」


 私は小型魔物2種、大型魔物1種、薬草採取3種の計6種一気に依頼する。


 「へ!?これ全部一括...でございましょうか?」

 「この依頼全部地域が一緒だ。一括でするにはちょうどいいし、私も初めてのクエストだから色々知っておきたい。」


 周りの冒険者がまたざわめく。え、そんなおかしいか?


 「わかりました。では手続きをしますのでこちらへ...。」


 私はそのまま受付のお姉さんにギルド内へ案内された。


ーーーーー


 ギルドに案内されたが内装は和風テイスト。食堂酒場もあるしこちらにも掲示板がある。


 パーティを組んでいると思われる冒険者達もいてなお異世界感アップである。私を見てザワザワしているが...。


 「こ、こちら6種、受注完了です。場所は全て東方角にある、バルバの森林でございます。地図と資料、必要な道具などはこちらの鞄に入れておきましたのでお使いください。」

 「おお、色々ありがとうございます!」

 「いえとんでもござ...!」

 「そこまで畏まらなくても...。というかそんなに一気に受けるのっておかしいのですか?」

 「へ?あ、はい。簡単な薬草採取ならまだしも、魔物討伐を一気にする方はそうそういません。魔物はどこから襲ってくるかわからず、下手に同地域を選ぶと危険ですので。」

 

 なるほど、私が今まで会ってきた人達がただ強かっただけっぽいなこれは。もう少しこの世界の常識を学んでおこう。じゃなきゃダッサい事になりかねない。


 「では、行ってきます。」

 「お、お気をつけてーー!!」


 地図はもらったのでいざ、しゅっぱーつ!



ーーーーーーーーーー


 さぁさぁ始まりました、初クエスト!!


 いやぁ楽しみだなぁ。普通だったら怖い人もいるのだろうに、前世でゲームも楽しんでいた私にはワクワクして仕方がない。


 驚く事にこの鞄と薬草を入れるケースには、空間魔法が施してあるらしく、見た目以上の内容量を誇る模様。

 ゲームでいう[なんでこの見た目であれだけのアイテム持ってんだ]ってやつだ。


 この森はバルバの森林と言い、レギスと比べると木が大きく深い。(ドゥークは段違いだが。)


 まず依頼で採取する薬草は、


 薬草(1)...アサヒ草10本、ヨカゲ草8本


 薬草(2)...ツキノ草12本、


 薬草(3)...ヒカゲ草6本、テルツユ草8本


 ...どれもこれも全く聞いたことない植物だな。えーと資料資料..、あったあった。

 うーむ、見る限り一応雑草とは区分がつく程度に見た目は違うようだ。


 そう言ってると...アサヒ草を見つけた。ふむ、葉の先の色が薄くなっているのが特徴か..。

 見たところ群生地とかそのあたりかな、生えているのは10本どころじゃない。だが必要以上に取るのはやめておこう。

 採取した薬草はギルドで渡されたケースに入れ同じく渡された鞄に入れた。


 そして私はアサヒ草に続き、ツキノ草、テルツユ草を発見。いいスタートだ。

 

 それから私はテキパキと薬草採取する。すると、


 (スキル:魔物図鑑が冒険図鑑へと進化致しました。これまでの魔物の情報だけでなく、植物、食物、鉱石などといった基本素材に関する情報も記載されます。なお、これまで見た情報も既に記載されております。)


 なんかいいのに進化した!?

 

 ついでに飲食鑑定しておこう、モドキとかそんな紛らわしい植物あったら困るし。


 (ツキノ草、テルツユ草、多量摂取は一時的な筋力低下を起こします。)


 (アサヒ草、多量摂取は血圧の一時的な過剰低下につながります。)


 おお、すげぇリアルな薬内容...。薬学知識身につけていかなきゃ。

 私は採取した薬草を分けてケースに入れた。


 この調子で頑張っていこう!

