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猫に転生しても私は多趣味!  作者: 亜土しゅうや
帝国道中編
31/302

第29話 ドゥークの森(3/4)とスパルタ特訓

ちょっと遅れましたorz

そして途中話数間違えてたので修正しました

 「我が名はエレムス。この森の影だ。」

 暗闇から現れた謎の暗闇。

 私は一目見て思った。


 ...猫ちゃんだ。

 黒猫ちゃん...!

 黒い毛並みだが目はエメラルド色。

 

 「...キジコ様、奴は一体...?」


 ハッ....

 「コホン...えーとエレムスさん、先程私を同族と言ったけどそれはどういう話ですか?」

 「無論、種族だ。

  我はアサシンターロンキャットの最上位種、

  ナイトメア・ネイル・キャット。大まかだが、お前と同じ種族だ。」

 「なんと!?」


 私...というよりこの体とエレムスって奴の種族は一緒なのか。

 すごい、たった一瞬でリーダー狼の首を切って自爆を防ぐとは...。爆弾処理班かな?



 「...それでエレムスさん、私達に何か用があるのでしょうか..?」

 「それはお前、キジコの護衛だ。これ以降のこの森の道は強い魔物が多い故に頼まれたのだ。」

 「ご、護衛?どなたからでしょう...?」

 「我が友、ヴァルケオからだ。」

 「ヴァルケオ!?」


 どええ!この黒猫さんヴァルケオの知り合い!?

 

 「十数日前にお前の生命反応が薄れた事がきっかけだ。お前に加護を与えていたヴァルケオがそれに気づき、近くの領域にいた我に依頼が来たわけだ。」

 「十数日前....邪精霊の戦闘時か。」

 「?、でもキジちゃんあの時怪我こそ負ってたけどそこまで深いダメージじゃなかったっすよね?」


 言われてみりゃ確かに。

 じゃあ薄れていたのは...


 「キジコの生命反応が薄くなったのはそれ以降約2週間だ。」

 「...寝ていた間か。思えばなぜあんな長く寝ていたんだろう。」

 「それはお前のスキルにより経験知識が倍となり一気に取り込んだ事で過剰負荷かかり、意識を失ったのだ。」

 「!、キジコ様が寝ている間に魔力量が増大していたのはそれが原因..!」


 今のキジコの体は急成長しようがまだ子供。

 脳の処理や肉体的、精神的な負担耐性は当然まだ弱く、

 その状態で過剰な情報を取り込んだ事で脳がキャパシティオーバーを起こした。

 その結果肉体が情報処理のため、負担軽減として真っ先に意識が飛んだのだ。

 

 そして得られた情報を長時間かけ、最適化と慣れになる事でようやくキジコは目覚めた..というわけである。

 (ちなみにスーロッタはたまたま同じタイミングで起きた。)

 

 「ヴァルケオから聞いた時よりも実力が上がっているようだが、この森は3年前からさっきの魔物の長のように、強い実力を持った奴が増え始めているんだ。原因はわからない。」

 「...破滅虚無之道連オールゼロバーストが使える魔物なんて歴史的にも数十年に一度現れるかくらいの希少パターンだ、威力なんて確認された限り弱いのでも半径55mは焼土と化したくらいの威力だぞ...!?まさかじゃないが他にも持ってる奴がいたら..。」


 破滅虚無之道連オールゼロバースト

 →己の魂や体力、魔力を全てエネルギー変換して発動

  する厄災級自爆スキル。発動後、爆心地は

  何も残らない焼土と化す。

 

 「確かゼオという名前だったか。安心しろ、幸い他に持っている魔物は見ていない。」

 「..!はぁ、良かった。」

 

 ゼオが腰が抜けた感じに座り込み安心する。

 どうやら相当やばいスキルなんだな。

 エレムスさん来てなかったらゲームオーバー確実だったな。


 「さてキジコ、先を急いでるのだろう。ヴァルケオもお前の事を心配している以上事は早く片付けた方が良い。」

 「は、はい!」

 「我が守ってやる。このまま最短距離を進むぞ。」

 

 といわけで引率の先生...じゃなくてエレムスが協力してくれることになりました。

 ..ありがとう、ヴァルケオ。



 しかし待ち受けていたのは...


ーーーーーーーーーー


 ???視点


 とある部屋



 チッ、送り込んだ下っ端奴ら全員返り討ちとは...役立たずめが..。


 自信があるからと言っていたズーイに至ってはすぐにバレて兵に捕まる始末。


 どいつもこいつもなぜあの小物1匹も仕留められない!?


 神獣の資格を持つべきは(ガチャッ)......様ただ1人。

 

 「.....様、あの猫を追っていた部隊が全滅しました。」

 「..!?馬鹿な、それなり実力ある奴らだった筈だ。」

 「なんでも...[暗闇]が襲ってきたと..。」

 「暗闇だと...?」

 「正体は未だ不明です。あの猫の追跡と同時に調査致します。」

 「わかった、下がれ。」



 レギスの守護獣以外に協力するのがいるだと?

 気にいらねぇ、気にいらねえ!!


 なぜこうもうまく事が進まん!?

 あのお方に顔向けができん...!


 なんとしても...奴には舞台から降りてもらおう。



ーーーーーーーーーー


 「ハアッ!!」


 スバババッ

 

 魔物達が一瞬で斬られる。


 「は...はやぁ...。」


 「さてキジコよ、少なくともこの森を出る前には最低でも今の速度を出せるようにはなってもらうぞ。」

 「ええええええええ!?」


 教官と化した先生。


 「ソニックパワークロー!!」

 「ふむ、スキルに頼ってその速度か...次からはスキルなしで頑張ってもらうぞ。許可するまでスキル禁止だ!」

 「ひええええええええ!!」


 守ってくれてはいるがせっかくの機会だからとスパルタ特訓が始まった。

 

 「体に纏う魔力に無駄が多いぞ!」

 「イエッサー!!」


 「す...すげぇ光景。」

 「あのエレムスって方、魔力量がもはや私達とは次元が違うわ...。」

 「んでキジちゃんも飲み込みが早いっす。」

 「10分くらいで大まかな所掴んでますね。」

 「...すごい。」

 「ヴルル....。」


 「どおりゃあ!」

 「気配がでかい!もう一回!!」

 「いえっさあああ!」

 歩みながら魔物が現れては師匠の教育レッスンの繰り返していると、


 [補助スキル:魔身強化(1)を習得。魔力で身体能力を強化します。]


 [補助スキル:身体強化(1)を習得。身体能力が上昇します。このスキルは常時発動。]


 [補助スキル:鋭敏感覚(1)を習得。スキル外の感知、探知能力が上昇します。このスキルは常時発動。]



 「ゼェ...ゼェ...な..なんかすごいの3つ取れた...。」


 エレムス教官のおかげで森の3/4まで進めた。

 その道中で何か習得できてしまった。


 「このスキルは冒険者もよく持っている。逆に持っていなかったのが驚きだ。」(鑑定可能)

 「マジか..。」

 「だが言い換えれば今までそのスキル無しであの実力、ククク....より一層面白い。予定はしていなかったが、これだけ飲み込みが早いならもっと鍛えても問題なさそうだな!」

 「ぎゃあああああああ(つД`)ノ!!!」


 スパルタ特訓はまだまだ続く。

ヴァルケオ「あいつ鍛えがいある奴にはとことん燃える

      からなぁ..。」

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