 そして私はさらに森の奥へ行く。


 

 えーとあとはヒカゲとヨカゲってやつだな..日陰と夜影とも読めなくもないが資料を見る限り採取は日時関係ないようだな...。


 ふーむ...あの辺りに行ってみるか。


 「シュルルル...!!」

 

 !!....

 

 そこに現れたのは大きな蛇。

 その名もエリア・ブレイク・スネイクといって、狩猟対象の大型魔物だ。

 なんでも最近餌を求めこの辺りに現れた魔物らしく、奴が暴れた跡は木々な薙ぎ倒され、畑は荒らされたりなど、住民が困っている。


 おまけに結構強い個体らしく、並の冒険者達では倒せずにいたらしい。町で冒険者達が私を見ていた理由にこれの受注があったからかな?


 何がともあれ、こんな早く現れるとは...よし、いざ勝負だ!


 「シャアアアッ!!」


 おお!?図体の割に速い!


 「でやっ!!」

 「ガアッ!?」


 うわ!?結構良い一撃が入った...。

 さすが物理型装備...。


 そもそも私の装備はざっくり言うと、


 ・肉体的機能の上昇

 ・環境有害効果軽減

 ・蒸れ軽減(嬉しい)

 ・おまけ


 である。


 物理的な運動面とかが重視されているので、ペネトレーザなどの魔法威力の上昇は私自身の成長に依存するっぽいな。


 「ジャアアア!!」

 「どりゃ!!」 

 

 ズドーン...


 大蛇は蹴りをくらいぶっ飛ぶ。

 だが手加減しているとはいえ、しぶといな...。


 そうだ、テュー兄達からもらったあの刀なら使えるかも。


 キジコは刀を構える。その刀は短い故射程は短いがその分機動力が確保できる。そのまま足に力をこめて...


 「抜刀斬り!!」


 ズパッ...


 (シュタッ)さて、切れ味は....あ。


 蛇の首がない。(ズドーン)あ、落ちてきた...。

 討伐完了したが、なんというか...あっさり終わってしまった。


ーーーーー


 「ガウッ!?」


 ...ふぅ、小型魔物2種類も何事もなく終わった。あとはヨカゲ草とヒカゲ草、どこにあるのやら..。


 魔物の討伐は終わり、あとは残りの薬草採取をする私。


 しかし残りの2種の行方がわからない。一体どこだ...?資料見る限りじゃこの辺りなんだがな...。


 

 「そこを動かないでください。」

 「え?」


 レーダー機動...後ろにいるのは...大きな帽子、狼耳、モフモフ尻尾、お洋服...女性..格好からしてまさか魔女とかそういうやつか?杖向けられてるし。


 「魔女か何かで?」

 「...!こちらを見ていないにも関わらず気づくなんてね。そうよ、私はこの森の奥に住む魔女のクロマって言うの。」

 「キジコです。」

 

 「貴方は何者?最近現れた大蛇を倒した跡、近頃増えすぎて問題になっていた小型魔物の討伐跡。只者ではございませんね?」

 

 はい只者じゃないです。


 「それにキジコ?それってリーツに現れた神獣候補じゃない。それがこんな所でこんな依頼を受けてるとは思えないね。嘘つくんだったらもっとマシなのいいな!」

 「本当にキジコなんですが...。」

 「まだ言うか、腹立たしい...。大体、神獣候補なんて所詮魔物、森で長く魔法を研究し強化しているあたくしの敵じゃないわ!」


 わーこの人典型的な自信過剰というか情弱というかなんというか...。


 「あのー、面倒なのでどっか言ってくれませんかね。依頼で薬草採取しているので。」

 「ダメよ、薬草切れてたしあんたから奪うわ。有効活用してあげる。」

 「やってる事ただの盗賊じゃねぇか!?」

 「な...私が盗賊ですって...!?...許さない、このバルバの魔女クロマ様を盗賊扱いするなんて...!!」

 「いや実際そうしようとしてるじゃん。」

 「うるさい!!この偉大な雷魔法で焼き殺してくれる!!」


 あーあ...面倒くさいのに絡まれたなぁ。仕方ない、大人しくさせておきますかぁ。

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